長岡宮の第1次内裏(西宮)の関連施設の一部とみられる遺構が見つかったことを受け、現地説明会が19日、京都府向日市向日町の発掘現場で開かれた。地元内外から400人近い歴史ファンらが訪れ、「幻の内裏」と、当時の王宮の姿に思いをはせた。
出土したのは二つの廊下が並ぶ塀「複廊(ふくろう)」の柱跡など。複廊は、王宮の重要施設にのみ用いられる。
長岡宮では、天皇が西宮から東宮に移ったとの記述が「続日本紀」にある。今回の遺構は、後期難波宮の内裏と同構造で、確認済みの第2次内裏(東宮)と大極殿を挟みほぼ対の位置で出たことなどで、未発見だった西宮の一部ではないかと、調査した市埋蔵文化財センターはみている。
説明会では、同センターの松崎俊郎調査係長が発掘の経緯や遺構の規模、また大極殿の北側でなく西側に内裏とみられる施設があるのは異例といった特徴などを解説。「長岡宮の研究を進める上で、非常に重要な成果」と話し、見学者は熱心にメモをとったりカメラに収めていた。高槻市から訪れた梅沢実さん(64)は「当時の情景が浮かんでくるよう。いろいろと推理できておもしろい」と話した。
出土したのは二つの廊下が並ぶ塀「複廊(ふくろう)」の柱跡など。複廊は、王宮の重要施設にのみ用いられる。
長岡宮では、天皇が西宮から東宮に移ったとの記述が「続日本紀」にある。今回の遺構は、後期難波宮の内裏と同構造で、確認済みの第2次内裏(東宮)と大極殿を挟みほぼ対の位置で出たことなどで、未発見だった西宮の一部ではないかと、調査した市埋蔵文化財センターはみている。
説明会では、同センターの松崎俊郎調査係長が発掘の経緯や遺構の規模、また大極殿の北側でなく西側に内裏とみられる施設があるのは異例といった特徴などを解説。「長岡宮の研究を進める上で、非常に重要な成果」と話し、見学者は熱心にメモをとったりカメラに収めていた。高槻市から訪れた梅沢実さん(64)は「当時の情景が浮かんでくるよう。いろいろと推理できておもしろい」と話した。