京都・長岡京市、熊本地震被災地案じる 細川氏ゆかり縁深く

2016-04-17 16:28:22 | 災 disaster
熊本地震から一夜明けた15日、鎌倉から江戸時代にかけて栄えた武家・細川氏ゆかりの地として熊本と縁が深い京都府長岡京市では、市民や行政関係者が被災地に思いをはせ、県人会員はふるさとの肉親を案じた。乙訓の行政関係者も被災地支援を見据え、体制を整えた。
 長岡京市と熊本はともに、細川氏と縁が深い。長岡天満宮(長岡京市天神2丁目)にあった同氏ゆかりの学問所「開田御茶屋」では、古今和歌集の解釈など秘伝の奥義を師から弟子へ伝授する「古今伝授」が行われていた。明治期に解体されて細川家が引き取り、その後、熊本市の水前寺成趣園に「古今伝授の間」として再建された。
 こうした結びつきは現在も続き、2013年には熊本県山鹿市から、伝統工芸「山鹿灯籠」の技法を用いた長岡天満宮の模型が長岡京市に贈られた。戦国武将で一流の文人でもあった細川幽斎ゆかりの勝竜寺城公園(同市勝竜寺)で展示している。
 市民レベルでは、若手農家でつくる「長岡京市都市農業振興クラブ」が、13年に同県御船町を視察したのをきっかけに翌春、同町の営農指導員を招いて熊本の伝統野菜「水前寺菜」を試験栽培した。現在もなお10軒ほどの農家が栽培を続ける。
 同クラブの小野洋史会長(49)=同市井ノ内=は「現地が大変な状況なら何か支援を考えないといけない」と、被災地を案じる。クラブが事務局を置く市農林振興課の井ノ上良浩課長は15日朝、営農指導員の男性に連絡。無事を確認し「前夜から心配だったのでほっとした」と話す。
 11年には、長岡京市など明智光秀や細川ガラシャゆかりの12市町などでつくるNHK大河ドラマ誘致推進協議会が発足。翌年に熊本県がオブザーバーとして参加している。中小路健吾市長は「歴史的つながりが深い熊本が大きな被害を受け、亡くなられた方のご冥福と被災した皆様にお見舞いを申し上げる」とコメントした。
2016年04月16日 11時29分配信

地震で倒壊恐れ、市民会館を休館 京都・向日、再開未定

2016-04-04 11:49:06 | 災 disaster
 京都府向日市は31日、市民会館・中央公民館(同市寺戸町)を4月1日から休館する方針を決めた。大規模地震で倒壊する恐れが高いためで、再開時期は未定。今後、建て替えや耐震補強を含めた対策を検討する。

 同館は鉄筋コンクリート造りの4階建てで、1972年11月に建設された。市が昨年7月から耐震診断を実施したところ、今年2月初旬に委託業者から「非常に悪いIs値(耐震指標)になる可能性がある」と報告があった。

 この日、正式な診断結果の報告を受け、ホールがある2階部分でIs値が0・18と、「震度6~7の地震で倒壊、または崩壊する危険性が高い」とされる0・3未満であることが判明した。

 市は2月10日から4月以降の利用受け付けを停止しており、希望者には各公民館やコミュニティーセンター、向日町会館などの代替施設を紹介している。

 市は1日にホームページ上で休館を報告する。市総務部は「大変残念だが、市民の安全を最優先に考えた」としている。

■市民から戸惑い、不安の声

 長年、市民の多彩な文化活動の拠点となっていた向日市民会館・中央公民館。2014年度は延べ約6万人が利用し、成人式や敬老会など全市的なイベントの舞台にもなっている。休館の決定に、利用者からは「今後はどこで活動すれば…」と戸惑う声も出ている。

 「結成35周年を記念したコンサートを開きたいと思っていたのに」。コーラスグループの代表を務める新木本真二さん(78)=同市上植野町=は肩を落とした。

 休館のうわさを聞き、代替施設を探しているがまだ見つかっていないという。「安全面を考えれば仕方ないが、市民にとっては必要な施設。今後も残してほしい」と願う。

 一方、よく同館を利用するという近くの女性(67)は「休館は急すぎる。もう少し丁寧に説明してほしかった。市民活動の衰退につながらなければいいが」と不安げだ。

 公共施設の老朽化は全国的に問題になっており、亀岡市でも2015年から亀岡会館を休館している。ただ、向日市には亀岡市の「ガレリアかめおか」のような大規模な代替施設はない。

