島本で児童養護施設運営「大阪水上隣保館」80年で冊子

2011-03-17 12:55:19 | 式 celemony
大阪府島本町山崎で児童養護施設などを運営する社会福祉法人「大阪水上隣保館」が、創立80周年記念誌を発行した。大阪の港湾のはしけで水上生活を余儀なくされた子どもの生活、教育支援を始めた昭和初期の出発点や戦災による移転など、多くの苦難を経て発展してきた歴史を紹介している。

 記念誌の冒頭には、1931年に創立者の中村遙・八重子夫妻が大阪市港区に、はしけで生活していた子ども向けの居住施設「水上子どもの家」を設立したと記されている。45年の大阪大空襲で全焼し、52年に天王山麓を開拓して現在地に移転した歴史のほか、乳児院や幼稚園、保育専門学校の整備が進む様子を載せた。

 記念誌の発行は20年ぶりとなる。このため、特別養護老人ホームの建設や、情緒に障害のある子どもを対象にした短期治療施設の開設、子育て支援事業の開始など、近年の取り組みにも触れた。

 関係者の回想録も盛り込まれた。水上隣保館創立期の卒園生は「お腹いっぱいご飯を食べさせてもらった。晩にも職員が付いて勉強を見てくれた」と振り返った。1950年代に勤めた元職員は「水道はなく、子どもは山の水を飲み、アケビやムカゴを取って空腹を満たしていた」と当時の様子を記した。

 B5判、132ページ。大阪水上隣保館の村瀬愛事務局長(61)は「困っている人に手を差しのべる創設者の理念や苦難の歩み、現在までの取り組みを、多くの人に知ってもらいたい」と話す。非売品だが、同館や島本町立図書館で読める。



平成の釈迦出現図披露 長岡京・長法寺が制作

2011-03-16 12:55:37 | 歴 history
京都府長岡京市長法寺谷田の長法寺がかつて所蔵していたとされる国宝の「絹本著色釈迦(ちゃくしょくしゃか)金棺出現図」をベースに描いた仏画「絹本著色平成釈迦金棺出現図」が完成し、このほど同寺の奉賛会の地元住民らに披露された。

 寺伝によると、織田信長の比叡山焼き打ちの際、山で寺務をしていた末寺の長法寺の僧が釈迦金棺出現図を持ち帰って秘蔵し、戦後、外部に譲り渡したという。現在は国宝指定を受け、京都国立博物館が所蔵する。

 出現図は、摩訶摩耶経(まかまやきょう)が説く釈迦再生説法の場面を描く。母の摩耶夫人が、涅槃(ねはん)の場に駆け付けると、釈迦が身を起こして世の無常を説いた様子を表現している。

 寺の歴史をくんだ新たな仏画の制作を、京都市西京区の仏絵師藤野正観さん(60)に依頼。国宝である平安時代の出現図を元にする一方、鎌倉時代以降の涅槃図の特徴でもある数多くの動物を新たに描き込むなど、藤野さんが、関係者の意向も聞きながらオリジナリティーを加え、3年がかりで色鮮やかな平成版の金棺出現図(縦1・7メートル、横1・6メートル)を仕上げた。

 このほど、本堂で開眼法要が行われ、関係者約80人が東日本大震災の被災者への黙とうをささげた後、完成したばかりの釈迦金棺出現図に手を合わせた。

 川西延隆住職(27)や奉賛会のメンバーは「寺の宝が帰ってきたようで、末永く大切にしたい」と話し、四半世紀以上にわたり仏画を描き続ける藤野さんも「依頼を受けて光栄。(自らの作品の中でも)最高峰の出来で、人生の集大成になった」と振り返った。

 寺では同図を19~21日まで無料で特別公開する。午前9時~午後4時。


値下げ案可決見通しに憤り 向日市水道事業懇

2011-03-16 12:54:39 | 政 governing
向日市上下水道事業懇談会(会長・吉川榮和京都大名誉教授)が15日、京都府向日市寺戸町の市民会館で開かれた。10日の市議会建設環境常任委員会で、市水道料引き下げに向け条例の一部改正を求める案の修正案が通ったことで、「われわれの議論は必要ないのか」「長期的にみて軽率な結論では」と議会側への不満や批判が相次いだ。

