2日午後2時40分ごろ、京都府長岡京市竹の台の店舗兼住宅から出火、木造2階建てが全焼した。けが人はなかった。当時、現場付近を含めて市内では約400軒で落雷による停電が生じており、向日町署は雷が出火原因の可能性があるとみて調べている。
火元の西隣には、小規模保育園「チェリーズハグ長岡京園」があった。出火当時、昼寝中だった0~2歳の乳幼児9人を、保育士らが近隣住民の助けを得ながら避難させた。
運営するNPO法人「いんふぁんとroomさくらんぼ」の西村日登美代表理事(55)の説明では、近くの子育て支援センター職員が煙に気付き、同園へ知らせた。近隣住民や通行人も協力し、炎を上げる建物を脇目に乳幼児をベビーカーに乗せたり、抱きかかえたりして、支援センターにいったん身を寄せた、という。「もしも、火災に気づけていなかったら、どうなっていたことか」と、こわばった表情で語った。
夕方には、急きょ仕事を切り上げた保護者が支援センターに駆けつけ始め、1歳の長男を迎えに来た会社員女性(30)は「燃えた跡を見て、逃げ遅れていたら本当に怖いと思った。子どもが無事で何より」と安心した様子を見せた。
【 2018年07月03日 09時30分 】
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