 今年の敬老会は会場を市民体育館(同市森本町)に移す予定だが、成人式の開催場所は決まっていない。市民団体の中にはやむなく、長岡京市の施設で行事の開催を決めたところもある。

 市は今後、建て替えや耐震補強を含めて検討するとしている。厳しい財政状況であっても、市民活動を支える拠点は不可欠だ。早急な対策が求められる。

【 2016年04月01日 11時00分 】

犬の尿原因?支柱腐食見つかる 京都・向日市、交換へ

2016-03-28 15:06:30 | 災 disaster
 大阪府池田市の市営公園で2月、腐食した照明柱が倒れて女児が大けがを負ったが、京都府向日市内でも、同様に犬の尿が原因とみられるカーブミラーと街灯の腐食が見つかった。市は「ただちに危険ではないが、早急に対応したい」としている。

 市道路整備課によると、腐食が見つかったカーブミラーは同市鶏冠井町の2カ所で、いずれも約20年前に設置されたものという。

 カーブミラーはいずれも根元部分がさびており、同課は「被害は片側だけで、犬の尿が何度もかけられたことが原因とみられる」としている。

 今後、支柱の交換などを行うとともに、週1回のパトロールでほかにも腐食がないかチェックするという。

 同市寺戸町でも、根元が腐食し、穴が開いている街灯が見つかっており、ほかでも複数確認されている。市市民生活部は「倒壊の恐れはないが、早急に交換したい」としている。

【 2016年03月28日 10時29分 】

木造住宅、耐震化進めて 京都・向日市「強化月間」スタート

2016-03-07 07:04:40 | 災 disaster
 京都府向日市が新たに定めた「木造住宅耐震強化月間」が1日、スタートした。市内の木造住宅は4分の1が耐震化できておらず、府内では京都市とともに「密集住宅地」に指定されている。市は古い木造住宅が多い地域で啓発ビラを配ったり、各区や町内会を回ったりして、耐震診断・改修を呼び掛ける。

 向日市の耐震化率は75・1%(2013年)で、非耐震住宅は約5200戸。また、寺戸町と森本町の一部(555戸)は国が定める密集市街地になっており、倒壊や延焼の危険性が指摘されている。

 市は3千円の自己負担で利用できる耐震診断や、最大90万円の補助が受けられる耐震改修を促進するため、3月を新たに耐震強化月間と位置づけた。市役所や公民館などに啓発ポスターを掲示したほか、市建設産業部の公用車や職員の名札を使った広報活動も始めた。

 今後、各区や町内会の役員を対象に説明会を開くほか、耐震性に課題のある地域でビラを各戸配布する。市は「災害はいつ起こるか分からない。これを契機に住環境を見つめ直してほしい」としている。

【 2016年03月02日 11時10分 】

災害時の食事考えて 京都・長岡京でフォーラム

2016-02-21 10:11:15 | 災 disaster
 京都府乙訓保健所などは16日、長岡京市天神4丁目の市中央公民館で、大規模災害時の食事について考える「乙訓地域防災フォーラム=防災食編」を開いた。同地域の多くの住民が講演を聞き、災害食を試食した。

 家庭でできる災害対策を考えてもらおうと、2日に開いた在宅医療編に続く第2弾として実施した。日本災害食学会専門員で管理栄養士の今泉マユ子さんを講師に招いた。

 今泉さんは「『もしも』に備えよう!災害時でもいつもの食事を」と題し、災害だけでなく新型感染症やテロなどにも備えることが大切として、1週間分以上の備蓄を訴えた。

 また、賞味期限切れによる廃棄を避けるため、備蓄した食糧を食べながら買い足す「ローリングストック」といった工夫も紹介。いざという時のために、「月に1度は食事の時に家族で防災について会話し、意識を高めてほしい」と強調した。

 この後、野菜ジュースでもどしたアルファ化米やポリ袋で炊飯した米、備蓄用のパンなどの災害食が配られ、来場者が味わった。

【 2016年02月17日 10時42分 】

仙台の被災女性、備え訴え 京都・大山崎中

2016-02-14 12:22:38 | 災 disaster
 東日本大震災の発生から5年を前に、京都府大山崎町円明寺の大山崎中で13日、宮城県女川町で被災した仙台市の女性が体験などを語った。災害時に必要な心構えなども説き、同中の1~2年生約250人が耳を傾けた。

