は目前なのに…缶詰め4時間 JR東海道線、満席の車内

2015-07-21 10:23:04 | 災 disaster
 台風11号による大雨の影響で、JR東海道線山崎駅(京都府大山崎町大山崎)の手前で17日深夜から18日未明にかけ、約4時間にわたって新快速電車が立ち往生した。約1600人が閉じ込められた。「駅は目の前なのに、いつまで続くのか」と怒りの声が上がった。

 電車は敦賀発姫路行きで、17日午後10時50分ごろ、高槻駅の雨量計が基準値を超えたため、山崎駅の手前約100メートルのところで緊急停車した。車内は満席状態で、立っている乗客も多かったという。

 約1時間半後、乗客2人が体調を崩したという通報を受け、乙訓消防組合が駆けつけた。救急隊が到着すると、乗客10人が立て続けに体調不良を訴え病院へ搬送された。

 大学から帰宅途中だった立命館大2年の男子学生(20)=大阪府摂津市=は「気分が悪くなった人が次々現れて、さらに不安になった」と話した。

 車内の空調は作動していたが、トイレには長い列ができていたという。「『本社との連絡があるのでしばらくお待ち下さい』との対応ばかりだ。状況が何も分からない」と憤る人の姿もあった。

 4時間後の18日午前2時40分ごろ、電車が移動を開始し、特急電車の後に連なるように止まった。疲弊しきった表情の乗客たちはホームに降り、携帯電話で家族や知人に迎えを頼んでいた。

 救急搬送は計19人で、いずれも軽症だった。約300人が車内で1泊した。長時間停止について同社は「駅には特急がすでに停止していたため、調整に時間がかかった」としている。

【 2015年07月19日 17時00分 】

京都・乙訓2市1町、177人避難所で一夜 台風11号

2015-07-21 10:21:16 | 災 disaster
 台風11号の影響で京都府乙訓地域は大雨に見舞われた。大きな被害はなかったものの、河川の洪水や土砂崩れに備え、2市1町には避難勧告などが発令され、計177人が避難所で一夜を明かした。18日開催予定のイベントの中止や延期も相次いだ。

 京都地方気象台によると、長岡京市では18日午前8時20分までの24時間降水量が観測史上最高の278ミリを記録。市は7カ所に避難所を開設し、高齢者や親子連れら105人が身を寄せた。

 向日市は30人、大山崎町は42人が、学校などに設けられた避難所を利用した。

 また、大雨警報が18日午前10時前まで発令されていたため、イベント開催に影響が出た。長岡京市では、70年前の神足空襲の犠牲者らを追悼し、平和の尊さと命の大切さを伝える「平和を考える市民フォーラム」が中止となった。

 向日市では乙訓地方中学校体育大会が19、20日に順延され、市立中学校吹奏楽部合同演奏会が中止になった。

【 2015年07月19日 10時48分 】

服を着たままプカプカ 京都・長岡京、児童ら水の事故に備え

2015-07-18 15:07:59 | 災 disaster
 海や川など水辺に行く機会が増える夏休みを前に、京都府長岡京市友岡1丁目の長岡第四小の6年生55人が14日、「着衣水泳」を体験した。児童たちは水を吸った服で動く難しさを実感し、ペットボトルなどを利用して浮き続けるこつを学んだ。

 児童たちはシャツや短パン、ジャージーを着てプールに入り、歩いたり、クロールで泳いだりして動きにくさや重さを体験。「足が動かない」「下に引きずられる感じがする」と感想を出し合った。

 その後、ペットボトルやビニール袋、ボール、バケツなどを活用してあおむけで浮き続けることに挑戦し、身近な物が浮具になることを体感した。また、服と体の間に空気を入れて浮輪代わりにすることも学んだ。

【 2015年07月15日 11時29分 】

出水備え土のう積み訓練 京都・大山崎の防災ポイント

2015-07-15 11:25:03 | 災 disaster
 出水による災害を想定した水防訓練が11日、京都府大山崎町円明寺の「小泉川防災ステーション」であった。約50人の参加者たちは、有事の際をイメージしながら素早く土のうを作り、川沿いに並べた。

 同ステーションは5月に完成した。短時間の豪雨による河川の氾濫などが予想されることから、乙訓2市1町の建設業者などでつくる「乙訓土木協会」が初めて訓練を実施した。

 作業着姿の参加者たちは、砂が保管されたピットから1袋10キロの土のうを約300袋作り、バケツリレー形式で川沿いに積んだ。1袋1トンの大型土のうは小型移動式クレーン車を使ってつるし上げ、慎重に並べた。

