「健康と食」テーマに標語考案 京都・大山崎小、町制50年記念

2017-07-13 17:51:21 | 創 creation
 「大山崎町のみんなが健康になるために」をテーマに、大山崎小(同町円明寺)の児童がこのほど、健康と食についての標語を考えた。全学年から139作品が集まり、給食委員の児童や教職員の投票で学年ごとに三つずつ優秀作品を決定。優秀賞受賞者は全校集会で表彰され、給食時に使える「おかわり券」が贈られた。

 町制施行50周年を記念し、子どもたちに、ふるさとへの愛着を持ってもらおうと、町の栄養士らが「大山崎の健康スタイルコンクール」と銘打って実施した。

 標語は「おおやまざ(さ)き」の6字を頭文字として、誰もが健康になれるような取り組みを考えた。優秀賞を獲得した6年の河本美優さん(11)は「(お)大山崎の (お)おいしい (や)野菜を食べて (ま)満腹になったら (ざ・さ)さぁ! (き)今日も1日頑張ろう」という標語を応募。「大山崎の野菜を食べて、みんなに頑張ってほしい」との願いを込めたという。

 応募作品の大半が地元の野菜や給食を題材にしている中、少数ながら風邪予防にマスクやせっけんを使っての手洗いを訴えるような標語もあった。

 同小の栄養士木村利子さんは「私や給食委員が応募を呼び掛けたので、食事に関するテーマが多かったのだと思う」と話す。多くの児童が、おかわり券を目当てに応募したといい、河本さんも券をもらった当日にスイカと引き換えた。

 優秀賞に選ばれた18作品は校内に掲示しており、町内で開かれる催しなどにも出展して住民に見てもらう予定だ。

【 2017年07月11日 09時16分 】

女性の視点で、世界へ発信30年 京都の団体

2017-06-29 10:50:54 | 創 creation
 京都府長岡京市を拠点に活動している「ウィメンズ・メッセージズ」が今月、活動開始から30年目を迎えた。女性や高齢者問題、国際情勢などを取り上げた冊子の刊行をはじめ定期的に集まって時事問題を話し合い、世界へ情報発信を続けている。

 「このニュースは日本で報道されてないよね」「ここの訳は『対話』の方がニュアンスが出ない?」。6月上旬の昼、同市内のマンションに集まった約10人の女性が議論していた。毎週金曜の「時事英語サロン」だ。英字新聞を訳し、テロや貧困問題など国内外の話題から外国人に薦めたい漫画まで幅広いテーマで活発に話し合い、情報交換を行う。

 グループ結成は代表の高嶋紀子さんが外国の友人へクリスマスカードを送る際、日本の暮らしの紹介を添えたところ反響を呼んだのがきっかけ。近所の人と協力し、1988年6月に英和対訳誌「ウィメンズ・メッセージズ・フロム・ジャパン」を創刊した。

 現在、同サロンのメンバーを中心に年2回程度、英和対訳誌を刊行する。最新の53号ではシリア問題を取り上げた。他にも国際会議で国連プレス認定を受けて取材したり講演を企画したりするなど精力的に活動を行う。あるメンバーは「マンションの一室から世界を知ることが出来る。海外の人たちと話せるのは大きな喜び」と話す。

 高嶋さんは「ここまで続けてこられたのは元気なメンバーのおかげ。好奇心と想像力を忘れず、これからもともに歩んでいきたい」と意気込む。新会員も募集中。問い合わせは高嶋さん(956)1388。

【 2017年06月27日 12時44分 】

市の魅力をLINEで発信 京都・向日、行事や情報

2017-06-29 10:31:36 | 創 creation
 京都府向日市は会員制交流サイト(SNS)を通じた情報発信を強化しようと、無料通信アプリLINE(ライン)で市内のイベント情報などを配信し始めた。今後、アプリの機能を活用し、登録者を対象にアンケートも実施する計画。市は「フランクに市の魅力を伝えていきたい」とする。

 アプリ利用者が幅広い世代に広がる中、「向日市公式LINE@」と名付けて6月から配信を始めた。市は2年前にフェイスブックを開設済み。ラインでは、より文面を簡略化し、絵文字を交えて柔らかい表現にし、市内の行事情報の他、窓口の受付時間延長など市民サービスに関わる情報も流していく。

