京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

『野口久光 ヨーロッパ映画ポスター展』京都文化博物館

2014-11-10 14:07:45 | 美術・博物館

京都文化博物館で『野口久光 シネマ・グラフィックス 魅惑のヨーロッパ映画ポスター展』が開催されています。
先日観てきたのですが、紅葉めぐりに忙しく、アップできずにいました。










野口久光(1909-1994)は、戦前・戦後の映画黄金期に、
映画 ポスターデザイナーの第一人者とし て活躍し、
数々の名作ポスターを手がけた人です。
ある程度年齢のいった方でしたら、野口の名前は知らなくても、
彼の描いた映画ポスターは、目にしたことがあるのではないでしょうか。

戦後生まれの私は、戦前、戦後1950年代までの映画は知りませんが、
もともと映画好きでしたので、成人してから、
当時のヨーロッパ映画のリバイバルをよく見ていました。

『大人は判ってくれない』(日本公開/1960年)





『第三の男』(日本公開/1952年)





『禁じられた遊び』(日本公開/1953年)





総合展示室の展示も見ものです。

まずは、『源氏絵の時代ー近世の京都と源氏物語ー』です。
「源氏絵」は、源氏物語にまつわる絵画のことを言いますが、
今回の展示では、古今の人々が憧れた王朝文化の粋、
源氏絵の豊かな世界の貴重な作品が展示されています。





『近衞家 王朝のみやび 陽明文庫の名宝4 古典の英華 ー『源氏物語』と古筆切ー』
も非常に見応えがあります。





近衞家に伝わった貴重な資料の中から、国宝「御堂関白記」や、
重要文化財「源氏物語」、同「古今和歌集」を始めとする、
名品が展示されています。

源氏物語ファンにはたまらない貴重な作品・資料です。
大学生と思われる若い方々が、熱心に資料に見いっていました。


さらには、『京都府所蔵品による京・食・美~食をめぐる表現~』
も絵画が多いですが、見応えがあります。
京都 京都府所蔵品の「食」をめぐる美術や造 形が展示されています。

「柿干し風景」大村廣陽 昭和61




「鴨川夜景」小野竹喬 昭和48




いずれも見応え十分でした。満足、満足です。



昨日(11/9)雨の大覚寺大沢の池の紅葉、嵐山渡月橋

2014-11-10 05:24:24 | 2014 紅葉

日曜日だというのに、朝から本降りの雨です。
そういえば先週、嵐山渡月橋や天龍寺を訪れたときも雨でした。
雨だと足は鈍くなりますが、雨だからこその風情を味わうことができます。
傘をさし、雨靴を履き、向かったのは大覚寺です。
目当ては本殿ではなく、本殿に隣接する大沢の池です。

大沢の池は、平安時代嵯峨天皇が営んだ離宮、嵯峨院の庭園の名残りです。
中国の洞庭湖を模したと言われています。
池の周囲にはたくさんの桜が植えられ、春の花見は美しい景色です。
また、お月見の名所としても知られています。

私は桜の時期に、池畔をのんびり歩くのが好きです。
嵯峨天皇離宮の往時の景色が浮かんできそうです。

大覚寺本殿前の紅葉










目当ての大沢池に入ります。



















池畔を歩きます。
泥濘もあり、雨靴を履いてきて正解でした。






心経宝塔
















護摩堂と願い絵馬










広い空地があります。
かつては大きな伽藍があった場所です。





背後の山が雨で煙っています。






嵯峨院滝殿の石組跡、名古曾池跡です。













ツワブキが雨に濡れきれいです。





今まで気がつかなかったのですが、竹林の路がありました。






大覚寺本殿の紅葉が見えます。





雨のサザンカ






帰り道、嵐山渡月橋に寄ります。
先週も雨の嵐山を眺めていました。