
本格的な桜の季節に入り、乙訓の各地でも7日、桜を楽しむ催しが開かれた。京都府向日市の向日神社と長岡京市の長岡天満宮八条ケ池畔では恒例の「桜まつり」があり、音楽演奏や踊りなど多彩なパフォーマンスが舞台で繰り広げられ、出店も多数並んで、家族連れなどで終日にぎわった。
○…向日市向日町の向日神社での桜まつり(市商工会など主催)は、午前中の祈願祭と桜の苗木の記念植樹に続き、正午に鏡割りとファンファーレで幕を開けた。
初めに、京都西山高の吹奏楽部が華やかな演奏を聞かせ、会場の雰囲気を盛り上げた後、地元内外の団体や個人が舞楽殿で、多彩なパフォーマンスを次々に繰り広げた。大正琴のグループ「カトレア」は、冒頭に「さくらさくら」を演奏し、境内に咲く桜の美しさを一層ひきたて、聴衆を魅了した。
昨年、東日本大震災で中止した桜まつりに代わる夏まつりで好評だった、京都学生祭典団体「京炎 そでふれ!」がオリジナル創作ダンスを、さらにトリで「久世六斎保存会」が六斎念仏踊りを披露し最高潮に達した。
また、桜のトンネルができた参道には出店が多数並び、家族連れなどでにぎわっていた。神社客殿には茶席も設けられ、琴の調べが響く中、来場者が一服味わい、春の雰囲気を満喫していた。
8日も、午前10時半から午後5時まで開催。
■弁当広げ花見の輪 長岡天満宮

○…長岡京市天神の長岡天満宮八条ケ池畔で6日スタートした桜まつり(市商工会主催)は、7日には中之島の特設舞台で、歌手や地元の演奏団体による「春色ライブ」があり、休日の花見も兼ねて多くの市民が訪れた。
ライブは、シンガー・ソングライターの「ENICO(エニコ)」が午後に2回ステージを行ったのに続き、桜がライトアップされる午後6時からは地元の琴愛好家で作る「琴成会」が出演し、風情を盛り上げた。
また、天満宮の境内では、家族連れや会社の同僚グループらが、見ごろの桜のすぐそばにシートを敷き、弁当を広げ花見を楽しむ姿も各所で見られた。
8日も午後2時からライブがある。まつりは12日までで、期間中は午後9時まで東堤の桜を照らし、水上橋で行灯(あんどん)も点灯する。
【 2012年04月08日 10時14分 】