 21日までに、朝堂院公園での星空観望会や健康イベントの告知、広報誌発行の通知など計6件を発信。23日午後、JR向日町駅に豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」が停車する情報なども投稿した。

 同日現在、約350人が加入しており、参加したイベントの感想や広報誌の内容への意見をはじめ、市政に関するアンケートを実施する予定という。

 市広報・ふるさと創生課は「市への愛着を深めてもらったり、市外の人に目を向けてもらえたりするきっかけになれば」としている。

【 2017年06月25日 12時39分 】

人工池周辺を整備、観光誘客に期待 京都・大山崎

2017-06-23 10:06:08 | 創 creation
 京都府大山崎町の天王山山頂近くにある人工池「シゲ池」を散策客に楽しんでもらおうと、町や大山崎ふるさとガイドの会が池周辺を整備した。昼間でも薄暗かった放置竹林を伐採し、清掃も行った結果、柔らかい日差しが差し込む山中に、ひっそりたたずむ池を眺められるようになった。町は「ガイドの会の協力で山の雰囲気がよくなった」と、観光誘客への期待も高めている。

 シゲ池は、山頂付近から小倉神社(同町円明寺)へ続く散策路の途中にある。江戸時代から、ふもとの農民が農耕用のため池としてつくったという。近年は池周辺が放置竹林になっており、散策路から池が全く見えなかった。

 うっそうとした竹林を気味悪く思うハイカーもいたため、大山崎町が府の交付金を活用して伐採。切ったタケは池周辺にまとめて置いており、農業や家庭菜園で雑草抑制などの効果がある竹チップに加工する予定だ。

 町の呼び掛けにガイドの会も応じ、4月下旬にメンバー11人が集まり、池に浮かんだり水中に沈んだりしているタケの撤去に取り組んだ。ロープの先にタケの根を結びつけ、池に放り投げて引っ張り、タケを引っかけて岸に寄せ、取り除いた。

 静かに水をたたえる池に、大阪府吹田市の武内元雄さん(30)は「天王山は何度か登ったけど、シゲ池のことは初めて知った。これからは登山の折に池を眺めながら休憩してみたいですね」と、水面を見つめて話した。

 ガイドの会の栃尾勉会長(74)は「慣れない作業で大変だったが、思ったより手際よくできたのではないか」と、手応えを口にする。

【 2017年06月21日 10時32分 】


戦争資料をデジタル化 京都・長岡京市来夏公開へ

2017-06-23 09:54:38 | 創 creation
 京都府長岡京市は、戦争に関する資料などをデジタル化して保存する事業に着手する。戦後70年以上が経過し、資料の劣化が進んできているためで、デジタル化した資料は、同市の「平和の日」制定30年となる来年7月ごろにインターネット上での公開を目指す。

 市は、米軍艦載機の銃撃を受け犠牲者の出た「神足空襲」があった7月19日を、平和の日に定めている。市民や自治会、学校などから寄せられた写真や雑誌など戦時中の住民の暮らしや学校生活を伝える資料を所蔵。多くが紙の資料のためで劣化が懸念されている。また倉庫で保管されており、展示や閲覧、市民への貸し出しはほとんど行われていないのが課題だった。

 市は今後、資料をデジタルデータ化した上で、「平和博物館(仮称)」と題して市のホームページに公開する予定。戦争体験者の思いや願いなども交え、利用者が戦争時の様子をリアルに感じられるよう工夫する。

 また、市民からも戦争に関する資料提供も呼び掛ける予定で、市は「戦争の記憶が風化していく中、デジタル化することで若い世代を中心に次代に伝えていきたい」(人権推進課)としている。

【 2017年06月17日 10時20分 】

平和の折り鶴、広島に願い届け 京都・向日の園児

2017-06-11 09:27:08 | 創 creation
 「次はどこを折るの」「きれいにできた」。黄色の折り紙を手に、真剣な表情で折り進める子どもたち。平和への願いを込めた折り鶴づくりが9日、京都府向日市上植野町の第6保育所で行われた。

