歌人・辰巳泰子の公式ブログ

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明けまして……

2023-01-01 10:07:02 | 日常
おめでとうございます。

今年の年越し蕎麦は、柚子おかめそばでした。

昆布と乾椎茸と煮干でガッツリだしをとり、仕上げは市販だしと柚子の皮で調えました。
よく味を含めた金時人参と戻した乾椎茸、ほうれん草、関東の白ねぎ。
そばは乾麺ですが、乾麺で十分ですよ。
半生タイプは添加物が多いです。




さて、今年のおせち料理は、ここ数年、煮物はいらないなどの家族の好みもあって、食べないものを作らない方向で、雑煮と、かまぼこの飾り切りをたのしむのみとなりました。家族はもう、教育的配慮の行事食を食べさせたい年頃でもないし……。



さて、かまぼこの飾り切り。
じつは、とても、奥が深いのです。
目で見てたのしむだけではありませんよ。
かまぼこは、切り方で食感や味の含みに変化のある食材。

もう、おでんや煮物をこしらえるなら、かまぼこは、切って結ぶタイプの、この切り方で。
汁物の小口には、日の出に切るのがよさそう。
簡単で美しいのは、断然、孔雀。
酒肴には、ハモの焼きかまぼこを市松(いちま)さんに切ると、つまみやすいし食べやすい……。
焼きかまぼこ市松さんのあいだにチーズを挟んだら、格別の酒肴となりましょう。


切り方で味の違いをたのしめるのは、胡瓜やイカもそうですね。
胡瓜は、しんなりするか、シャキシャキするか、だしの出方も変わってきます。
小口に切った胡瓜を、夏場、冷たい汁の実にするのは、素晴らしい涼となりますし、イカは、繊維に沿って切るか繊維を断つかで、のどごしや、モチモチ感が違います。

飾り切りは、目で見るためのものだけれど、目で見ることだけに囚われず、その切り方ならではの食感、味の含みを生かすことで、日々が豊かになると思います……!




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