地域密着のラジオ局に 「FMおとくに」開局目指す

2017-04-04 10:48:38 | 創 creation
 京都府南西部にある乙訓地方で初めてとなるコミュニティーFMの開局に向けて、2市1町の企業経営者や商店主、市民らが準備を進めている。運営主体となる一般社団法人の設立総会が向日市でこのほどあった。地域に密着したラジオ放送局として、来年秋の放送開始を目指している。

 コミュニティーFMは特定エリアに限定して放送されるラジオ局。昨年末時点で全国に約300局、京都府内では京都市や宇治市、福知山市などに8局ある。

 開局を目指す「FMおとくに」は乙訓2市1町と京都市の一部を放送エリアとし、長岡京にメインスタジオ、向日、大山崎にもサテライトスタジオを設置する予定。地域のイベントや文化教育活動、行政や災害情報を流す。また観光情報番組も多言語で放送する。番組制作講座なども開き、地域住民らに番組作りに参画してもらう。

 24日の総会には法人の役員などに就任する14人が出席。設立の趣旨や経過、開局までのスケジュール、法人の定款を確認した。今後、地域内の電波状況の調査などを行い、今秋にはシンポジウムや説明会も開く予定。

 発起人代表で専務理事の木本直樹さん(53)=向日市上植野町=は「他にはない細かな地域の情報を、地域住民自ら発信し、災害時にも役立つようなラジオ局にしたい」としている。

【 2017年03月31日 11時18分 】

桜の絵画、一足早く“満開”  京都・向日、中小路家住宅で展示

2017-04-04 10:43:49 | 創 creation
 京都府向日市上植野町の国登録有形文化財・中小路家住宅で、市出身の画家奥村京華さんの絵画展「さくら 花が笑むようにこころに花を咲かせたい…。」が開かれている。桜満開の作品が並び、訪れた人が見入っている。

 奥村さんは京都新聞文化センターなどで絵画教室の講師を務めている。会場には東日本大震災の被災地・福島の桜を表現した大作「三春の滝櫻」をはじめ「お多福桜」で知られる御室の桜を描写したふすま絵、向日神社での催しに出展した桜の絵をパネルにした新作など計約20点を展示している。

 2日まで。午前10時~午後5時。入場無料。

 また最終日は午後2時から、チェロの演奏に合わせて奥村さんが絵を描く「櫻ペイントパフォーマンス」を催す。要予約で1500円(ワンドリンク付き)。定員30人。申し込みは中小路家住宅TEL(921)2657。

【 2017年03月30日 10時10分 】

流れ橋一望、「茶いくるスポット」完成 京都・八幡

2017-04-04 08:57:06 | 創 creation
 山城地域の茶どころを巡る自転車コース「茶(ちゃ)いくるライン」にある京都八幡木津自転車道で、京都府八幡市上津屋の流れ橋(上津屋橋)の近くに休憩所「茶いくるスポット」が完成した。22日に記念イベントがあり、訪れた自転車愛好家は木津川や茶畑の眺望を楽しみながら休憩した。

 茶いくるラインは、日本遺産「日本茶800年の歴史散歩」を構成する山城地域の文化財や景勝地をつなぐ計約240キロのコース。府が4月の「お茶の京都博」開幕を前に、休憩所の一つとして茶いくるスポットを整備した。

 広さ約300平方メートルで、40台分の駐輪ラックや屋根付きベンチ、流れ橋案内板がある。付近をよく自転車で走っているという出栗伸幸さん(68)=木津川市=は「休憩しながら多くの人と交流もできる」と喜んでいた。

 記念イベントでは男山東中の吹奏楽部とバトントワリング部の生徒が演奏や演技を披露し、地元関係者らがくす玉を割って完成を祝った。

【 2017年03月23日 09時20分 】

「さくらであい館」完成、背割堤の桜並木一望 京都・八幡

2017-03-21 17:16:55 | 創 creation
 桜の名所として知られる「背割堤」(京都府八幡市八幡)がある淀川河川公園に観光交流施設「さくらであい館」が完成し、内覧会が16日に行われた。高さ約28メートルの展望塔を備え、桜並木を眼下に一望できる。25日にオープンする。

 展望塔は、八幡市の「八角堂」をイメージした外観。最上階のガラス張り展望室からは360度の眺望が広がり、背割堤や石清水八幡宮のある男山、天王山、比叡山まで見渡すことができる。

