京都文化博物館で『野口久光 シネマ・グラフィックス 魅惑のヨーロッパ映画ポスター展』が開催されています。
先日観てきたのですが、紅葉めぐりに忙しく、アップできずにいました。
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野口久光(1909-1994)は、戦前・戦後の映画黄金期に、
映画 ポスターデザイナーの第一人者とし て活躍し、
数々の名作ポスターを手がけた人です。
ある程度年齢のいった方でしたら、野口の名前は知らなくても、
彼の描いた映画ポスターは、目にしたことがあるのではないでしょうか。
戦後生まれの私は、戦前、戦後1950年代までの映画は知りませんが、
もともと映画好きでしたので、成人してから、
当時のヨーロッパ映画のリバイバルをよく見ていました。
『大人は判ってくれない』(日本公開/1960年)
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『第三の男』(日本公開/1952年)
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『禁じられた遊び』(日本公開/1953年)
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総合展示室の展示も見ものです。
まずは、『源氏絵の時代ー近世の京都と源氏物語ー』です。
「源氏絵」は、源氏物語にまつわる絵画のことを言いますが、
今回の展示では、古今の人々が憧れた王朝文化の粋、
源氏絵の豊かな世界の貴重な作品が展示されています。
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『近衞家 王朝のみやび 陽明文庫の名宝4 古典の英華 ー『源氏物語』と古筆切ー』
も非常に見応えがあります。
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近衞家に伝わった貴重な資料の中から、国宝「御堂関白記」や、
重要文化財「源氏物語」、同「古今和歌集」を始めとする、
名品が展示されています。
源氏物語ファンにはたまらない貴重な作品・資料です。
大学生と思われる若い方々が、熱心に資料に見いっていました。
さらには、『京都府所蔵品による京・食・美~食をめぐる表現~』
も絵画が多いですが、見応えがあります。
京都 京都府所蔵品の「食」をめぐる美術や造 形が展示されています。
「柿干し風景」大村廣陽 昭和61
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「鴨川夜景」小野竹喬 昭和48
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いずれも見応え十分でした。満足、満足です。