2008年平成20年5月中国人監督の映画「靖国」が公開された。自民党第一次安倍内閣が体調不良で福田内閣に代わった頃公開された。
右翼青年の街宣活動で各地の上映中止が相次ぎ、
有村治子議員に対する名誉毀損とも思える表現の自由の政治圧力の疑義が取り沙汰された。
今思えば出来すぎたシナリオの政権叩きの一環だったのかもしれない。
NHKの本社に間借りする中国中央電視台(CCTV…中国政府のプロパガンダを流す事で知られる国営テレビ局)出身"の"中国人監督"が、"日中で対立中の政治テーマ「靖国参拝問題」の映画を撮る"という暴挙にでた。
このことだけでも大家NHKの責任は計り知れない。しかも、国民の血税を元にした750万円を献上したのが文化庁の外郭団体、日本芸術文化振興会だ。文部科学省所管の独立行政法人である。
映画について話すまでも無く、この段階でこの国の"今そこにある危機"が明白になってしまう。
この映画は早い話、知ってか知らずか剣と日本刀の混同による靖国叩きが問題なのである。
昭和8年に陸軍大将山岡重厚、同大佐倉田七郎、等を発起人とした軍刀製作団体であり、靖国神社境内に鍛刀所を設置。
日本刀鍛錬会では約8100振りの軍刀即ち靖国刀が作られた。
靖国刀 wiki--------------------------------
靖国神社の境内で作刀されたため靖国刀(九段刀)と呼ばれる。材料は出雲の靖国タタラ(日立金属安来製鋼所)で委託製造された玉鋼を用い、高名な受銘刀匠(陸軍他、有志の寄付金などをもとに1933年(昭和8年)に設立された財団法人日本刀鍛錬会に属し、銘には「靖要」のように靖国の「靖」の文字がつく)が玉鋼を用いた製法により鍛錬した刀で、一般的に日本古来の製法と言われているが新々刀の製法に過ぎない。
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映画ではこの靖国刀が御神体とし、百人斬り写真などの写真で印象操作されているプロパガンダ映画である。
日本刀は今や美術工芸品としての価値で幅広い人気だが、先の大戦に於いても武士道、日本精神を引き継ぐ御守りとしての服飾用の装備品的要素が強く、実戦向きではなかった。
武器としての使用の機会がない海軍をみればわかるが、海軍短剣の刀身として最も有名な物に三笠刀があり、日本海海戦の勝利を記念し、戦艦三笠に装備されていた12インチ副砲の砲身残鉄を使用した記念刀身であった。
自衛隊では、儀礼刀(陸上・海上・航空三自衛隊共通)として刀が採用されている。
剣は三種の神器(みくさのかむだから、さんしゅのしんき)の一つであり、三種の宝物とは、八咫鏡・八尺瓊勾玉・草薙剣を指す。皇族はもとより天皇でさえもその実見はなされておらず、多くの面が謎に包まれている。
【八咫鏡(やたのかがみ)】

天照大神の岩戸隠れの際に石凝姥命が作った。天照大神が岩戸を細めに開けた時、この鏡で天照大神自身を映して、興味を持たせ、外に引き出した。そして再び高天原と葦原中国は明るくなった、という。
【八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)】

岩戸隠れの際に後に玉造連の祖神となる玉祖命が作り、八咫鏡とともに太玉命が捧げ持つ榊の木に掛けられた。
諸説あり、玉は身に着ける宝であり、献上される品ではなかったなど。
三種の神器の中で唯一、皇居に実物がある。
【天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ、あまのむらくものつるぎ)】

この剣とは、須佐之男命がヤマタノオロチを倒した時そのヤマタノオロチのしっぽから出てきた天叢雲剣のこと、ヤマタノオロチの頭上にはいつも雲がかかっていたので「天叢雲剣」と名付けられた。
このように靖国神社の御神体の剣と日本刀は別物であって、この映画は中国人の被害者的側面から靖国を観察した一方的なドキュメンタリータッチか、装ったかのプロパガンダ映画であることは間違いない。

