巧妙に広がるJKビジネス バイト感覚、虐待も背景

2017-10-16 07:56:34 | 商 trading
 女子高生らが親密なサービスを行う「JKビジネス」に関する講演会がこのほど、京都府長岡京市神足2丁目のバンビオ1番館であった。違法なサービスで少女への性被害が社会問題化する中、大阪の繁華街で深夜の声掛け活動を続ける団体の副理事長が「JKビジネスは巧妙に広がっている」と訴えた。

 大阪府警少年補導職員を務めた後、NPO法人「キッズナビわかば」(大阪府枚方市)を立ち上げた野澤征子さん(75)が講師となり、「子どもたちは掛けてもらった声を必ず覚えている」と大人の役割を強調した。深夜徘徊(はいかい)を重ねる子どもの実態を説明。親のネグレクトや経済的虐待、学校でのいじめが背景にあるケースを紹介した。

 JKビジネス店で働く少女への聞き取りを踏まえて「割のいいアルバイト感覚で後ろめたさを感じていない子もいる」と指摘。出会い系サイトを介した性被害の写真がインターネット上で流布する実例を挙げた。

 講演会は長岡京市女性交流支援センターが企画し、市内の女性ら9人が参加した。

【 2017年10月11日 11時00分 】

「へうげもの茶宴」でお茶満喫 京都・木津川で11月3日

2017-10-10 10:50:57 | 商 trading
 「お茶の京都博」のイベント「へうげもの茶宴inみかのはら」が11月3日、京都府木津川市加茂町の瓶原(みかのはら)地区で開かれる。メイン会場は奈良時代に造営された国史跡・恭仁宮の大極殿跡や国分寺跡で、茶席や茶のグルメなどの催しがある。

 安土桃山から江戸初期の大名で茶人の古田織部が領地の瓶原で茶会を催した古事にちなんで市が初めて企画、主催する。織部が主人公のマンガ・アニメ「へうげもの」(山田芳裕作)からイベント名を決めた。

 当日は子どもたちが考えたお茶などを使ったレシピコンテストやキッズ茶香服(ちゃかぶき)、ほうじ茶作り体験がある。お茶を擬人化して表現するコスプレコンテストや音楽祭も開かれる。

 会場近くの海住山寺では秋の文化財特別公開が行われており、当日は煎茶会がある。

 イベントは午前10時~午後4時。問い合わせは市観光商工課0774(75)1216。

【 2017年10月09日 17時00分 】

1本1万円からの高級煎茶 京都・和束、ボトル発売へ

2017-10-10 10:37:29 | 商 trading
 特産品開発や観光誘客などに取り組んでいる京都府和束町活性化センター(同町)などが、地元産茶葉を使ったボトル入り高級煎茶飲料「霧の雫(しずく)」を開発、11日から販売する。小ボトル(375ミリリットル)で税別1万円の超高級ドリンクで、海外の富裕層や、ワイン替わりにレストランやパーティーでの利用を期待する。

 同町の煎茶は品質の高さから全国でも最高価格帯で取引されているが、抹茶ブームの一方で煎茶需要は減る傾向にある。高級煎茶の販路を広げようと、同町の辻製茶、インターネットで情報発信する「WEB道の駅 和束」と開発した。

 高級ボトル茶を手掛ける静岡市の会社が開発協力。茶葉を低温でじっくり抽出、ろ過して高い香りと濃いうまみを凝縮し、透き通った黄金色に仕上げた。

 センターによると、ボトル入り高級茶飲料は20銘柄ほどあるが、煎茶は珍しいという。開発チームの田中繁次さん(73)は「和束の茶の歴史と高品質さを味わってほしい。農家の意欲喚起にもなれば」と話している。

 大ボトル(720ミリリットル)は税別1万8千円。「WEB道の駅 和束」で販売する。

【 2017年10月06日 11時02分 】

地獄絵が見える激辛料理 京都・向日、特別展とコラボ

2017-10-02 09:54:14 | 商 trading
 京都市下京区の龍谷ミュージアムで開催中の特別展「地獄絵ワンダーランド」に合わせ、京都府向日市激辛商店街が激辛料理の完食で同展への招待券をプレゼントするキャンペーンを展開中だ。市内の加盟店12店が地獄にちなんだメニューを開発したりアレンジしたりして提供している。