 管理棟は淀川の歴史情報コーナーのほか、イベントや会合に使えるスペースがあり、土日と祝日は京都文教短期大(宇治市)の学生たちが考案した府内産野菜や果物のスムージーなどを販売する。

 施設は、約7億円をかけて国土交通省が整備した。

 開館は午前9時から午後5時。展望塔は桜開花期(3月25日~4月10日)は有料で300円(小中学生100円)。25、26日に開所記念イベント「淀川三川春フェスタ」を催す。詳細は、さくらであい館ホームページ。

【 2017年03月17日 11時33分 】

淀川舟運復活へクルーズツアー 京都・八幡など巡る

2017-03-06 19:36:06 | 創 creation
 かつて京都と伏見、大阪を結んで旅客や荷物を運んだ淀川の舟運(しゅううん)の復活につなげようと、京都府八幡市の三川合流地近くの宇治川を、桜をめでながら周遊したり、京都市、大山崎町などと船で行き来したりするクルーズツアーが25、26日に催される。

 背割堤(八幡市八幡)がある淀川河川公園で25日にオープンする交流施設「さくらであい館」の記念イベントの一環で、国土交通省淀川河川事務所や周辺自治体でつくる実行委員会が主催する。

 淀川の舟運は、江戸時代には「三十石船」が活躍、明治になり京都-大阪間で鉄道が開通するまで多くの旅客を運んでいた。近年、観光や災害時の利用で復活が検討されている。

 ツアーは、さくらであい館近くの「背割堤船着場」を発着点に背割堤の桜並木を水上から楽しむ「さくらであいクルーズ」(当日先着順、大人1500円)や、京都市伏見区から背割堤まで船に乗り石清水八幡宮を訪ねるコース(事前申し込み必要、大人1600円)、大山崎町に向かうコース(同、大人1300円)、大阪府枚方市に向かうコース(同、大人1600円)などがある。

 問い合わせは実行委事務局TEL06(6994)0006。

【 2017年03月02日 10時32分 】

国宝仏像随一の美作、模刻しふるさとに展示 京都・向日

2017-03-06 19:31:59 | 創 creation
 京都府向日市寺戸町にあった寺院に55年前まで安置され、国宝の木彫仏像の中で随一の美作として知られる「宝菩提院菩薩半跏像(ほうぼだいいんぼさつはんかぞう)」の模刻像を横浜市の彫刻家が彫り上げた。精緻な造形と自然な人体表現が融合した実物を忠実に再現した。4日、向日市文化資料館で展示を始め、制作で得た知見を講演する。

 宝菩提院は、奈良時代以前の白鳳時代に建立され、菩薩半跏像を本尊としていたが、1964年に廃絶。寺宝は62年に京都市西京区の勝持寺へ移り、後に堂舎も同寺の隣接地で再建された。

 同館によると、菩薩半跏像(座高約90センチ)は東京国立博物館の国宝展で紹介されるなど高い評価を受ける一方、制作の年代や場所、宝菩提院への来歴などは謎に包まれているという。

 模刻像を作ったのは中村恒克さん(30)。東京芸術大の大学院博士課程に在籍していた2015年冬、卒業制作として完成させた。

 大学1年で実物を見て生々しい造形表現に感動したという。現地調査でレーザー光線を使って3次元計測し、図面を作成。特注の彫刻刀を用いて細密な模様を彫り込んだ。準備から完成まで2年余りを要し、「自分の原点となる作品。この頑張りを今後も思い返していきたい」と語る。

 向日市文化資料館では30年前、市史刊行記念で実物を展示。玉城玲子館長は「向日市の宝が、地元を離れたことを残念がる来館者がいた」と振り返る。仏像の足跡をたどって市内を訪ねたこともある中村さんから模刻像完成の知らせを受け、同館が展示を依頼した。

 4日は中村さんが菩薩半跏像への考察を記念講演する。用いられた様式などから唐の技術者が深く関わったと考えられるといい、「国際色豊かだった時代の息吹を感じてもらえたら」と話す。

 展示は同館特別展の一環で26日まで。市文化資料館TEL(931)1182。

【 2017年03月02日 10時17分 】


通学路の踏切拡幅 京都・阪急電鉄の変電所前、交通増加懸念も

2017-01-29 10:44:19 | 創 creation
 狭い幅員で児童の通学路として危険視されていた、京都府向日市寺戸町の第4向陽小北側にある阪急電鉄の変電所前踏切がこのほど、拡幅された。安全確保が期待される一方、学校関係者は、車の通行量の増加など周辺の道路事情の変化に気を抜けないでいる。

