初の防災訓練、地域に応じた対策必要 京都・向日の2町

2016-12-18 16:32:34 | 災 disaster
 京都府向日市の上植野町と鶏冠井町の住民組織がこのほど、初めての防災訓練を相次いで実施した。地域に備わる応急トイレや簡易テントなど災害時用機材の使い方を住民が試し、地域事情に応じた対策の必要性を確認した。

 同市上植野町の住民でつくる「上植野自主防災・安全会」は11月中旬、町内の上植野城公園で、災害時にかまどに転用できるベンチや下水管に直結できるトイレを組み立て、炊き出しを行った。

 参加者約50人へのアンケートでは、高齢者や障害者の安否確認、自治会非加入者とのつながりづくりなどが課題に挙がったという。同会は「地域ごとのニーズをくみ上げ、町内会単位で訓練を行うなど今後に生かしたい」とする。

 同市鶏冠井町の鶏冠井区自主防災会は11月下旬、同町の祓所公園に設置した災害用機材倉庫から、リヤカーや発電機を取り出して使用方法を確かめた。「広く住民が触れられる機会をつくれたら」と同会は見据える。

 また、住民ら約130人が参加して大規模避難訓練を今秋初めて実施した向日市寺戸町の大牧自治会は11月下旬、自治会館で反省会を開催。参加した約20人の住民が「現実的な避難経路の設定や誘導の方法を考えるべき」「避難困難な世帯には戸外に目印を出してもらうのはどうか」といった意見を発表した。

【 2016年12月06日 11時25分 】


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