 地獄と激辛のマッチングに妙を見いだし企画。中華料理店やカレー店、お好み焼き屋などが一品を掲げて地獄をコンセプトにネーミング。メニューへの挑戦で同展の割引券、完食で招待券を渡す。

 向日市向日町の「餃子の一来一来」では「審判が下されたような衝撃」をコンセプトにマーボー豆腐「閻魔(えんま)の審判」を提供。ペースト状の複数の唐辛子で味付けし、辛さが趣を変えながら続く。店長の彌三川能行さん(48)は「空腹で食べるには危険」と待ち受ける。

 同展(京都新聞など主催)は11月12日まで。地獄のイメージの多彩な展開を、絵巻や木像、浮世絵など88点の作品で紹介している。キャンペーンは各店の招待券、割引券がなくなり次第終了。詳細は京都新聞情報サイト「ことしるべ」から。

【 2017年09月27日 10時35分 】

長岡宮や竹情報満載 「るるぶ京都向日市」刊行、電子版も

2017-10-02 09:50:08 | 商 trading
 京都府向日市は、観光スポットやグルメの情報をまとめた冊子「るるぶ特別編集 京都向日市」を発行した。京都市に隣接する交通アクセスの良さをアピールし、長岡宮など歴史の奥深さや特産の竹を、目を引くレイアウトで紹介。向日市は「京都市とは一味違う魅力を打ち出せたら」とする。

 これまで、市や市観光協会は地図がメインの散策ガイドなどを刊行していたが、グルメや土産品の情報を統合した冊子はなかったという。旅行ガイド「るるぶ」を手がけるJTBパブリッシングに編集を委託し、4万部作成。12ページ。向日市内の鉄道駅や京都市内のホテルや観光案内所などで無料配布している。

 「竹の径(みち)」や多彩な竹垣、竹の広場、タケノコ掘り体験の案内など竹関連の情報を随所に並べた。「幻の古都 ミステリーさんぽ」と題した見開き企画では、長岡宮跡や国内最古級の元稲荷古墳を巡る観光コースを掲載。カフェやパン屋、立ち寄り先となる飲食店を室内や食事の写真を交えて取り上げ、「京都向日市激辛商店街」や土産品、古代食の提供店などを紹介した。

 タブレット端末やスマートフォンでQRコードを読み取れば、電子ブック版も閲覧できる。

【 2017年09月26日 09時37分 】

抹茶スイーツ、濃厚な味わい 京都、和束茶カフェに新メニュー

2017-10-02 09:44:01 | 商 trading
 京都府和束町白栖の和束茶カフェに、新しいスイーツメニュー「めっちゃむっちゃ抹茶」が登場した。4種類の和洋菓子を一度に味わえる欲張りスイーツで、同町への来訪が増えている外国人らに味わってもらう。

 和束産抹茶を使ったアイスクリームと、団子、レアチーズケーキ、ういろうを冷凍した「もちもち抹茶」をプレートに載せた。お好みで、碾茶(てんちゃ)の茶葉や、抹茶シロップをかけることができる。850円。

【 2017年09月24日 20時30分 】

京都特産品100店集結  向日で23日、「KARA―1」も

2017-09-24 11:26:12 | 商 trading
 京都府内の特産品を扱う約100店が勢ぞろいする大物産展が23日午前9時半~午後4時、向日市寺戸町の京都向日町競輪場で開かれる。吉本新喜劇の舞台や京都向日市激辛商店街の「KARA-1グランプリ」も同時開催され、食や笑いで秋のひとときを彩る。

 乙訓3市町の商工会や府などでつくる乙訓商工・観光協議会が主催する。大物産展では乙訓地域の特産品であるタケノコのつくだ煮やすし、竹製品をはじめ、お茶のスイーツや黒豆製品、海産物など府内各地の特産品を集めた店が出店する。

 激辛商店街の催しには、辛くておいしい食べ物が多数、用意される。午後3時ごろからは、先ごろ乙訓地域のキャンペーンガールに就任した吉本新喜劇座長のすち子さんが特別ゲストで登場。お笑いとトークステージで会場を盛り上げる。