 同協会の藤井宜之会長(54)は「川沿いに防災ステーションが立地しており、素早く土のうが詰めた」と話した。

【 2015年07月12日 09時59分 】

土石流の危険性、歩いて点検 京都・長岡京の高台西自治区住民

2015-04-21 07:55:58 | 災 disaster
 土石流災害の危険性について考える「土石流災害対策講演会」が19日、京都府長岡京市金ケ原の自治会館であった。参加した住民43人が、地元にひそむ自然災害の可能性について理解を深めた。

 同市内には、府によって土砂崩れなどの危険がある「土砂災害警戒区域」の候補地に挙げられたエリア(未指定)が2地区29カ所ある。

 危険が潜む場所を実際に確認して今後の防災に生かそうと、高台西自治区の役員たちが主催した。

 府乙訓土木事務所で勤務経験がある国土問題研究会の中川学事務局長を講師として招いた。中川事務局長とハザードマップを見ながら、金ケ原地区や高台地区を歩いて、竹林の土質や、ため池の位置をチェックした。

 視察後、中川事務局長は同会館で講演し、倒木や放置竹林がダムの機能を阻害することや、ため池に土石流が流れ込むと、土手を決壊させて人命に関わる災害を起こす可能性があることなどを指摘した。

 参加者から「どのぐらいの雨で土砂災害が起こるのか」と質問されると、「地質にもよるが、局地的・短時間の豪雨には注意。砂防ダムは方策のひとつになる」と述べた。

【 2015年04月20日 11時18分 】

市役所庁舎内に防犯カメラ17台設置 京都・向日市

2015-04-03 18:47:19 | 災 disaster
 京都府向日市は1日、庁舎内で防犯カメラの稼働を開始した。個人情報やプライバシー保護に配慮して、録画した映像の保存期間を決めるなど要領を設け、撮影していることを来庁者に周知している。

 カメラは「安全カメラ」と名付け、出入り口や窓口付近に17台を設置した。

 情報漏えいや悪用を防ぐため要領を定め、総務部長を管理責任者として適正な運用を義務づけた。撮影したデータの保存期間は7日間とし、犯罪捜査で必要な場合などを除いて外部提供を禁じた。

 出入り口や撮影対象区域には、撮影していることを告知する案内表示をしている。

【 2015年04月02日 09時40分 】

震度6弱想定し、従業員が救護訓練 京都・ダイハツ京都工場

2015-01-22 09:08:19 | 災 disaster
 発生から20年を迎えた阪神大震災を教訓とする防災訓練が19日、京都府内で唯一犠牲者が出た大山崎町下植野のダイハツ工業京都工場であった。従業員など約900人は、震度6弱の地震が発生したという想定で、班に分かれて被害状況を確認したり、救護訓練に取り組んだりした。

 記憶を風化させないよう、同工場が震災翌年から毎年実施している。

 訓練は、地震発生当時に近い状況を作るため、工場内の電灯を消して行われた。参加者は、非常ベルが鳴ると、素早く正門前に集合。点呼を取って各エリアのインフラの被害状況や負傷者の有無を掲示板に書き込んで報告した。テント内ではトリアージを行い、タグに負傷者のけがの具合を書き込んだ。

 その後、作業中に犠牲になった吉川幸治さんを悼むため、参加者は一斉に工場の方を向いて黙とうした。同工場で震災を経験した米満重秋工場長が「自分の命があって、人の命を助けられる。まずは『自助』を大切にして」と呼び掛けた。

【 2015年01月20日 09時29分 】

地震対応、一斉に訓練 京都・長岡京市の幼稚園や企業

2015-01-19 10:22:52 | 災 disaster
 阪神大震災から20年となる17日を控え、地震への対応訓練が15日に京都府長岡京市内各地で実施された。冷たい雨が降りしきるなか、参加者はきびきびとした動きで地震発生時の対処方法を学んだ。

 市が企画した「いっせい地震対応(シェイクアウト)訓練」には、事前登録をしていた市内の企業や地域の団体などが参加した。

 同市調子1丁目のめぐみ幼稚園では午後0時半、園児や教諭ら400人が地震発生を知らせる館内放送を聞くと、素早く机の下に避難して姿勢を低く保った。訓練後は教諭と災害時の対応を話し合った。自宅では逃げやすいようにいつも寝ている場所の近くに履物を置いておくことや、地震の強い揺れのなかでは屋内にある家具が倒れたり、激しく動いたりして、凶器になることなどを学んだ。

 また、同市勝竜寺の洛西浄化センターでは、震度7の大地震が発生したとの想定で、職員や従業員ら240人が緊急時における役割分担や対策本部の設置、施設内の装置の安全確認を行った。地震によって焼却炉3階で発生した火災への初期消火訓練もあり、参加者は火元に向かって備え付けのホースで放水した。