 被災者を「語り部」として全国に派遣する消防庁の「災害伝承10年プロジェクト」の一環で、同中の土曜活用授業として開いた。

 講師は仙台市内で地域防災に携わる草貴子さん(55)。震災直後や復興中の女川町の写真を見せながら、災害現場や避難所では男女の役割分担が重要になると説明した。めがねや薬といった日用品を備えておくことの必要性も強調した。

 また、災害時は「頭で分かっていてもできないことがたくさんある」と指摘。津波が迫っているにもかかわらず子どもを助けに家に戻った親の例を挙げ、「死ぬと分かっていても戻ってしまう。それが親の愛情。人間の心は難しいもの」と語った。

 講演後、生徒たちからは「災害を人ごとと思わないようにしたい」「災害時は子守などを積極的に手伝いたい」といった声が出ていた。

【 2016年02月14日 10時47分 】

ダイハツ京都工場で防災訓練 阪神大震災で府内唯一犠牲者

2016-01-24 12:55:42 | 災 disaster
 阪神大震災で京都府内唯一の犠牲者が出たダイハツ工業京都工場(大山崎町下植野)で18日、防災訓練があった。約850人の従業員らが参加し、非常時の動きを確認した。

 1995年の大震災で吉川幸治さん=当時(32)=が亡くなった後、毎年この時期に実施している。

 訓練は、大規模な地震で塗装工場から出火したとの想定で行われた。従業員らは各課で火災、負傷者の有無やライフラインの状況を緊急災害対策本部に報告。被害状況を次々にボードに書き込んでいった。消火訓練や救護テントで仮想の負傷者の手当も実施した。

 その後、全従業員が震災当時に組立工場があった方角を向き、吉川さんに黙とうをささげた。米満重秋工場長は講評で「ここで犠牲者が出たことを忘れてはいけない。従業員が自ら考えて防災に取り組む京都工場を継続したい」と述べた。

【 2016年01月19日 11時00分 】

阪神大震災21年、防災忘れぬ 京都・大山崎で訓練

2016-01-24 12:53:35 | 災 disaster
 阪神大震災の発生から21年となった17日、京都府内で唯一犠牲者が出た大山崎町で、総合防災訓練が行われた。住民らが、迅速な避難所への移動や、仮設トイレの組み立てなどを確認した。

 訓練は、午前9時半に有馬-高槻断層帯を震源とする震度7の地震が発生したとの想定で、大山崎地区の住民約500人が参加して実施された。

 住民らは、町の避難勧告発令を受け、近くの一時避難場所から、自治会単位で避難所の大山崎小に移動した。受付で避難者全員の氏名などを届けた後、避難者の中から募った住民リーダーが、仮設トイレを組み立てたり、発電機や投光器の使い方を確認したりした。

 消火器を使った初期消火訓練や人形を使った救急救命訓練なども行われ、参加者は説明を受けながら、実際に体験した。

 受付を担当した住民リーダーの上山証央さん(63)は「実際の震災では、けが人の手当が優先で、受付どころではない。どうやって避難者を把握するか課題があるが、繰り返し訓練するしかない」と話した。

【 2016年01月18日 08時35分 】

原発事故に苦悩、母子追う 2月に京都で上映

2016-01-10 10:22:53 | 災 disaster
 京都府向日市の福島支援グループ「ミンナソラノシタ」(ミナソラ)は2月5日、原発事故による被ばくをテーマにしたドキュメンタリー映画「小さき声のカノン-選択する人々」を、京都市南区のイオンシネマ京都桂川で上映する。

 同映画では、福島第1原発事故による被ばくから子どもを守るため、苦悩しつつも前向きに生きる母親たちの姿が描かれているほか、チェルノブイリ原発事故で被ばくしたベラルーシの子どもたちの現在も追っている。

 当日は午前10時から上映(上映時間119分)。午後0時15分からは監督を務めた鎌仲ひとみさんのトークイベントもある。

 1200円(前売り券は千円。関西への避難者は800円)。前売り券はミナソラのオンラインショップなどで購入できる。問い合わせは事務局携帯電話090(9705)1075かメールアドレスmail@minasora.org 

【 2016年01月04日 08時28分 】

特殊詐欺、水際で食い止め 京都・向日町署管内で被害減る

2016-01-03 14:11:54 | 災 disaster
 京都府警向日町署管内で、振り込め詐欺などの特殊詐欺被害を水際で食い止めるケースが増えている。同署は「被害防止の『最後の砦(とりで)』である金融機関などの間で危機意識が浸透してきたのでは」と話す。