 荒天中止。当日は阪急東向日駅やJR向日町駅から無料シャトルバスを運行する。会場には約千台分の駐車場もある。

【 2017年09月20日 10時02分 】

壁面は香る「茶葉ボード」  京都、組み立て茶室いかが

2017-09-16 14:24:56 | 商 trading
 京都府山城地域の林業関係者らでつくる「山城eco木材供給協議会」は、府内産木材を用いた移動式の組み立て茶室を開発した。壁面は宇治茶の茶葉を張り付けた「茶葉(ちゃよう)ボード」で、香りも楽しめる工夫を凝らしている。イベントでの活用や貸し出しなどを通して、府内産木材をアピールしていく。

 同協議会は2014年9月に木材会社や森林組合、市町村などで結成。山城地域の各地で本年度に「お茶の京都博」が展開されていることから、府豊かな森を育てる府民税(森林環境税)が財源の補助事業を活用して組み立て茶室を作った。

 3畳と4畳半がある。部材は軽トラック1台で運べ、組み立ては1時間程度で可能という。大半は府内産のスギで、床柱や四隅の柱には北山丸太を使用しており、上質な空間を演出している。

 「茶葉ボード」は、抹茶の原料となる碾(てん)茶と、玉露の茎部分の茶・かりがねの2種類があり、品評会に出品された茶葉をそれぞれヒノキの板に張り付けて作成した。近づくと茶の香りがする。

 組み立て茶室は10月21、22日に府立宇治公園(宇治市宇治)であるお茶の京都博のメインイベントなどで披露されるほか、府山城広域振興局(同)の1階で来年3月末まで展示されている。

 レンタル(2泊3日で15万1千円から)や注文製造(3畳で54万円から)に応じており、同協議会の水山芳之会長は「オーダーメードで作るので、さまざまな要望にも対応できる」と話している。問い合わせは同振興局森づくり推進室0774(21)3450。

【 2017年09月10日 21時50分 】

一休さん人形が人気 京都・一休寺、母上さまと新右エ門さんも

2017-08-26 15:17:18 | 商 trading
 一休禅師ゆかりの酬恩庵一休寺(京都府京田辺市薪)で、「一休さん人形」が人気を集めている。同市東の人形作家moga(本名・北野深雪)さん(38)が寺の監修を受けて作った人形で、素朴で頰を赤らめる愛らしい表情が評判になり、「母上さま」なども加わった。

 mogaさんは、田辺宗弘副住職の妻の知人。寺から依頼を受けて昨年から人形を制作した。綿生地に真綿を詰めた2等身ほどの人形で、一つ一つに顔や衣装を描き、表情もさまざま。1番人気の「一休さん」ストラップは全身と半身の2種あり、マグネットとブローチもある。

 mogaさんが育児をしながら毎月70体ほど手作りしているが、「月末にはなくなるほどの人気」(同寺)で、今春からは優しげな表情の「母上さま」や「新右エ門さん」、一休宗純が描いた「一休骸骨」など計9種(1体1500円または2千円)になった。

 mogaさんは、寺は幼少から身近で愛着があるといい、寺の駐車場に交通安全看板「飛び出し坊や」の一休さん版も作った。「京田辺を訪れてもらい、一休寺のことを知ってほしい」と話す。

【 2017年08月22日 09時16分 】

石臼で抹茶ひき公開、人気です 京都・和束の販売店

2017-08-08 13:49:51 | 商 trading
 京都府和束町の茶販売店「山甚」が、店頭に石臼を設置して碾(てん)茶を抹茶にひく作業を公開し、人気スポットになっている。外国人観光者も「ほかでは見ることができない」と喜んでいるという。

 直径34センチ、高さ23センチの業務用の電動石臼で、1時間に抹茶を40~50グラム作ることができる。開店時間に動かし、店内で作るソフトクリームなどに使っている。

 同町は碾茶の生産量が年々増えているが、宇治市などで抹茶に加工しており、町内の茶工場から購入した碾茶をそのまま抹茶に、作業も披露しPRしようと考えた。

 同店は「和束には茶畑と茶工場がある。さらに石臼で抹茶をひく工程も見てもらうこともでき、訪れる人に説明できるようになった。より多くの人に茶文化に親しんでもらいたい」としている。