 向日市は、8月6日に広島で行われる平和祈念式に市民の親子2組を毎年派遣しており、「原爆の子の像」にささげる折り鶴を市内の保育所・園や市民に作ってもらっている。

 年長クラスの33人は、保育士らから原爆の悲惨さや折り鶴の意味について話を聞いた後、教えてもらいながら鶴を折った。折り方を間違えたり、途中でわからなくなったりした子どももいたが、小さな指で丁寧に仕上げていた。鶴は、保護者らに作ってもらった分も合わせて千羽鶴にし、来月中旬に安田守市長に渡す。

【 2017年06月10日 10時26分 】

食品ごみリサイクルへ実証実験 京都・長岡京市、飼料や肥料に

2017-06-04 14:16:28 | 創 creation
 京都府長岡京市は6月から、市内の保育所で出た調理くずや食べ残しなどの食品ごみを再資源化する実証実験を始めた。飼料や肥料にリサイクルし、一部は保育所の菜園や花壇などで使ってもらい、環境教育にも役立てる。

 市は、本年度からスタートした一般廃棄物処理基本計画で、食品リサイクルや環境教育の推進を掲げている。これまで市内の保育所や小学校の調理くずや食べ残しは、業者に委託して焼却処理していた。

 実証実験は、新田保育所と深田保育所の2カ所で実施。毎週火曜日と金曜日に、市内の業者に委託して食品ごみを回収し、飼料や肥料に加工してもらう。来年3月末までに約4300キロの食品ごみ削減を見込んでいる。

 1回目の回収日の2日、新田保育所(同市長岡1丁目)では、調理員が、包装資材を取り除いて、キャベツやタマネギなどの皮をざるに集めて水切りした後ポリ袋に集めた。その後、前々日の午後と前日の食品ごみを含めて、約30キロを業者が回収した。

 実証実験を踏まえ、市は他の保育所や小学校にも広げる予定で、「可燃ごみを減らすとともに、子どもたちが環境への関心を高めることにもつなげたい」(環境業務課)としている。

【 2017年06月03日 12時14分 】

京都・長岡京「風土遺産」を冊子に

2017-06-04 13:50:07 | 創 creation
 京都府乙訓地域の地名詩を編さんしている市民団体チーム乙訓が、冊子「長岡京市の風土遺産-景観ビジュアルブック2016」を作った。昨年募集した次世代に残したい風景写真の優秀作品などを掲載したほか、市内の眺望や四季を題材にした文芸作品も収録している。

 多くの文化遺産に恵まれる市の魅力を広く知ってもらおうと制作した。15年7月、京都大の学生らとともに、残したいと思う市内の眺望を市民にアンケートし、32の地点をピックアップした。昨年、その中の10カ所を題材に写真コンテストを実施。今回の冊子は、一連の作業の集大成となる。

 A4判のカラー刷り12ページ。表紙は、青空と真っ赤なキリシマツツジの対比が美しい長岡天満宮の写真を使用。ページをめくると、初夏の奥海印寺をモチーフに西山と田んぼの鮮やかな緑が目を引く写真をはじめ、木々の下に伸びる走田神社の石段をとらえた小学生の作品、市内が一望できる西山公園体育館からの眺めなど、何げない風景でありながら郷土の美しさを感じさせる秀作が並んでいる。

 空海や清少納言らの文芸作品を添えたほか、32地点を紹介する地図も載せている。チーム乙訓代表の鵜野高資さん(74)=同市柴の里=は「今後も作品を募って冊子にまとめ続け、ふるさとの良さを広めたい」と話す。

 冊子は、2市1町の図書館や長岡京市観光協会などで閲覧できる。

【 2017年06月02日 12時17分 】

廃棄家電から東京五輪メダル 京都の3市町も協力へ

2017-06-02 10:35:44 | 創 creation
 京都府乙訓2市1町は、廃棄された小型家電から2020年東京五輪のメダルをつくるプロジェクトに参加する。庁舎などに回収ボックスを設置し、不要になった携帯電話やスマートフォンなどの提供を住民に呼び掛けている。

 同プロジェクトは全国で廃棄された小型家電を集め、金や銀、銅を抽出し、東京五輪で授与されるメダル約5千個をつくる取り組み。環境省などが全国の自治体に協力を呼び掛け、実施している。

 乙訓2市1町では15年から順次、業者と提携して小型家電の回収を実施している。住民に小型家電リサイクルへの関心をさらに高めてもらおうと、同プロジェクトへの参加を決めた。