 市によると、同踏切はこれまで幅約2・4メートルで離合ができず、下校時の児童や住民と通過する車が接触するなどの恐れがあった。長年、地元から安全確保を望む声が上がっていたという。

 市は2008年に阪急電鉄と協議を開始。12年の亀岡集団登校事故を契機に対策が本格化し、市は周辺の道路拡幅のため、踏切に隣接する同社変電所の敷地の一部を取得。昨年3月に同社が工事を始め、今年1月20日に使えるようになった。

 新しい踏切は両脇に遮断機を配し、幅は約7・5メートルに拡大。車の離合ができるようになり、路面に緑色の舗装を施して歩道を約2・5メートル確保した。第4向陽小の児童が早速、広くなった踏切を通って登下校している。

 同小の縄手健也校長は「便利になって車が増えることも懸念され、通学時間帯の通行禁止を守らないドライバーもいる。歩道の配置なども含めて道路環境の変化を見ながら、児童へ注意を促す」と話す。

【 2017年01月24日 10時38分 】

欧州型スポーツクラブへ理想高く 京都・長岡京で法人設立

2017-01-22 12:06:31 | 創 creation
 京都府長岡京市で活動する長岡京サッカークラブがこのほど、一般社団法人「長岡京スポーツクラブ」を立ち上げた。将来は趣旨に賛同する他競技の団体も加盟してもらい、ヨーロッパで盛んな総合型地域スポーツクラブに発展することを目指す。発足から40年を超え、法人傘下に入って運営の新局面を迎えている。

 1973年、市職員らが市内初のサッカー団体となる小学生年代の長岡京スポーツ少年団を立ち上げた。自分たちも競技を楽しもうと同時に設立したのが長岡京サッカークラブだ。現在、同クラブはトップチーム、シニア、中学生年代のジュニアユース、同少年団の4チームで構成し、約240人が所属。来年度には女子チームとスクール新設も視野に入れる。

 2020年代以降には、専用の練習施設完成やトップチームのJリーグ参加といったビジョンも描く。一方、こうした構想の実現には市民や企業などの支援が欠かせないため、認知度や信頼性を高めることを狙って法人設立に踏み切った。

 ヨーロッパのクラブ同様、年代やレベルに応じて誰もが競技に親しめる環境づくりが目標だ。地元重視の姿勢も貫き、法人専務理事でサッカークラブ代表の中村貴史さん(45)=大阪府吹田市=は「他地域からの入団募集は掛けてない。この地域の子どもたちを育てたい」と強調する。

 思い描くのは、クラブ出身の選手がJリーグや海外で活躍した後、また戻ってくることができる場所にすること。中村さんは、少年団OBの日本代表FW宇佐美貴史選手(24)を挙げ「彼がうちのトップチームで引退するのが理想。そういうクラブができれば」と、夢を語る。

【 2017年01月21日 11時19分 】

漢詩を身近に、地元の姿詠む 京都・大山崎の女性2人が作品集

2017-01-22 11:58:23 | 創 creation
 京都府大山崎町の女性2人が、漢詩計120首をしたためた作品集「風雅双韻抄(ふうがそういんしょう)」を自費出版した。地元の歴史や風景、日常の一場面を感性豊かに詠んでおり、「敷居が高いと思われがちな漢詩を身近に感じてもらえたら」と期待する。

 前田正子さん(73)=同町円明寺=と加藤初恵さん(69)=同。約10年前から長岡京市内のサークル「長岡京漢詩作詩研修会」に入り、創作を始めた。題名の双韻抄には「2人の響き」という意が込められている。漢詩を学び始めた頃から最近までの漢詩をそれぞれ60首ずつ選んで掲載。初心者が読みやすいよう日本語訳も添えた。

 地域の観光ボランティア団体「大山崎ふるさとガイドの会」に所属する前田さんは、アサヒビール大山崎山荘美術館のバルコニーから望む風景の美しさや宝積寺の参道に響く声明などを七言絶句や五言律詩などで表現。「ガイド活動が創作に生きた」と目を細める。