【 2017年08月06日 10時30分 】

激辛進化形、「金魚割り」いかが 京都・向日

2017-08-08 07:01:15 | 商 trading
 京都向日市激辛商店街は今夏、酒やジュースに唐辛子を浮かべる飲み方「金魚割り」をPRしている。向日市内の加盟店が酎ハイやカクテルに赤のワンポイントアクセントを加えて提供し、激辛ブームの進化を狙う。

 料理だけでなく、飲み物でも知名度を上げていこうと企画。居酒屋やお好み焼き屋など加盟店10店舗が協力し、ハイボールや焼酎、ラムネなどに唐辛子を入れ、グラスの中を金魚が泳ぐような風情を醸し出している。

 同市寺戸町のショットバー「air1963」では、小型の金魚鉢をグラス代わりにして、カクテル「ジンライム」などに唐辛子を浮かべる。オーナー荒巻美恵さん(45)は「ライムの緑に唐辛子の赤が映えて涼しげ。お客さんとの話題づくりになる」と笑う。

 同商店街は「金魚ゆかりの地と連携を深めて、全国に広めたい」と関連行事の構想を練る。

 19日にイオンモール京都桂川で実施するイベントや、9月23日に京都向日町競輪場で催す「KARA-1グランプリ」では、金魚養殖地の奈良県大和郡山市や民芸品「金魚ちょうちん」で知られる山口県柳井市の商工団体から協力を得て、金魚すくい大会を企画している。

【 2017年08月04日 11時25分 】

一休さんゆかり、納豆仕込み 京都・京田辺

2017-08-01 11:12:43 | 商 trading
 室町時代に一休禅師が製法を伝えたとされる「一休寺納豆」の仕込みが、京都府京田辺市薪の一休寺で行われている。木おけに漬け込んだ豆を、田辺宗一住職(68)がかき混ぜながら太陽の光に当てた。

 今年は13日から仕込みを始めた。蒸した滋賀県産の大豆計240キロに、はったい粉とこうじを混ぜ、蔵で発酵させる。木おけに移して天日干しとかき混ぜを1年間繰り返し、さらに1年間熟成させて真っ黒な一休寺納豆に仕上げる。

 田辺住職は「梅雨時期も雨が降らず暑かったので、発酵が進み、いい具合に仕上がりそう」としている。

 一休寺納豆は塩辛さや風味が特徴で、調味料としても利用されている。

【 2017年07月27日 10時25分 】

駅直結の高速道バス乗り場、利用陰り 京都・長岡京

2017-07-27 23:34:30 | 商 trading
 阪急西山天王山駅と直結する京都第二外環状道路(にそと)の高速バス乗り場「高速長岡京」(京都府長岡京市友岡4丁目)の利用に、陰りが見え始めている。バスの発着数、乗降客数とも一昨年秋をピークに減少に転じており、市はバス乗り場の機能向上を目指し対策に乗り出した。

 高速長岡京は、市が設置し、2013年12月に阪急西山天王山駅と同時開業した。駅とバス乗り場がエレベーターで結ばれており、全国的にも珍しい高速道路と鉄道の「交通結節点」になっている。

 開業当初の発着便数は、関東方面や北陸・甲信越方面などに1日18便だったが、15年4月には86便にまで増加。1カ月あたりの乗降客数も、14年1月は413人だったが、翌15年11月には5757人にまで増加した。

 だが、その後はバスの発着便数、乗客数とも減少。今年4月のバスの発着便数は71便、同3月の乗客数は4662人となっている。「バスターミナルの改修終了で京都駅にバスが乗り入れやすくなったことや、想定したよりも利用客の伸びなかったことが原因ではないか」(市交通政策課)とみている。

 そうした状況に市は今年3月、学識経験者や交通関係者を集めた高速長岡京バスストップ機能向上検討会議を設置。利用拡大に向けて対策の検討を始めた。

 会議や利用者アンケートの中で浮かび上がってきたのは、バス乗り場や周辺環境の不便さだ。乗り場には風よけはなく、待合室も遠い。周辺に飲食店はなく、西山天王山駅の売店も午後6時に閉店する。

