京都府向日市上植野町の国登録有形文化財・中小路家住宅で16日、滋賀県長浜市富田町に伝わる民間芸能の人形浄瑠璃「冨田人形」が初上演される。上演に先立ち、人形2体が同住宅の座敷に飾られ、訪れた人の目を引いている。
冨田人形は江戸後期の1835年、興行に訪れた阿波(徳島県)の一座が旅費の替わりに残していった人形を使って、村人が芝居を始めたのが由来とされる。1957年に滋賀県選択無形民俗文化財となり、79年には富田町内外の愛好家による「冨田人形共遊団」が結成され、技術伝承が図られている。
16日は午後1時からと同3時半からの2回公演を予定。弁慶と牛若丸の対決で有名な「鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)-五条橋の段」と、「八百屋お七」として知られる「伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)-お七火の見櫓(やぐら)の段」の、時代物と世話物2題を冨田人形共遊団の団員が披露する。
中小路家住宅の座敷には、共遊団から借り受けた人形2体がひと足早く飾られた。安珍と清姫の伝説を扱った「日高川入相花王(いりあいざくら)」で使われる清姫と、内助の功による山内一豊の出世物語「似合夫婦出世絏(にあいのめおとしゅっせのひきつな)」に登場する妻・千代の人形。ともに丈は1メートルを超え、華やかな着物姿。人形は1体を3人で、顔や手足を別々に操るため繊細な表現ができるという。
16日の公演は入場料1200円。各回30人で要予約。人形展示は14日まで、見学無料(月、火曜休み)。予約や問い合わせは同住宅TEL(921)2657へ。
【 2011年10月01日 10時24分 】
冨田人形は江戸後期の1835年、興行に訪れた阿波(徳島県)の一座が旅費の替わりに残していった人形を使って、村人が芝居を始めたのが由来とされる。1957年に滋賀県選択無形民俗文化財となり、79年には富田町内外の愛好家による「冨田人形共遊団」が結成され、技術伝承が図られている。
16日は午後1時からと同3時半からの2回公演を予定。弁慶と牛若丸の対決で有名な「鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)-五条橋の段」と、「八百屋お七」として知られる「伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)-お七火の見櫓(やぐら)の段」の、時代物と世話物2題を冨田人形共遊団の団員が披露する。
中小路家住宅の座敷には、共遊団から借り受けた人形2体がひと足早く飾られた。安珍と清姫の伝説を扱った「日高川入相花王(いりあいざくら)」で使われる清姫と、内助の功による山内一豊の出世物語「似合夫婦出世絏(にあいのめおとしゅっせのひきつな)」に登場する妻・千代の人形。ともに丈は1メートルを超え、華やかな着物姿。人形は1体を3人で、顔や手足を別々に操るため繊細な表現ができるという。
16日の公演は入場料1200円。各回30人で要予約。人形展示は14日まで、見学無料(月、火曜休み)。予約や問い合わせは同住宅TEL(921)2657へ。
【 2011年10月01日 10時24分 】
歌舞伎と人形浄瑠璃 (歴史文化ライブラリー) | |
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