 一方、40年以上書道をたしなみ、「全日本書芸学院」常任理事も務める加藤さんは文筆にかける思いや、旅先での感銘を受けた情景を漢詩に落とし込んだ。詩集の表紙の題名や書名の文字は加藤さんが担当した。

 2人は創作活動中に漢詩で多用される熟語を記した詩語表や漢和辞典を何度も引き、推敲(すいこう)を重ねた。前田さんは「合作にすることで、作品の幅が広がった。漢詩に親しみがない人もぜひ読んでほしい」と願う。

 200部作製。129ページ。一般に販売していないが、町立中央公民館の図書室で読むことができる。問い合わせは前田さんTEL(957)5856へ。

【 2017年01月17日 11時10分 】

自慢の鉄道ジオラマ公開、手作り橋脚人気 京都・大山崎

2017-01-08 10:28:24 | 創 creation
 自作の鉄道ジオラマを京都府大山崎町の自宅で公開している男性が、新たにリニアモーターカーの模型を手製の橋脚上に走らせ、人気を集めている。「リニアを走らせてから見物人が増えた。鉄道好きでない人もたくさん来るので、是非見に来て」と話す。

 加田宗孝さん(67)=同町大山崎。趣味で2011年から図面の設計など製作を始め、自宅で公開していた。

 リニアの模型は市販されているが、品薄でなかなか手に入らないという。本体とレールの間の磁石の反発で浮く仕組みで、実物と同じ原理で動く。リニアを走らせるための橋脚が16年2月に完成し、以後は多い時で一日20~30人が訪れようになり、写真撮影に夢中になる人もいるという。

 橋脚づくりで特に苦心したのはレールを支える約15本の橋脚の高さを均一にそろえる作業。畳の上に置くため、傾かないよう1ミリ以下の精度で接地面を研磨したという。加田さんは「プラスチック成形の仕事をしていたのが役立った」と語る。

 公開は毎週日曜で午前11時、午後1時、午後3時の計3回。事前予約制。申し込みは加田さん携帯電話080(3768)1285へ。

【 2016年12月29日 11時55分 】

京都府長岡京記念文化会館、1月から長期閉館 設備改修工事で

2017-01-08 10:14:25 | 創 creation
 京都府長岡京記念文化会館(長岡京市天神4丁目)は1月16日から、空調設備の改修工事のため臨時閉館する。開館予定は5月中旬で、4カ月間にわたる長期閉館は初めて。

 同会館は府が約16億円をかけて建設し、1988年に開館。約30年が経過し、空調設備が老朽化。近年は夏場に利用者から苦情が寄せられていた。

 改修工事では、会館地下に設置されているガス式の冷暖房機を、省エネ性能に優れた最新式に入れ替える。隣接の市立中央公民館も空調設備を更新する。工事費は約4800万円。

 同文化会館では毎年3月に吹奏楽や合唱など多数の演奏会が催されている。臨時閉館に伴い、各団体とも開催時期や会場の変更を余儀なくされている。長岡中吹奏楽部は定期演奏会を半年前倒しして10月に実施。西乙訓高吹奏楽部は高槻市の高槻現代劇場で開催する。

 京都市伏見区の呉竹文化センターに会場変更した長岡第二中吹奏楽部顧問の加田宗義教諭は「工事はやむを得ない。いつもと違う場所なので来客に影響があるかもしれない」と話す。

 同会館を運営する府長岡京記念文化事業団は「長らくご迷惑をかけるが、改修工事で熱効率が良くなって快適になるので、また多くの人に利用してほしい」としている。

【 2016年12月27日 10時00分 】

応募2百人超、出足好調 京都「向日市ふるさと検定」2月初開催

2016-12-18 16:43:27 | 創 creation
 来年2月に初めて開催される京都府向日市の「向日市ふるさと検定」への応募がこのほど、200人を突破した。当初予定していた受検会場の増設を市が検討する好調ぶり。検定テキストも売り上げが400冊を超え、市の担当者は「地元を知ろうとしてくれる市民の姿勢がありがたい」と一安心している。

 市によると、11月1日から来所や郵送で受け付けを始め、12月12日までに233人が申し込んだ。約7割が市内からで、残りは主に京都市西京区や伏見区から。向日市内に立地する会社の従業員が勤務地について知るために申し込むケースもあるという。

