京都府はこのほど、京都市を除く府内25市町村の2009年度公営企業決算の概要をまとめた。赤字団体・事業は5団体8事業で、前年度より1団体3事業減ったが、赤字補てのため一般会計からの繰り入れは増えた。
府内市町村が経営する上下水道や病院など公営企業は、京丹波町の介護サービス事業の開始で1事業増え、計119事業。全事業収益は700億4400万円で前年度を13億3400万円上回り、赤字総額も前年度から9億4500万円減少し計45億1300万円だった。
舞鶴市民病院は、入院・外来患者の回復に伴い医業収益が1億4500万円増となり黒字に転換し、山城病院組合も介護施設の利用者増による増収で黒字になった。
一方、亀岡市の公共下水道事業は下水道使用量に伴う減収で赤字に転落。城陽市の公共下水道事業は料金改定などで収入は増えたが、黒字転換できず、赤字は7億6300万円だった。
一般会計からの繰り入れ総額は前年度比5億4千万円増の273億700万円。最多の赤字(33億800万円)を計上した福知山市の地域開発事業も赤字は減らしたが、厳しい経営状態の事業も多く、全体で一般会計からの繰り入れが増えたとみられる。
地方財政健全化法に基づく資金不足比率(事業規模に対する資金不足額の割合)で「経営健全化基準」の20%を上回る事業はなかった。ただ城陽市の公共下水道事業が15・5%(前年度19・3%)、福知山市の地域開発事業のうち石原土地区画整理も12・3%(同17・7%)と比率は低下したが高い水準だった。
府自治振興課は「料金収入など収益は増えたが、一般会計に依存する部分はまだ多い」としている。
【 2010年11月06日 22時45分 】京都新聞
府内市町村が経営する上下水道や病院など公営企業は、京丹波町の介護サービス事業の開始で1事業増え、計119事業。全事業収益は700億4400万円で前年度を13億3400万円上回り、赤字総額も前年度から9億4500万円減少し計45億1300万円だった。
舞鶴市民病院は、入院・外来患者の回復に伴い医業収益が1億4500万円増となり黒字に転換し、山城病院組合も介護施設の利用者増による増収で黒字になった。
一方、亀岡市の公共下水道事業は下水道使用量に伴う減収で赤字に転落。城陽市の公共下水道事業は料金改定などで収入は増えたが、黒字転換できず、赤字は7億6300万円だった。
一般会計からの繰り入れ総額は前年度比5億4千万円増の273億700万円。最多の赤字(33億800万円)を計上した福知山市の地域開発事業も赤字は減らしたが、厳しい経営状態の事業も多く、全体で一般会計からの繰り入れが増えたとみられる。
地方財政健全化法に基づく資金不足比率(事業規模に対する資金不足額の割合)で「経営健全化基準」の20%を上回る事業はなかった。ただ城陽市の公共下水道事業が15・5%(前年度19・3%)、福知山市の地域開発事業のうち石原土地区画整理も12・3%(同17・7%)と比率は低下したが高い水準だった。
府自治振興課は「料金収入など収益は増えたが、一般会計に依存する部分はまだ多い」としている。
【 2010年11月06日 22時45分 】京都新聞