イタリア人の日本文化研究科のロマノ・ヴィルピッタ教授は次のように語って、靖国を否定する戦後の日本人を厳しく批判している。
「国のために命を捧げた人たちのみたまを一つの神社に合祀し、国の守り神として国民全体で守るという発想は、日本文化の素晴らしい成果であり、この気持ちこそ宗教観の根底にあり、人類共通の感じでもある。戦争の目的が何であれ、多くの国民が民族共同体のために良心的に命を捧げた事実は動かせない。彼らの行為を国民の誇りとし、後世に模範として伝えることである。そうすることによって、英霊の犠牲は、国民全体の神聖なる遺産となり、国民の道徳観も養成されるのである」
右翼青年の街宣活動で各地の上映中止が相次ぎ、
有村治子議員に対する名誉毀損とも思える表現の自由の政治圧力の疑義が取り沙汰された。
今思えば出来すぎたシナリオの政権叩きの一環だったのかもしれない。
NHKの本社に間借りする中国中央電視台(CCTV…中国政府のプロパガンダを流す事で知られる国営テレビ局)出身"の"中国人監督"が、"日中で対立中の政治テーマ「靖国参拝問題」の映画を撮る"という暴挙にでた。
このことだけでも大家NHKの責任は計り知れない。しかも、国民の血税を元にした750万円を献上したのが文化庁の外郭団体、日本芸術文化振興会だ。文部科学省所管の独立行政法人である。
映画について話すまでも無く、この段階でこの国の"今そこにある危機"が明白になってしまう。
この映画は早い話、知ってか知らずか剣と日本刀の混同による靖国叩きが問題なのである。
昭和8年に陸軍大将山岡重厚、同大佐倉田七郎、等を発起人とした軍刀製作団体であり、靖国神社境内に鍛刀所を設置。
日本刀鍛錬会では約8100振りの軍刀即ち靖国刀が作られた。
靖国刀 wiki--------------------------------
靖国神社の境内で作刀されたため靖国刀(九段刀)と呼ばれる。材料は出雲の靖国タタラ(日立金属安来製鋼所)で委託製造された玉鋼を用い、高名な受銘刀匠(陸軍他、有志の寄付金などをもとに1933年(昭和8年)に設立された財団法人日本刀鍛錬会に属し、銘には「靖要」のように靖国の「靖」の文字がつく)が玉鋼を用いた製法により鍛錬した刀で、一般的に日本古来の製法と言われているが新々刀の製法に過ぎない。
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映画ではこの靖国刀が御神体とし、百人斬り写真などの写真で印象操作されているプロパガンダ映画である。
日本刀は今や美術工芸品としての価値で幅広い人気だが、先の大戦に於いても武士道、日本精神を引き継ぐ御守りとしての服飾用の装備品的要素が強く、実戦向きではなかった。
武器としての使用の機会がない海軍をみればわかるが、海軍短剣の刀身として最も有名な物に三笠刀があり、日本海海戦の勝利を記念し、戦艦三笠に装備されていた12インチ副砲の砲身残鉄を使用した記念刀身であった。
自衛隊では、儀礼刀(陸上・海上・航空三自衛隊共通)として刀が採用されている。
剣は三種の神器(みくさのかむだから、さんしゅのしんき)の一つであり、三種の宝物とは、八咫鏡・八尺瓊勾玉・草薙剣を指す。皇族はもとより天皇でさえもその実見はなされておらず、多くの面が謎に包まれている。
【八咫鏡(やたのかがみ)】

天照大神の岩戸隠れの際に石凝姥命が作った。天照大神が岩戸を細めに開けた時、この鏡で天照大神自身を映して、興味を持たせ、外に引き出した。そして再び高天原と葦原中国は明るくなった、という。
【八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)】

岩戸隠れの際に後に玉造連の祖神となる玉祖命が作り、八咫鏡とともに太玉命が捧げ持つ榊の木に掛けられた。
諸説あり、玉は身に着ける宝であり、献上される品ではなかったなど。
三種の神器の中で唯一、皇居に実物がある。
【天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ、あまのむらくものつるぎ)】

この剣とは、須佐之男命がヤマタノオロチを倒した時そのヤマタノオロチのしっぽから出てきた天叢雲剣のこと、ヤマタノオロチの頭上にはいつも雲がかかっていたので「天叢雲剣」と名付けられた。
このように靖国神社の御神体の剣と日本刀は別物であって、この映画は中国人の被害者的側面から靖国を観察した一方的なドキュメンタリータッチか、装ったかのプロパガンダ映画であることは間違いない。

イタリア人の日本文化研究科のロマノ・ヴィルピッタ教授は次のように語って、靖国を否定する戦後の日本人を厳しく批判している。
「国のために命を捧げた人たちのみたまを一つの神社に合祀し、国の守り神として国民全体で守るという発想は、日本文化の素晴らしい成果であり、この気持ちこそ宗教観の根底にあり、人類共通の感じでもある。戦争の目的が何であれ、多くの国民が民族共同体のために良心的に命を捧げた事実は動かせない。彼らの行為を国民の誇りとし、後世に模範として伝えることである。そうすることによって、英霊の犠牲は、国民全体の神聖なる遺産となり、国民の道徳観も養成されるのである」