 一方、バス事業者側は高速長岡京に立ち寄ることで発生するコスト増を負担に感じていることが明らかになった。現在、高速長岡京に立ち寄るバスは、いったん長岡京インターチェンジを出る経路になっているため、高速道路料金の長距離割引が適用されず、利用1回当たりの料金も再度徴収されてしまう。バス事業者へのアンケートでは「毎日の運行になると、(負担する)金額は大きくなる」といった意見もあった。

 市は当面、バス乗り場の案内表示を分かりやすくする対策を講じるとともに、バス乗り場のPRに取り組む方針だ。だが、大規模ターミナルの京都駅に距離的に近いだけに、これまでとは違った知恵が求められそうだ。

 市まちづくり政策室は「何も対策をしなければ、今後さらに利用が減少する可能性もある。駅と高速道路の結節点というメリットを最大限生かした対策を早めに手を打っていきたい」としている。

【 2017年07月27日 10時45分 】

店舗で割引特典 京都・長岡京市観光協会、会員向け新サービス

2017-07-27 23:26:30 | 商 trading
 京都府長岡京市観光協会は25日、会員向けのサービスを始めた。会員は市内36の店舗や事業所で特典が受けられる。あわせて、一部観光客向けにも同様のサービスを行い、同協会は「会員増強を図るとともに、観光消費額のアップにつなげたい」としている。

 同協会の会員数は、ここ10年間ほど200人前後にとどまっている。一方で、「会員になってもメリットがない」と退会する会員や入会しない事業所もあるため、新規事業として企画した。

 会員は、協力を求めた市内4商店街の飲食店など計36店舗で、配布されたメンバーズカードを提示すれば、商品や料金の割引やドリンク1杯無料などのサービスを受けられる。

 また、市内3カ所の観光案内所や、各種観光まつりで特産品の購入やレンタサイクルを利用した観光客に、「観光協会特典証」を発行。会員と同様のサービスが受けられる。

 特典が受けられる店舗は、同協会のホームページで紹介している。市観光協会は「今後さらに協力店舗を増やすとともに、サービス内容の拡充や利用実績の調査も行いたい」としている。

【 2017年07月26日 09時35分 】

カフェ開店、食で地域つなぐ 京都で女性6人

2017-07-25 18:55:53 | 商 trading
 京都府向日市の伝統建築・富永屋で食を通じた交流の場づくりに向けて活動していた市民団体「ワーカーズ・コレクティブつぶつぶ」がこのほど、同市物集女町でカフェ「キッチンつぶまる」を開店した。活動の理念はそのままに、旬の野菜を使った日替わりランチを提供。開設や運営の資金をメンバーの女性6人が共同負担し、「雇われない働き方」の実現に挑戦するという。

■「雇われない」新しい働き方実現へ

 富永屋での活動は、同団体で手作りしたおかずをサークル会員が分け合う仕組みで、一般に食事を提供することができなかった。

 5月下旬に始まったカフェでは、火曜―土曜日にメンバーが手作りするランチ(750円)を誰でも味わえ、おかずの量り売りもする。低農薬野菜を中心に、化学調味料を使わないこだわりメニューを日替わりで用意する。

 以前と同じように、食を糸口に地域がつながることができる場所をつくり出そうと、第1月曜日には、おかずをメンバーたちと一緒に手作りして味わい、持ち帰る「よりあいキッチン」を実施。サークル会員になると参加できる。味噌造りなど季節に応じたイベントも企画する予定という。

 メンバーは主に乙訓地域に住む30~50代女性たちで、パン屋でのアルバイトや学童保育の補助員、専業主婦など立場や経歴はさまざま。開店費用を共同出資し、運営面でもシェフやメニュー係を交代で務め、会計や発注、宣伝などを分担する。

 代表の栗田聡子さん(42)=京都市西京区=は「お金には換えられない物を得たいと集まったメンバー。事業として軌道に乗せ、新しい働き方として成立させたい」と話す。

 問い合わせは同店(924)2900。

【 2017年07月17日 11時17分 】