 同懇談会は有識者や市民の代表ら委員10人で構成。市の上下水道事業の経営や計画などについて提言を行う。

 10日の建設環境常任委では、共産市議が今議会に提案した水道料値下げの原案に対し、委員の保守系市議の1人が値下げ幅を縮小した修正案を出し、賛成多数で可決された。本会議でも可決の可能性が高い。

 懇談会では、市側が常任委の結果を伝えると、「われわれの議論を踏まえ、市長が判断するのではなかったか」「(市長選を前にした)政治的、情緒的な判断なら良い気がしない」「市の水道の累積赤字は約7億。水の市民への長期的な安定供給を考えて、市民の立場に立った結論か。責任は誰が取る」などと不満や批判が続出。本会議で修正案が可決されても、問題点を指摘するなどの形で市長に提言を行うことで一致した。

花時計:春告げて、しばしお別れ JR高槻駅南側デッキ改修、3年後再登場 /大阪

2011-03-15 12:25:28 | ブログ Weblog
◇第1号の勾玉デザイン再現

 高槻市民や市を訪れる人を楽しませていた、JR高槻駅南側人工デッキ上の花時計(直径約5メートル)が今年6月以降、しばらく休止することになった。市が実施するデッキのバリアフリー改修などに伴い撤去される。今月の通算49回目となる最後の衣替えでは、設置当初と同じ「勾玉(まがたま)」をイメージした絵柄がお目見えした。改修とその後の整備完了を待って、14年春に再び彩りを添えて登場する予定だ。【八重樫裕一】

 高槻市が中核市に移行した03年4月、街のイメージアップにと「市民が創(つく)る花時計実行委員会」が設けた。手入れや植え替えは市民らがボランティアで。季節に合わせ年6回、市民らから応募のあった絵柄に植え替え、行き交う人たちに親しまれてきた。

 今回の絵柄は、黄や青など5色のパンジー1420鉢を使った。第1号の勾玉のイメージを再現し、鮮やかな色彩には「春の訪れ」「新生」といった意味が込められているという。実行委は「市の玄関口のシンボルとして親しまれていたと思うと、一時とはいえ別れるのが惜しい。撤去されるまで、一人でも多くの人に見てもらいたい」としている。

 市土木室計画課によると、デッキはバリアフリー改修後、タイルの張り替えなどを行う。新しい花時計は、現在の場所から約20メートル移動する予定。新装なったデッキに再びお目見えすることを、現場の工事看板、市の広報紙やホームページなどで市民に知らせることを検討するという。

「広報長岡京」が府協議会長賞 京都広報賞で

2011-03-15 11:57:15 | 政 governing
京都府内市町村の広報紙などを対象にした2010年度「京都広報賞」広報紙の部で、長岡京市の「広報長岡京」が府広報協議会長賞を3年ぶりに受賞した。

 京都広報賞は、自治体の広報広聴の技術向上促進を目的に、府や府広報協議会が毎年実施している。

 審査で、広報長岡京の昨年6月1日号が、広報紙の市の部で、知事賞の京丹後市に次ぎ、協議会長賞に選ばれた。地域コミュニティ活性化事業を紹介した「市民協働のカタチ」や長岡京音楽祭の特集などが「具体例を挙げながらコンパクト」と評価された。子ども記者通信など市民参加型コーナーも受賞理由に挙がった。

 広報長岡京はA4判サイズ、20ページ前後で、月2回発行。3万4千部を配布し、3月1日号で1035号となった。

 また、08、09年度に同賞広報紙の町の部で知事賞を受賞した大山崎町の「広報おおやまざき」は、8月号が協議会長賞に選出された。天王山をテーマにした特集「心に森に潤いを」などが高い評価を得た。