 その後、乙訓消防組合が「大規模災害時は消防に通報できないことも想定される。すぐ対処できるよう、体で訓練に慣れることが大切」と講評した。

【 2015年01月16日 11時18分 】

境内の防火設備を入念点検 京都・大山崎の酒解神社

2014-11-13 19:00:50 | 災 disaster

 乙訓消防組合と京都電業協会は12日、管内の重要文化財を火災から守ろうと、京都府大山崎町大山崎の酒解(さかとけ)神社に設置されている配電盤 の状態や消火器の有無などを確認した。同組合の隊員2人と電気設備会社の点検担当2人が、約30分掛けて天王山を登り、境内の火災報知機や重要文化財の安 全点検を行った。

 同協会が、重要文化財を持つ府内26カ所の寺社の火災予防のために毎年行っているボランティア事業の一環。

 境内では、国指定の重要文化財である「神輿庫(みこしぐら)」の火災感知センサーや避雷針に不具合がないか点検されたほか、配電盤の動作確認や消火器・消火栓の状態のチェックもあった。

【 2014年11月13日 11時55分 】


災害時に廃棄物撤去 京都・長岡京市と運搬業者が協定

2014-10-17 10:03:11 | 災 disaster

 京都府長岡京市と廃棄物収集運搬業の長岡美装社(同市長岡1丁目)は14日、「災害時における応援に関する協定」を結んだ。台風や局地的豪雨といった災害が発生した場合、同社は原則無償で災害廃棄物の撤去などを行う。

 8月の福知山豪雨では、浸水被害で使えなくなった家具や電化製品などが災害ごみとなり、市街地の道路脇などに積まれて処理方法に課題を残した。

 協定では、長岡京市または市と災害時相互協定を結んでいる向日市や大山崎町、宇治市などで災害が発生した際、長岡美装社は応援業務にあたる。市民生活の早期復旧のため災害ごみの撤去や収集、運搬をはじめ、がれきの清掃、人員とトラックの派遣、支援物資の輸送などを行う。

  協定締結式では、小田豊市長が「災害廃棄物が道に積まれると通行の妨げとなり、大混雑となる。万一の事態のために協定を結んでいただき、心強い」と感謝し た。福知山豪雨でもボランティアで災害ごみを収集した同社の今井孝一社長は「少しでもお力になるため従業員一同頑張りたい」と話した。

【 2014年10月15日 12時00分 】


京都・天王山に猛毒キノコ 目撃増え張り紙「さわると危険」

2014-09-22 10:31:41 | 災 disaster

 京都府大山崎町の天王山で猛毒のキノコ「カエンタケ」の目撃例が増えている。これまでに健康被害の報告はないが、町は観光シーズンを前に、警戒を呼び掛ける張り紙を3カ所の登山道入り口に掲示した。

 カエンタケは表面が赤やオレンジで、人間の指に似た独特の形をしている。猛毒のトリコテセン類を含んでおり、食べると発熱や腹痛などの症状があり、死亡するケースもある。触ると皮膚がただれたり、近づいて胞子を吸い込むだけでも体に害があるという。

 今月上旬に町民から町に連絡あった。町によると、ハイキング道沿いの少なくとも数カ所でカエンタケが生えているという。

 ナラ枯れの被害木近くに生えるケースが多く、天王山ではナラ枯れが拡大しているため、今後さらにカエンタケが増える恐れもあるという。

 町は山崎聖天、宝寺、小倉神社の各登山道入り口に「猛毒キノコ さわると危険。注意!」の文字とカエンタケの写真を載せた張り紙を示し、注意を呼び掛けている。

【 2014年09月22日 09時40分 】


災害時の応援申し合わせ 京都・長岡京市と近畿整備局が締結

2014-07-07 14:36:06 | 災 disaster

  京都府長岡京市は4日、「災害時等の応援に関する申し合わせ」を国土交通省近畿地方整備局と締結した。風水害などによる被害拡大と二次災害を防止するため、同整備局から市へ専門家の派遣や資機材の提供などを行う。

 小田豊市長と同整備局淀川河川事務所の田井中靖久所長が、市役所で申し合わせ書を交わした。

 市内で災害が発生したり、発生の恐れがあったりする場合、同整備局は▽情報収集・提供を行う職員の派遣▽道路清掃車や照明車、排水ポンプ車など車両の提供▽通信機械の提供と操作員の派遣▽通行規制-などを実施する。

 小田市長は、九州の大雨や昨年の台風18号に言及しながら「国や府、市が役割分担をしながら災害に備え、市民の安全安心を確保したい」と話した。田井中所長も「災害時は初動が大切。情報連絡を密にして対応していきたい」と語った。