  同署管内では昨年、特殊詐欺の被害を水際で防げたケースはなく、被害総額は約1億円に上った。このため、府警と金融機関が連携し、窓口での声掛けや高齢者宅への巡回を強めるなどした。

 取り組みが奏功し、今年は11月末時点で、水際防止件数は12件。郵便局内で携帯電話で通話しながら高額を引き出そうとした人や、数万円分のプリペイドカードをコンビニで購入しようとしたお年寄りを不審に思い、職員や店員が声を掛けるなどして、総額で約1500万円に上る被害を食い止めたという。

 同署はさらに、管内に約40あるコンビニへの働き掛けを強化している。先ごろは署員3人が向日市鶏冠井町の「セブン-イレブン向日鶏冠井町店」を訪れ、「有料サイトの利用料金などを名目に高額のプリペイドカードを購入させる詐欺被害が多発!」などと書かれたカードを配布し、注意を呼び掛けた。

 乙訓地域のコンビニ間の防犯体制強化に取り組む「乙訓コンビニ防犯連絡協議会」会長で、同店店長の西村万里子さん(59)は「管内で被害があるたびに情報共有しており、従業員の意識が高まってきている。自分の店だけでなく、地域全体でお客様を守っていきたい」と話した。

【 2015年12月28日 10時28分 】

京都・向日市役所、耐震基準下回る 補強で使用検討

2015-11-29 12:59:14 | 災 disaster
 京都府向日市は26日、本年度に実施した市役所庁舎(同市寺戸町)の耐震診断結果をまとめた。国の構造耐震指標(Is値)は最も低い本館2階で0・35と、耐震性があるとされる基準値(0・9)を下回ったが、市は「補強や改修で今後も引き続き使用できる可能性はある」としている。

 Is値は震度6強~7の地震に対し、建物の倒壊・崩壊の危険性を示す指標で、国は0・6以上であれば「危険性は低い」、0・3以上0・6未満が「危険性がある」、0・3未満は「危険性が高い」と定めている。市庁舎など防災拠点となる施設については0・9を必要としている。

 市役所本館と議場棟はいずれも1970年に建設され、老朽化が進んでいる。国は自治体に公共施設などの総合管理計画の策定を求めており、市は庁舎の耐震診断を実施するとともに、阪急東向日駅周辺への移転も含めて検討を進めてきた。

 診断結果では、本館のIs値は0・35~1・02、議場棟は0・94~2・88。コンクリート強度は基準を満たしていたが、建物の老朽化の度合いを総合的に評価する「耐力度」は国の基準を下回った。

 市は「工事中には庁舎の事務スペースが相当減少するだろうが、耐震補強や改修を工夫すれば使用は可能」としている。診断結果を踏まえ、継続使用や建て替え、東向日駅周辺への庁舎移転も含めて検討を進める。

【 2015年11月27日 12時27分 】

京都・向日で大規模災害備え訓練 避難所運営や水中歩行体験

2015-09-28 19:59:25 | 災 disaster
 大規模災害に備えた向日市防災訓練が26日、第5向陽小(京都府向日市上植野町)で行われた。住民主体の避難所運営や倒壊家屋に見立てたセットからの救出訓練、水中歩行体験などさまざまな取り組みがあり、住民や市職員らが防災の重要性を再確認した。

 震度6強の地震で、家屋の倒壊や火災、交通機関のまひなどが起きたとの想定で、市防災会議が主催した。

 同小体育館で行われた避難所自主運営訓練には、上植野、鶏冠井、西向日各区を中心とした住民264人が参加。五つのグループに分かれ、避難者名簿を作成した後、円滑な避難所運営のために、物資管理班や食料班など6班を編成した。

 食料班では、100人分しかないアルファ化米をどう配分するかを相談。「一つの皿に2人分あると説明しては」「おにぎりにすればいい」などと意見を出し合った。物資管理班から飲料水を受け取り、住民に配った。

