
法隆寺の五重塔高さ31.5メールは607年頃と推定され1400年以上の歴史をもつ世界最古の木造五重塔である。
用明天皇が自らの病気平癒のため伽藍建立を発願したが、ほどなく亡くなったため、遺志を継いだ推古天皇と聖徳太子があらためて推古天皇15年(607年)、像と寺を完成との記録がある。
創建の年数に論争があるが、高々100年以内の誤差である。驚くべきは1000年以上も木造建築が数知れない大地震に耐え抜いて今ここにあるということだ。
現在の高層建築物はこの塔の構造を基本としていると言っても良いだろう。それもただ耐久性にあやかるのでなく、技術的な基礎としている程驚愕の免震技術が1000年以上前に確立されていたこととであろう。
心柱と呼ばれる通し柱の周りは空間であり、その柱に触れる事なく四本の柱と建物が取り囲むように建てられており、建物の揺れとは逆方向に揺れ免震する仕組みなのだ。

もうお分かりだろうか、その倍以上続く皇室。
皇統自体が心柱のように万世一系の柱となって国民を支えているのだ。これが皇室が無くなれば日本は些細な地震で崩落するのである。