手描き染め更紗(さらさ)作家の故青木寿恵さんの作品による「源氏物語の更紗展」がこのほど、京都府向日市寺戸町の寿恵更紗ミュージアムで始まった。平安時代の女性がパリのエッフェル塔を望む構図などで、遊び心にあふれた世界が表現されている。5月31日まで。
更紗は紀元前のインドで発祥したとされる染め文様。青木さんは草木染による手描きで創作し、世界各国で高い評価を得ている。
今回の展示では「源氏物語」にまつわる着物や掛け軸など38点を並べる。フランスの日本学者レオン・ド・ロニー(1837~1914年)が残した民芸品などに影響を受けた青木さんは、「日仏融合」の作品も多く、会場には平安貴族と凱旋(がいせん)門やエッフェル塔が一緒に描かれた額装も掲げられている。
月曜休館(祝日の場合は翌日)。一般500円、大学・専門学校生100円。高校生以下無料。問い合わせは寿恵更紗ミュージアム075(934)6395。
【 2018年05月07日 18時30分 】
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