中部電力のPR活動の一環として電気の出来るまでとして発電所を見学、随分勉強になった。
先ずは知多半島に有る武豊メガソーラの発電所です。見学を前にソーラパネルの基本勉強。
ナゴヤドーム3個分の敷地に39,000枚のソーラパルネが並んでいます。これで一般家庭2000戸分の電気が出来るそうですが曇りの日や夜は発電が低下するので太陽光だけでは不十分です。右手奥に薄らと写っているのが中電碧南火力発電所、左の煙突付近が豊明火力発電所です。
一面に敷き詰められたソーラパネル、再生可能電力の切り札としてはマダマダ貧弱な感じです。
発電量を現わすモニターの数字は天気の都合で良く動く。薄曇りの現在の発電状況は約1594戸分の発電量です。
東京電力福島第一原発が東日本大震災で被災した時、当時の政府により中電浜岡原子力発電も停止要請が出された為、急遽電力不足対策として休眠状態の豊明火力発電が緊急用として再稼働に至ったそうです。
人の人生で云えば80歳を越えた老人に緊急要請されて再度一線に出番と成った。超旧式の火力発電所のプラントは至る所で錆び鳩の巣が見えています。
タービンと発電機は東芝製で1971年製造でした、40年前の旧式でもイザ鎌倉として電力不足の切れ札として出番を待機中でした。
今度は中部電力唯一の浜岡原子力発電所を見学ですが当然運転は停止中です。原子炉は1と2号機が40年も経っていないのに廃炉工事中でした。何故廃炉に成るのかと質問すると、安全基準が厳しく成り、原子炉直下の補強工事か出来ない為、との説明でした。
原子力発電所は大変警備が厳しく、携帯電話やカメラの持ち込みは当然禁止、金属探知機でボディーチェックです、まるで飛行機に乗る感じです。
5号機の原子炉建屋のコントロールセンターも見学したのですが残念ながら写真は一枚も撮れずです。
工事中の防潮堤の模型です
PR館は当然ですが撮影可能です。3.11震災に伴い、原子力発電所の安全基準は世界トップクラスに格上げです。海に面した発電所は当然津波対策が必要と成り、浜岡原発も海岸線に長さ1km、海抜21mを越える防潮堤の工事中でした。
この工事だけでも数千億円、それ以外にも非常用電源や取水口改修工事等莫大な費用を掛けて安全対策が行われている。
まさに再稼働ありの姿勢だ。日本経済の成長と豊な生活には原発は本当に必要なのか?。
品質の高い電力と停電の無さは世界トップクラスの日本の電力業界も今大きな変革期に来ている。
完全に原発の安全神話は崩れた、長い未来にはもっと安全で素晴らしいエネルギーが出現することは間違いない、あの世でゆっくりと未来の地球を見させて頂こう。
しかし無駄な電気は使わず、少し不便でも節電に務める事が国民の義務と感じた。