アライグマ捕獲数急増 京都・乙訓地域、農作物被害広がる

2016-07-03 15:40:29 | 災 disaster
 京都府の乙訓地域でアライグマの捕獲数が増えている。昨年度は年間2匹だったが、本年度はすでに6匹。向日市ではここ5年で早くも最多となっている。農作物被害が相次いでいるほか、出没範囲が拡大している地域もあり、農家らが警戒を強めている。

 アライグマは1960年代にペットとして大量に輸入され、その後に捨てられるなどして野生化している。夜行性の雑食で性格は凶暴。輸入や飼育を禁止する「特定外来生物」に指定されている。

 2市1町は希望者におりを無料で貸し出しており、捕獲された場合は駆除している。今年4~6月末の捕獲数は向日市が4匹(昨年度ゼロ)で過去最多だった14年度に並んだ。長岡京市も2匹で昨年度と早くも同数。大山崎町は現在のところゼロで推移している。

 6月29日には向日市物集女町の家庭菜園で体重15キロほどのアライグマが捕獲された。土地所有者の冨田均さん(66)らによると、アライグマは同月中旬ごろに出没し始め、トマトやスイカが被害に遭った。「家庭菜園を始め10年以上たつが、アライグマの被害に遭ったのは初めて」と話しており、生息域が広がっている可能性がある。

 ここ数年で5匹ほど捕らえたという自営業南健一さん(65)=大山崎町円明寺=は「動線上におりを仕掛けるのがこつ。中にスナック菓子を置くのも捕獲には効果的です」と指摘している。

【 2016年07月02日 10時20分 】


最新の画像もっと見る

コメントを投稿