水や食料を送付、乙訓でも支援態勢着々

2011-03-15 11:52:53 | 災 disaster
東日本大震災の発生から週が明けた14日、乙訓2市1町でも支援に向けた動きが本格化した。

 京都府向日市は、同日朝に災害支援対策本部会議を緊急に開き、市長をはじめ各部長と防災担当職員13人が支援策を協議。被災地からの水の要請に備え給水タンクと給水ポリ袋を用意することや、要請に応じ生活必需品を送ったり現地に派遣する職員ボランティアを募るなど、支援態勢を早急に整えることを決めた。すでに13日夕に、備蓄物資の保存水計3000本を、府を介して提供している。

 また14日中に、保育所と小・中学校を除く市内全20の公共施設に義援金箱を設置した。支援物資については、現地の受け入れ態勢が整っていないため当面は受け付けない。

 このほか、市民ボランティアの希望者には府の災害ボランティアセンターTEL075(254)8815を窓口として案内する。


被災地を笑いで支援 向日でチャリティー寄席

2011-03-14 12:47:52 | 式 celemony
収益を東日本大震災の義援金に充てる「チャリティー寄席」が13日、京都府向日市寺戸町の市民会館であった。プロの落語家3人が巧みな話術と身振りで演じ、市民約100人から何度も笑いが起きた。

 向日市商店会と商業振興団体「向日えきえきストリート」の主催。買い物客向けに「商店会にぎわい寄席」と題し企画したが、大震災を受け急きょ、入場料500円を全額被災地に送るチャリティー寄席に切り替えた。

 寄席では笑福亭純瓶さんが「池田の猪買い」、笑福亭鉄瓶さんが「青菜」、笑福亭べ瓶さんは「いらちの愛宕参り」をそれぞれ演じた。イノシシ狩りに行く一行の様子や、酒のさかなである青菜をめぐる夫婦の珍問答、愛宕参り道中の父子のやりとりを面白おかしく披露。時節のあいさつや小話も話題満載で、訪れた市民の笑いが絶えなかった。


乙訓のダンサーら、華麗な舞 長岡京でバレエの祭典

2011-03-14 12:45:36 | 会 party
「乙訓文化芸術祭・バレエの祭典」が13日、京都府長岡京市天神の府長岡京記念文化会館で開かれた。乙訓2市1町で活動する六つのバレエ団体の計180人が華やかな衣装を身にまとって華麗な演技を披露し、会場を埋めた観客約1000人を魅了した。

 乙訓地域のバレエ団体が日々のレッスン成果を披露し、交流する機会にしようと、2市1町の教育委員会などが毎年催している。今年は、10月に開かれる国民文化祭の事前行事にも位置付けた。

 祭典は、軽快な音楽に合わせてリズミカルに踊る創作バレエ「THE SWING」や、兵士と姫の悲恋を多彩な舞で表現したクラシックバレエ「ラ・バヤデール」など、各団体が計6演目を演じた。

 最後は、国民文化祭に向けて6団体のメンバーが合同で「海賊」を披露した。室内管弦楽団「京都シンフォニカ」がオーケストラを担当し、恋と冒険をテーマに目まぐるしく変化する舞台が観客を引きつけた。

 来場者はスポットライトを浴びて優雅に舞うバレリーナの姿に見入り、大きな拍手を送っていた。


オカリナ素朴に奏で10年 向日で記念演奏会

2011-03-13 20:26:13 | 式 celemony
今年で結成10周年を迎えた、向日市を拠点に活動するオカリナクラブ「フーガ」(吉川百合子代表)が12日、同市寺戸町の市民会館で記念のコンサートを開いた。素朴で温かな音色を会場に響かせ、集まった家族友人や、オカリナファンら80人余りを魅了した。

 「フーガ」は市中央公民館のクラブの一つで、メンバーは現在、15人。同市の市制施行20周年でオカリナ奏者宗次郎さんが招かれ演奏を披露したのを機に、同公民館でオカリナの講座が始まり、2001年、修了後の有志が結成した。

 アンデス民謡「花祭り」をクラブ員全員で演奏し、コンサートが幕を開けた。その後、欧州の有名な民謡から日本の歌謡曲、アニメソングなど多彩なレパートリーを、全員またはグループに分かれ次々に披露した。

