欧州1位の技、花かんざし繊細 京都の女性、紙工芸展

2017-10-02 09:56:31 | 士 cerebrity
 色とりどりの紙を巻いて作るヨーロッパの伝統的な手工芸「ペーパークイリング」の欧州大会で昨年、総合1位に輝いた京都府城陽市在住のなべかわゆきこさん(45)が29日から、京都市中京区のギャラリーで記念の個展を開く。舞妓の花かんざしをイメージした受賞作など25点を展示する。

 ペーパークイリングはリボン状の細長い紙を巻いたパーツを組み合わせ、花や模様を形作る繊細な装飾。修道女が聖書を飾るのに用い、18世紀、貴族に大流行した。

 なべかわさんは音楽療法士をしていた2006年、テレビ番組で紹介されたペーパークイリングに魅了され、洋書を参考に独学で制作を始めた。市役所の臨時職員などをしながら夜に作品を作り続けた。

 14年、イギリスで毎年開かれる「The Quilling Guild」の大会に初参加し、総合2位を獲得。昨年の同大会には、城陽市の花「ハナショウブ」などの花かんざしをかたどった作品など2点を出品した。約千点の応募の中から、4部門中3部門で1位に選ばれ、総合1位を受賞した。なべかわさんは「続けてきて良かった。夢を諦めなければ、自分の人生を彩ることができる。見た人が自分も頑張ろうと思ってくれればうれしい」と話している。

 会場は京都市中京区御幸町通御池上ル、ギャラリー「Take two」。午前11時~午後7時(最終日は午後6時まで)。10月2日まで。無料。問い合わせは、なべかわさん090(3619)6268。

【 2017年09月28日 10時26分 】


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