【 2014年07月05日 11時13分 】


大雨へ備え確認 京都・向日で防災パトロール

2014-05-22 11:46:32 | 災 disaster
 台風や梅雨で大雨が降る恐れのある季節を迎える前に、京都府向日市は21日、防災パトロールを実施した。防災関係者が、市の防災拠点やマンホールトイレを設けた施設など3カ所を視察して、災害時の備えを確認した。

 市と関係機関による危険な場所の情報共有や連携強化につなげようと毎年行っている。市をはじめ府山城広域振興局、消防、警察、地域の区長ら約30人が参加した。

 最初に、昨年11月に完成した市役所隣の中部防災拠点を訪れた。参加者は市職員から、遮断された道路の復旧に必要な動力ポンプや簡易アスファルトなどの機材を備える道路防災倉庫と風水害資材倉庫について説明を受けた。

 続いて、今年3月に完成した寺戸町の北部防災拠点と森本町の市民体育館敷地内にあるマンホールトイレを見て回った。

【 2014年05月22日 10時53分 】

長岡京市、市民にJアラート配信 災害時の情報網強化

2014-04-22 08:15:05 | 災 disaster
 京都府長岡京市は本年度、地震や豪雨などの災害情報を受発信する通信網を強化する。光ファイバーが途絶する事態に備えて衛星通信の設備を導入する。全国瞬時警報システム(Jアラート)を市民に配信するサービスも新たに始める。

 同市は京都府との防災情報のやりとりを光回線のインターネット「京都デジタル疏水ネットワーク」で行っているが、巨大地震が起きると回線が途切れる恐れもある。携帯電話も、基地局の機能が停止するリスクがある。

 人工衛星を介した通信回線は災害による影響を受けないため、バックアップ用の通信手段として新たに取り入れる。128万円をかけて専用のアンテナや非常時の電源、通信機器などを購入する。

 Jアラートは震度4以上の地震や特別警報、弾道ミサイルの発射、大規模テロなどの情報を送る。市は2010年度に受信設備を導入したが、情報は市役所と消防署でとどまっていた。市民にも即座に情報を伝達するため、132万円をかけて自動でメールを送れる装置を導入する。

 まず自治会役員や要配慮者の避難支援にあたる市民の携帯電話を優先的に登録する。要配慮者の自宅にファクスを送ったり、視覚障害者に音声で知らせるなどの方法も取り入れる。一般の市民にも順次拡大する方針だ。

 市危機管理監は「充実させた通信インフラを活用し、避難や身体保護を促す効果的な情報発信の方法も考えたい」と話している。

【 2014年04月18日 11時36分 】

桂川河川敷公園に球音再び 昨秋に台風被害、復旧工事完了

2014-03-20 13:14:22 | 災 disaster
 昨年秋の台風18号で浸水被害を受けた京都府大山崎町の桂川河川敷公園で復旧整備工事が完了し、16日から運動施設などの使用が再開された。軟式野球リーグがさっそく開幕し、晴れ渡った空の下、江下伝明町長による始球式やプレーが繰り広げられた。

 河川敷公園は、野球場、テニスコート、芝生広場とランニング用トラックを備え、住民の憩いの場として親しまれてきた。

 昨年9月の増水時は、グラウンドの高さ4~5メートルまで水に浸かった。水が引いた後も大量の泥で覆われ、復旧作業中は利用できない状態が続いていた。

 この日は、大山崎軟式野球連盟が第32回となるリーグ戦を、例年より2週間遅れて開幕した。

 連盟発足前から40年近く審判を務めてきた川辻実さん(73)は「あれほど水位が上昇したことはめったにない。ようやく開幕の日を迎えることができた」と感慨深そうに話す。川辻さんら審判4人は早朝から鉄具で真新しい土をならしたりピッチャーマウンドを成形したうえ、仕上げにブラシで入念に整えた。

 午前8時からの開会式には、平均年齢61・4歳の「マスターズ」をはじめ参加11チームの選手がユニフォーム姿で整列した。平安タイガースの山翔太さんが「一生懸命にプレーする」と力強く宣誓した。

 江下町長は「あと30センチも増えれば堤防を越えるというぎりぎりまで水位が上昇した。安全なまちづくりに力を入れ、住民が楽しくスポーツを楽しみ交流できるようにしたい」と話し、始球式では強いボールを投げた。

 開幕戦として「エンジェルス」対「Dクラブ」など3試合が行われた。リーグ戦は11チームが総当たりで今秋まで行われる。

【 2014年03月17日 11時57分 】