 「おぼろ月夜」や「ふるさと」など童謡の演奏では聴衆も一緒に歌い、体験コーナーとして来場者がオカリナに挑戦するなど会場が一体に。最後まで懸命に演奏を続けるクラブ員の姿に盛んな拍手を送っていた。

 記念コンサート実行委員長の森安美和子さんは「クラブ員は皆、オカリナ好きばかり。これからも息の長い活動を続けていきたい」と話していた。


物集女氏の歴史、紙芝居に 向日で考える会

2011-03-13 20:22:34 | 歴 history
向日市の「物集女城を考える会」(安田稔会長)が主催する市民向け講演会が12日、同市物集女町の物集女公民館であった。物集女城を本拠とした中世の在地武士、物集女氏にまつわる物語の紙芝居作りを進める市教委職員が経過を報告したほか、市文化資料館の学芸員が「天竜寺領物集女庄と物集女氏」と題して話した。

 物集女城跡の保全や研究に取り組む同会は毎年、年度末の総会と合わせ講演会を催している。この日は、会員をはじめ歴史愛好家ら約50人が参加した。

 最初に、物集女氏の物語の紙芝居を制作中の市教委職員中西昌史さんが、内容や現在の進み具合などを報告。紙芝居は全13枚程度で8月末完成予定とし、出来上がった一部の絵をスクリーンに映して物語の一節を語り聞かせた。電子化や漫画化も検討するといい、「紙芝居を通じて地元の子どもたちがふるさとに愛着や誇りを持ってくれれば」と話した。

 続いて市文化資料館の玉城玲子さんが、物集女庄は室町・戦国期に天竜寺を支える重要な荘園だったことや、応仁の乱の後に物集女氏が台頭していく過程などを解説し、参加者が熱心に聞き入っていた。


松花堂弁当で卒業祝い 第二大山崎小、児童ら満喫

2011-03-12 11:58:40 | 会 party
京都府大山崎町円明寺の第二大山崎小でこのほど、6年生向けに豪華な和食「卒業お祝い給食」が用意された。松花堂弁当に豪華なおかずが盛られ、児童54人は料理の並べ方など基本的な作法を学びながら食事を楽しんだ。

 日本食への関心を高め、食事のマナーも身に付けてもらおうと同小が企画。献立は豆みそカツや鶏つくね、エビの煮物、金時豆の甘煮、タケノコのかか煮など12種類に上った。

 児童はまず、床の間をしつらえた和室で食事をする場合の着座順やお膳への料理の並べ方、はしの持ち方を学んだ。

 ランチルームに移ってお祝い給食を受け取ると、松花堂弁当の大きさに驚いた表情を見せた。子どもたちは六つの仕切りに見栄え良く盛りつけられたおかずをはしで口へ運び、「中身が豪華」「色もきれい」と喜び、にぎやかに和食を満喫していた。


火災警報器設置して 京都ハンナリーズ選手がPR

2011-03-12 11:55:49 | 災 disaster
乙訓消防組合は、3月を「住宅用火災警報器設置促進強化月間」と独自に設定し、2市1町で広報活動を展開している。10日には、京都府向日市寺戸町の商業施設前で、プロバスケットボール・bjリーグ「京都ハンナリーズ」の選手の協力も得て、警報器設置を買い物客らに呼び掛けた。

 住宅用火災警報器の設置が義務化される6月1日まで残り3カ月を切った。2市1町の推計普及率は昨年12月1日現在、63・0%で府平均(75・6%)や全国平均(63・6%)を依然下回っており、同組合は普及を急ごうと、3月を「強化月間」とした。

 期間中、車の巡回や街頭活動で呼び掛けを行うほか、乙訓地域のJRと阪急の計五つの駅の構内にある電光掲示板や、阪急の路線バス内でのポスター掲示を通じて設置を促す。さらに、設置対象となっている約100棟の共同住宅で予防査察を実施し、一般住宅へも戸別訪問して理解を求める。

