天皇陛下の靖国神社御親拝を希望する会会長

日本人の歴史認識は間違っています。皇紀2675年こんなに続いた国は世界の何処を探しても日本しかありません。

国家神道を詐欺カルトと判断する危険

2017-11-26 09:11:56 | 時事

官僚作家林雄介は言う

『明治政府は廃仏毀釈で、仏教弾圧と寺の破壊をやりましたが、神社合祀政策で、日本全体の神社の約3分の1に該当する7万神社をぶち壊しましたからね。国家神道というのは、神も仏も信じない無神論者がでっち上げた詐欺カルトですよ。神道の神を信じていたら、神社をぶち壊すわけがない。』




林氏は国家神道を「無神論者がでっち上げた詐欺カルト」と手厳しい意見をツイートしているが私はそうは思わない。

そもそも「国家神道」の呼び方自体GHQの造語でありその行為こそが宗教に対する偏見を多く含んでおり、カルト教として扱われたのだ。

つまり、GHQは皇室を滅ぼしはしなかったが、滅ぼす為の政策を施したということが言える。

仏教は現在では神仏習合として日本に根付いた宗教との認識であるが、すんなり受け入れられた訳でもない。それなりの排斥のトラブルが過去に於いて見受けられる。

例えば、仏教伝来時、物部氏が中心となり、豪族などによる迫害が行われたことが欽明・敏達・用明各天皇記に記されている。またキリシタン大名の元では神社仏閣の焼き払いは当たり前の様に発生した宗教的迫害であろう。

江戸時代前期には儒教の影響で神仏習合からの分離、仏教寺院を削減する抑制政策が始まっている。水戸黄門の指導で領内の半分近い寺が廃された水戸藩が廃仏毀釈に与えた影響も小さくはないだろう。

明治新政府の発した神仏分離や大教宣布は神道と仏教の分離を目的としたもので仏教排斥を意図したものではなかった。

明治維新の原動力を外圧と捉えるならば尊王攘夷を掲げ樹立した新政府が平田篤胤の国学を基に神仏分離や大教宣布と言った政策で富国強兵を図ることは寧ろ自然な流れであったのだろう。

明治政府も神道を宗教とは見ていない点に着目する必要があるだろう。

死生観で世界を見ると実に興味深い事が見えてくる。

ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教、儒教などにおいては基本的に土葬である。
インド起源の宗教は、肉体は単に霊魂の容れものにすぎないとみなされ火葬される。

中国は死後も生前と同様の生活がつづくものという考えがある。

死後の世界は、昔の日本は『日本書紀』に「根の国」、古事記には「黄泉の国」とあり、仏教が普及してからは、死後の世界のイメージは極楽、キリスト教の教義が一般的に普及すると天国とも混同される。

仏教教義においては、因果応報説にもとづいて、生前善い行いをしたものが行くとされる(極楽・天国)と、悪い行いをしたものが行く(地獄)は別々であることが、明確に分けられた。

ゼロ戦に乗ってカミカゼアタックしてくる恐ろしい国、教祖が国の元首として共に戦う国、そんな国の国教である国家神道は恐ろしいカルト教国家に見えたのだろう。

その意味で林氏も軽い洗脳状態にあるツイートと見て間違いないであろう。彼だけではない日本人の多くが戦後の反省と共に明治政府まで遡っての否定する。

この思考でアイデンティティを削がれた無宗教者と他宗教が寄ってたかって靖国神社を否定するのである。