 各市町とも、庁舎内に携帯電話とスマートフォン専用の回収ボックスを設置。長岡京市は庁舎内の3カ所に加え、市図書館と西山公園体育館でも回収する。パソコンやプリンター、デジタルカメラ、ゲーム機、DVDプレーヤー、ドライヤーやトースター、電卓など他の小型家電も、各市町が実施している回収制度を利用すれば同プロジェクトに利用される。

 長岡京市環境業務課は「不要になっても家庭に保管されたままの小型家電は多い。東京五輪を機会にリサイクルが進んでほしい」としている。

【 2017年06月01日 10時51分 】

禁煙の光、境内クリーンに 京都・向日神社

2017-06-02 10:29:23 | 創 creation
 世界保健機関(WHO)が定める「世界禁煙デー」(31日)に合わせ、京都府向日市向日町の向日神社のライトアップが始まった。黄緑色の光で照らされた本殿が闇夜に浮かび上がっている。

 NPO法人「京都禁煙推進研究会」がたばこの健康被害について考えるきっかけになればと企画した。同法人理事長で医師の安田雄司さん(65)は「世界的に見ても日本のたばこ対策は遅れている。被害の実態を知ってほしい」。安田さんは向日市在住で、地元の同神社が昨年に続いて協力した。

 午後10時ごろまで、境内に設置した4基の大型LEDライトが本殿と周囲の新緑を明るく染める。友人とウオーキングに訪れた同市上植野町の岡田祥子さん(42)は「クリーンなイメージが伝わってくる。受動喫煙のない世の中になってくれたら」と話した。1日まで。

【 2017年05月30日 11時50分 】

高速で京都の南北直結 新名神、城陽-八幡京田辺4月30日開通

2017-04-30 16:14:39 | 創 creation
 西日本高速道路は17日、新名神高速道路の城陽-八幡京田辺間(3・5キロ)が4月30日に開通すると発表した。今回の開通により、京丹後市から木津川市まで京都府の南北を直結する約140キロの高速道路軸が完成する。府南部や北中部での産業振興や企業進出、物流の効率化といった波及効果が期待される。

 府内で最も北にある山陰近畿自動車道の京丹後大宮インターチェンジ(IC)から京都縦貫自動車道、第二京阪道路を経て、今回の開通で接続する京奈和自動車道で府内最南端の木津ICまで高速道路だけでつながり、府によると、今より5分短い1時間55分で移動できるようになる。京丹後大宮-木津間の高速料金は普通車4240円。

 新名神高速の城陽-八幡京田辺間は2011年11月に着工し、当初は16年度中の開通を予定していた。昨年4月に神戸市の新名神建設現場で起きた橋桁落下事故の影響で、約2カ月半工事を中断して安全点検をしたため完成が遅れた。総事業費は1090億円。

 通行料金は普通車270円、中型車300円。一般供用開始は4月30日午後3時から。府は、国道1号と八幡京田辺ICを結ぶ府道を30日に開通する。

 西日本高速は今後、新名神の城陽-大津間と八幡京田辺-高槻間で23年度開通を目指す。

【 2017年03月17日 23時00分 】

太閤堤跡公園、観光に特化へ 京都・宇治市が見直し

2017-04-30 15:41:32 | 創 creation
 京都府宇治市議会で関連予算が2度削除された「宇治川太閤堤跡歴史公園」(仮称、同市宇治・莵道)について、市は20日の市議会建設水道常任委員会で、観光目的に特化し、施設の規模を約4分の3に縮小する見直し計画を明らかにした。事業費は約3億円減って69億円となり、オープンは当初より2年遅い2021年度を目指す。

 山本正市長は見直しを踏まえた補正予算案を6月定例議会に提案する意向を示しているが、市議会の共産党や自民党、公明党の会派には慎重な意見も根強く、可決されるかどうかは不透明だ。

 見直し計画では「観光目的に特化を」という市議会の意見を踏まえ、施設は公民館機能を除外した「観光交流センター」とし、延べ床面積を3020平方メートルから2320平方メートルに減少。これに伴い同公園の総事業費は従来の72億6千万円から3億2千万円減の69億4千万円となった。