 この日は、週末に向日市で公式戦を控える京都ハンナリーズの3選手とチームのマスコットの「はんニャリン」が街頭活動に協力。消防組合の職員とともに、チラシ入りティッシュ500個を配り、選手に気づいた買い物客らが次々に受け取っていた。


水道料下げ幅縮小を可決 向日市会委

2011-03-12 11:52:47 | 政 governing
向日市議会の建設環境常任委員会は10日夜まで審議が続き、共産市議から今議会に提案された、市の水道料を引き下げるため条例の一部改正を求める案を諮った。委員の保守系市議の1人が下げ幅を縮めた修正案を出し、共産会派の委員もこの案に最終的に同調するなど、賛成多数で可決した。

 委員以外の共産市議や保守系の一部、また無会派の市議も応じる姿勢で、同案は本会議でも可決される可能性が高い。一方、久嶋務市長は料金引き下げに言及しつつ、今議会は「市長任期」を理由に提案を見送り、市上下水道事業懇談会の提言を受けて決めるとしてきただけに今後の対応が注目される。

 常任委で可決された修正案は、基本料金に上積みされる従量料金(トン当たりの使用料)が、5トン以下は現行から5円下げて65円、10~5トンでは10円引き下げ90円、30~10トンも10円下がり165円とする。

 共産市議の当初提案は各60円、85円、160円だった。可決されれば4月1日から施行される。

 委員会では「議論が不十分」などとして2人が修正案にも反対した。一方、共産会派の委員が「市民は一刻も早い値下げを望んでいる」と賛成に回り、提案者も含めて3人が賛成し、可決された。

独居の高齢者と交流 大山崎で民生児童委員ら

2011-03-12 11:50:13 | 民 people
大山崎町内の一人暮らしのお年寄りと民生児童委員の交流会が11日、同町円明寺の町立中央公民館で開かれた。地元の幼稚園児が歌を披露したほか、ゲーム形式の交通安全教室もあり、参加した高齢者65人と委員は、和やかに親睦を深めた。

 大山崎町民生児童委員協議会が毎年催している。まず、京都がくえん幼稚園の年中組園児31人が「おもちゃのチャチャチャ」や「うれしいひなまつり」など3曲を元気よく歌い、折り紙とリボンで手作りしたペンダントをお年寄りに贈った。

 続いてお年寄りたちは、園児とのビンゴゲームを通して、シートベルト着用や左右確認、飲酒運転防止といった交通ルールを学んだ。最後は民生児童委員とテーブルを囲んで昼食をともにするなど、楽しいひとときを過ごした。


登録3分の1どまり 向日市の災害時「要配慮者」名簿

2011-03-10 12:24:14 | 政 governing

向日市はこのほど、災害発生時の避難などで支援が必要な「要配慮者」の登録者名簿の作成を終えた。ただ、登録者数は全対象者の約3分の1にとどまっており、市は来年度以降も引き続き登録を促し、随時更新を行うとしている。

 市が要配慮者の対象としているのは▽65歳以上で一人暮らし▽高齢者のみの世帯▽知的または身体に障害のある人▽要介護認定で3以上の高齢者-など。2月末現在で計6072人に上り、近隣住民や民生委員らによる安否確認や避難誘導など想定している。

 登録申請書を昨年夏から全対象者に郵送し、これまでに半数超の3109人から返答があった。うち、登録に同意した人は1995人で、残る1114人は登録を「不要」として同意しなかった。

 「不要」の理由の8割以上が「元気で手助けの必要はない」とし、中には「個人情報を出したくない」との返答も見受けられた、という。

 市は当初、登録者数を全対象者の6割程度と見込んでいたとし、まだ返答を得ていない3000人近い対象者に、来年度以降も民生委員による戸別訪問や町内会での回覧、広報紙などを通じて登録を呼び掛け、名簿を随時更新するとしている。

 また、登録を終えた人については避難先や自宅からの経路、緊急連絡先など個別の避難計画を来年度中に作成。自治会や消防団などと名簿を共有することにしている。