 当初、イオンモール京都桂川(南区)のホールを会場に設定していたが、定員が約170人で、枠を増やそうと準備を進めている。

 募集開始に併せて市は検定テキスト(93ページ、400円)を販売。11月の「向日市まつり」会場で並べるなどし、同日までに407冊が売れたという。

 市広報・ふるさと創生課は「市を深く知るきっかけになれば。検定の定着に向け、まずは一歩踏み出したい」としている。検定の申し込みは今月28日まで。来年2月12日午前10時半から実施する。

【 2016年12月13日 09時34分 】

サツマイモ“ずっしり” 京都・向日 児童ら歓声

2016-10-02 10:27:49 | 創 creation
 秋の実りは、ずっしりと重かった。第3向陽小(京都府向日市森本町)の2年生約70人が27日、近くの畑で育てたサツマイモを収穫した。

 児童たちは5月、地元農家の中埜立雄さん(60)の畑約500平方メートルで苗を植え、草刈りなども手伝った。

 この日は中埜さんらの指導を受け、スコップを使ってイモを傷つけないよう慎重に掘り起こした。あちこちで「すごく大きい」「カブみたいな形してる」などと歓声が上がっていた。

【 2016年09月28日 09時00分 】

オズの魔法使いも出現 京都、菊で作る「トピアリー」出荷ピーク

2016-10-02 10:25:07 | 創 creation
 京都府向日市森本町の清水幸雄さん(57)の農園で、市特産の懸崖(がい)菊を刈り込んで動物やキャラクターをかたどった全国でも珍しい「トピアリー」の出荷がピークを迎えている。今年は「オズの魔法使い」の登場人物や城、気球などが、全国各地のテーマパークや植物園などに出荷され、来月上旬にも見頃を迎える。

 トピアリー作りは約20年前に、妻の佑子さん(57)が菊花展への出展をきっかけに発案。清水さん夫婦と長男の拓馬さん(31)、従業員の小寺祐太郎さん(31)の4人が通常の懸崖菊生産の傍ら、トピアリーの制作に取り組んでいる。

 5月下旬ごろにプランターに苗を植え、造形物のフレームにはわせるように形を整えた。オズの魔法使いの主人公ドロシーと西の魔女は、100円ショップで購入した発泡スチロール製のマネキンにスプレーで色を塗り、油性マジックで表情を描き込んだ。ニワトリやヒツジ、チョウなどの動物も躍動感あふれる仕上がりになっている。

 トピアリーは府立植物園(京都市左京区)や枚方パーク(大阪府枚方市)、とっとり花回廊(鳥取県南部町)のほか、首都圏の有名テーマパークにも出荷している。清水さんは「これから花が咲き始めるので、その変化を楽しんでもらえたら」と話している。

【 2016年09月27日 09時30分 】

南禅寺三門を精巧に再現 京都の男性、44分の1模型展示

2016-09-25 09:55:28 | 創 creation
 重要文化財の南禅寺三門(京都市左京区)を約44分の1の大きさで再現した木工作品が、長岡京市神足2丁目の神足ふれあい町家で展示されている。材料や細部にもこだわり、精巧に作られており、訪れる人たちの注目を集めている。

 製作したのは、坂昇さん(79)=同市勝竜寺。50年間、銘木などを扱う材木店で社寺に木材を納める仕事に携わった。退職した10年ほど前から、寺院のミニチュアを自宅に設けた作業場で作り始めた。

 これまでに金閣寺や平等院鳳凰堂、石山寺(大津市)の多宝塔など、年に1作品のペースで作ってきた。南禅寺三門は過去に製作した中でも最も規模の大きな作品で、幅約1メートル、奥行き40センチ、高さ50センチ。実際に南禅寺を訪れて、撮影した三門の写真を見ながら、昨年1月ごろから中断を経て、計8カ月かけて完成させた。

 材料は、ヒノキやクスノキなど坂さんが勤めていた時に職場から譲り受けた木材や、西山の間伐材で、柱や板などの部材はすべて一つずつ手作業で加工。柱は実際の三門と同じケヤキを使い、門の扉は実際に開閉できるよう工夫している。

 多くの人に見てほしいと、同町家での展示を依頼。今月から玄関脇の畳の間で坂さんが以前製作した醍醐寺の五重塔とともに展示されている。

 坂さんは「図面があるわけではないので、一つ一つの部材をどう作るかが難しいが、できあがってくると楽しい。体が元気なので、今後は東寺の五重塔にも挑戦してみたい」と話している。

【 2016年09月20日 11時03分 】