火災発生時は「お・し・て」 京都の消防、標語をシールに

2018-06-17 06:11:56 | 災 disaster

 火災発生時の行動と対応を標語とイラストで分かりやすく伝えるシールを京都府の乙訓消防組合が作った。標語は長岡京消防署員が考え、昨年の全国意見発表会で最優秀賞に選ばれた「お・し・て119」。今後、同組合のホームページで公開し、広く利活用してもらう計画もある。担当者は「身近な場所に貼り、万一の際にシールを見て適切に行動してもらえれば」と期待する。

 標語お・し・て119は「お」(大声で叫ぶ)、「し」(消火器を使う)、「て」(天井まで火が大きくなったら逃げる)の冒頭文字と消防通報ダイヤル119番をつなげた。同署員の上羽勝さんが向日消防署勤務時代に考案した。

 標語は同発表会以降、使われていなかったが、消防本部予防課の井口まどかさんが「このままではもったいない。広めたい」と考え、火災時に取るべき行動が分かりやすいイラストでデザインした。この図案を基に乙訓防火・危険物安全協会(事務局・同課)がシールと横断幕を製作し、訓練用消火器とともに同組合に寄贈した。

 シールは名刺サイズで2千枚作った。消火器や回覧板などに貼ることができる。協会加盟の事業所に配られたほか、残る約900枚は今後、防火イベントなどで配布する予定。

 同組合は今後、ホームページでのデザインの公開・活用も検討している。井口さんは「全国に標語が広がり、住民の防火意識の向上につながってほしい」と話している。

【 2018年06月03日 15時30分 】



最新の画像もっと見る

コメントを投稿