 グラウンドでは、住民や消防団員らが倒壊家屋から住人を救出する想定で、チェーンソーでがれきを切断したり、ジャッキを使って家屋を持ち上げた。

 このほか、土のうづくりや初期消火訓練、浸水に備えた水中歩行体験も行われた。

 27日には長岡京市が防災訓練を長岡第四小(同市友岡1丁目)で実施する。

【 2015年09月27日 10時22分 】

災害協定締結、給食に「おにぎらず」 京都・大山崎町

2015-09-02 11:55:56 | 災 disaster
 京都府大山崎町と大阪府島本町は防災の日の1日、災害発生時に相互応援を行う協定を締結した。平常時から互いに情報交換をしながら、災害時には物資や人員を円滑に提供できる体制を目指す。大山崎町政策総務課は「協定として形にすることで、いざという時の連携がスムーズになる」としている。

■府境越え大阪・島本町と

 隣接した両町は地理的な共通点も多いことから、防災対策強化を打ち出している島本町から協定締結の打診があった。大山崎町はこれまで東京都羽村市や京都府向日市、長岡京市など15の市町村と災害時の応援に関する協定を結んでいる。

 洪水や地震などの災害発生時には、被害状況や必要な物資の品目、数量、搬送手段などを相互に連絡し、食料や生活必需品、人員などを確保する。避難収容施設での相互受け入れなども行う。

 両町はハザードマップや地域防災計画を共有しており、今後は備蓄物資の状況や緊急連絡先の確認などを定期的に行うという。

■児童ら非常食味わう

 防災の日を前に、京都府大山崎町円明寺の大山崎小児童が31日、非常時に簡単に作れる「おにぎらず」やみそ汁などの給食を味わい、災害への理解を深めた。

 献立は同小と第二大山崎小の栄養士が考案。家庭にある保存性の高い食材を選び、「おにぎらず」にはツナ缶や冷凍枝豆、みそ汁にはワカメや切り干し大根などを使用した。

 3年2組では、児童約30人が大きなノリの上にごはんと具材を載せ、「おにぎらず」を作った。藤原美和さん(9)は「ごはんをノリで巻くのは大変だったけど、(非常食の中で)一番おいしかった」と話していた。

【 2015年09月02日 11時38分 】

警告看板引き抜かれる 京都・向日の公園、バイク乗り入れ

2015-08-14 09:56:59 | 災 disaster
 京都府向日市寺戸町の寺田西公園でバイクの乗り入れや騒音被害が相次いでいるため、市が5日に警告看板を公園内の10カ所に設置したところ、9カ所で引き抜かれるなどの被害があった。公園周辺は北部開発で都市化が進んでおり、近隣住民は治安悪化を懸念している。

 市によると、公園が整備された2010年以降、夏場を中心にバイクの乗り入れが相次ぎ、若者が深夜に騒いだり、植栽を破損させるケースが出ている。

 今年も夏休みに入って被害が出たため、市は5日に「(バイクの乗り入れは)都市公園等条例で禁止されています。違反した者は5万円以下の罰金を申し受けます」などと書かれた看板を設置した。だが、市職員が6日朝に確認したところ、地面から引き抜かれたり、引きちぎられたりしていたという。

 市は同日、看板を設置し直した。市建設産業部は「隣の京都市の対応も参考にしながら、対策を講じていきたい」としている。

【 2015年08月07日 11時29分 】

災害時要配慮者、タクシーで避難所輸送 京都・大山崎町

2015-07-24 12:31:41 | 災 disaster
 京都府大山崎町は23日、災害時に自力で避難することが困難な住民をタクシーで町内の避難所などに輸送する協定を都タクシー(京都市南区)と締結した。災害が起きた時は公助だけでなく、地域が助け合う「共助」による地域防災を目指す。

 自治体とタクシー会社間の協定は乙訓2市1町で初めて。災害発生時に迅速で安全な輸送手段を確立しようと、町内に営業所を置く同社と町が昨年から事務レベルで協議を進めていた。

 災害時は町で作成した要配慮者(病人、負傷者、障害者、高齢者ら)の名簿などを基に、車両の供給を同社に要請。町立体育館や大山崎ふるさとセンター、小学校などの避難所に対象者を輸送する。タクシーは乙訓地域に約100台配備されており、緊急時は京都市内からも車両を投入する。

 同社の筒井基好社長は、2011年の東日本大震災時にタクシーが被災者を輸送した例を挙げ、「災害時は『動かせるだけ動かすこと』が重要だと痛感した。地域に密着する『ベリーローカル』を大切にしていきたい」と話した。今後、町内での災害時専用ダイヤルを作ることも検討する。

【 2015年07月24日 10時20分 】