 従来のオープン時期は多くの来園者が見込める東京五輪(20年)前の19年度としていたが、予算化の遅れで21年度にずれ込む。市議会では民間に設計・建設から運営まで一括で委ねるPFI方式に懸念が出ているが、市は「民間のノウハウを生かす領域が広い。PFIが最もふさわしい」としている。

 同公園の予定地は京阪宇治駅に近い約2・5ヘクタールで、市は当初、敷地内に、PFI方式で「地域・観光交流センター」の建設を計画した。老朽化した宇治公民館(同市宇治)の機能も移転する方針を示していた。

 しかし、市議会では「市民の理解が深まっていない」などの声が上がり、15年9月と16年3月に予算案から同公園の事業費(債務負担行為)が削除された。

【 2017年04月21日 10時28分 】

日台の高校生、組みひも作りで国際交流 京都・向日

2017-04-30 15:32:41 | 創 creation
 修学旅行で関西を訪れた台湾の職業学校の生徒たちが18日、京都府向日市上植野町の向陽高を訪れ、同年代の高校生たちと交流した。学校生活を紹介し合ったり、一緒に組みひも作りに挑戦したりして、異文化に触れるひとときを過ごした。

 旅の思い出を深め、京都観光のリピーターになってもらおうと、府が取り組んでいる学校交流事業の一環。

 姫路城を見学後、京都入りしたばかりの新北市の私立能仁高級家事商業職業学校の1~3年生45人が来訪した。代表の生徒が「日本のことを学んできた。台湾のことも知ってほしい」とあいさつ。向陽高の生徒たちはダンスや合唱を披露して歓迎した。

 組みひものキーホルダー作りに取り組み、両校の生徒たちが片言の英語やスマートフォンの翻訳機能を使って手順を確認し合いながら作業を進め、完成すると拍手が起こった。

 同職業学校2年の林柔甄(りんじゅうしん)さん(17)は「うまくできなくても、とても熱心に教えてくれた。いい思い出になった」と話していた。

【 2017年04月19日 10時20分 】

常夜灯、目を引く場所に移設 京都、西国街道脇へ

2017-04-16 10:30:02 | 創 creation
 京都府向日市が2011年度から続けていた西国街道の舗装工事完了に伴い、街道のそばにあった江戸時代の常夜灯が京都向日町競輪場近くの府道交差点(同市寺戸町)に移設された。細道にひっそりと立っていたが、街道を歩く観光客らの目を引く配置となった。

 西国街道では、旧街道の歴史的な風情を生かして市が石畳風の舗装を施し、今年3月末までに、阪急東向日駅以西の府道域を除いた全長約1・4キロで工事が済んだ。

 常夜灯は、火伏せの信仰を集める愛宕神社(京都市右京区)への道しるべ「愛宕灯籠」(高さ約2メートル)。向日市内に24基あるうちの一つで1776年建立とされる。以前は交差点から約30メートル離れ、細道に入った場所にあったために目立たず、近年は明かりがともることもなかったという。市が移設し、今後は電灯をつける。

 近くに住む西村克美さん(70)は「目立つようになって、多くの人に歴史の名残を感じてもらえたら」と話した。

【 2017年04月13日 11時00分 】

トイレは長岡宮風、朱色鮮やか 京都・向日の広場

2017-04-13 13:31:10 | 創 creation
 京都府向日市が歴史を生かした観光ルートの休憩所として位置づける、市民ふれあい広場(同市鶏冠井町)にこのほど、長岡宮の建築物をモチーフにしたトイレができた。壁を彩る赤と白のコントラストが、市民の目を引いている。

 同広場は長岡宮跡の東端に位置し、当時の天皇らの離宮跡と考えられる東院公園のそばにある。

 トイレは、市が昨年12月から建設していた。総工費は約1900万円。男女別トイレと、車椅子やオストメイト対応の多機能トイレを備えており、広さは計約20平方メートル。外壁に緋色(ひいろ)と白色の塗装を施し、黒色の屋根との色合いが際立つ。入り口付近を格子で目隠して風情を加えた。

 桜の名所でもあり、満開を前に訪れた花見客が早速、用を足している。市公園住宅課は「トイレのたたずまいから歴史を感じてほしい」。

【 2017年04月05日 11時02分 】