天皇陛下の靖国神社御親拝を希望する会会長

日本人の歴史認識は間違っています。皇紀2675年こんなに続いた国は世界の何処を探しても日本しかありません。

8.15 反天連

2016-08-16 00:29:32 | 時事
今年も8月15日終戦の日に靖国神社では数多くの参拝者が英霊に哀悼の誠を捧げに訪れた。
武道館では全国戦没者追悼式が天皇皇后両陛下ご臨席のもと開催され、相変わらず靖国通りを挟んですぐ向いの靖国神社に安倍総理は私費で玉串料を納め代理で参拝を済ませた。

ヘイトスピーチ法の成立で川崎では反共産党デモが中止に追いやられたのは記憶に新しい。
靖国ではどうだろうか、例年に渡り行われてきた反天連(反天皇制連絡協議会)のデモは粛々と当たり前の様に行われた。

そのスピーチは「天皇制反対」「天皇制いらない」「靖国いらない」と聞き覚えのあるリズムで
「戦争反対」とも叫んでいた。


安保法案反対や参院選、都知事選挙に見られた共産党を中心とする野党共闘やシールズに類似点を確認出来る。

自民党小泉氏からの靖国参拝が提訴されている慣例を考慮すれば"反靖国派"がかなりの割合で野党共闘の中だけに留まらず与党内に於いても表立って主張せずとも内在しているとの推測が可能となる。

反天連のデモ、機動隊を挟んでの暴力的な右翼の押し競饅頭を見ていると、一向に靖国問題が解決せず首相や防衛相の参拝の是非だけに焦点があてられる御約束がいかに滑稽で稚拙であるか、にも関わらず根深いかを痛感させられる。

そしてパール判事の「東京裁判の影響は原爆よりも甚大」が頭の中でリフレインする。

橋下氏の参拝の政治利用と思われるツイートを目にした。


橋下徹氏ツイート

『稲田さんは終戦記念日の靖国参拝から逃げた。「責任ある立場に就いたら中国に配慮せざるを得ない」と堂々と言えばいいのに。しかも無理やり海外視察日程を作って逃げた。情けない。こんな人が防衛大臣で日本を守れるのか?』


保守や右翼の中にも靖国参拝の是非をドーピングの様に過剰反応するものがいるが、閣僚のほぼ全員が日本会議で稲田氏においては百人斬り訴訟も経験し、最も靖国に足を運んだ女性議員であり、
敢えて避けている事は周知の事実である。

反天連の「靖国いらない」の延長線上にあるのが
"靖国派"と揶揄する安倍政権であることは説明するまでもなく、これを批判することはいかに政治利用であれ、姑息で反日的なのである。

公明党が9条の改正に反対の立場を表明した。

またリフレインが聞こえる。

象徴天皇の退位

2016-08-12 22:22:08 | 時事
天皇の皇位継承

日本国憲法
第二条「皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。



第四条  天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。
○2  天皇は、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。

第五条  皇室典範 の定めるところにより摂政を置くときは、摂政は、天皇の名でその国事に関する行為を行ふ。この場合には、前条第一項の規定を準用する。

第七条  天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。

十  儀式を行ふこと





皇室典範

第一章  皇位継承
第一條  皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。

第二條  皇位は、左の順序により、皇族に、これを傳える。

一 皇長子

二 皇長孫

三 その他の皇長子の子孫

四 皇次子及びその子孫

五 その他の皇子孫

六 皇兄弟及びその子孫

七 皇伯叔父及びその子孫

前項各号の皇族がないときは、皇位は、それ以上で、最近親の系統の皇族に、これを傳える。

前二項の場合においては、長系を先にし、同等內では、長を先にする。

第三條  皇嗣に、精神若しくは身体の不治の重患があり、又は重大な事故があるときは、皇室会議の議により、前條に定める順序に從つて、皇位継承の順序を変えることができる。

第四條  天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに卽位する。


第三章  攝政
第十六條  天皇が成年に達しないときは、攝政を置く。

天皇が、精神若しくは身体の重患又は重大な事故により、國事に関する行爲をみずからすることができないときは、皇室会議の議により、攝政を置く。


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天皇陛下がお言葉を述べられた。
どこからともなく学者や専門家が湧いて出てそれぞれに持論を展開している。ここで私がお言葉の解説を展開したところで何の影響力ともなり得ないことは自覚があり、それだけに私的な解説は割愛したい。

そこでなるべくネットやメディアで登場していない意図的に視点をずらした考察を書きたいと思う。皆様のお考えの一助となればと言う僅かな期待しかないことをはじめに断っておく。


リオデジャネイロのオリンピックで日本人体操選手を「小さなピカチュウ」と表現したフランスの記者が集中的に批判を浴びていた。

「まるで漫画のキャラクターみたいです。みんな大喜びしています。アニメみたいな満面の笑みで、小さなピカチュウがいっぱいです」



文章として見ても何ら差別的な印象はなく、ポケモンGOのブームに合わせたウィットに富んだ表現であるともとれる。

問題は日本人=黄色の部分であろうと思われる。

恐らくフランスの風刺画によるテロの影響が大きいのだと思われるが、元来フランス人はフランス語以外の言語を使う外国人には冷たい。誇り高い民族、或いは壁を作る民族であるようだ。

実際に現在でもアジア人は店の奥に案内されるほど明確な差別が民間レベルではあるようだ。マナー的な面で考えれば中国人と見分けがつかないのかもしれない。

アメリカでもカラードに対する根深い差別での事件も後を絶たない。

人種差別をことの他細心の注意を払う日本に取って白人至上主義がかなりの割合で残存していることには一方的に目を瞑っているのかもしれない。

これらを考慮するとオリンピックという国家間のスポーツによる戦いは平和的な国家間の世界大戦とも言い換えることができ、穿った見方をすれば日本をバカにしているとの側面も完全には比定出来ない。

国家ぐるみでドーピングを使用する国もあれば、未だに個人が失格となる国もある。日本人だけとは言わないが他国を尊重し正々堂々と戦う民族が敗戦からこのように変わったとは思えない。

戦後の歴史学会は東京裁判と言う米国の書いたシナリオで"黄色い猿"から軍部によって操られた哀れな国民(被害者)の解放とされた歴史観を反省の視点で侵略戦争と植民地支配として修正し、徹底した軍国主義と日本軍の否定と明治政府からの政治体制と国体を逆算的に貶めGHQの望むように書き換えてきた。

つまり天皇の存在だけを認め、明治政府から元々象徴と国家元首であった天皇の地位を一宗教的現人神で統帥権を持った神と無理やり解釈してきたのだろう。

そう考えれば天皇陛下の昭和21年元旦に発せられた昭和天皇の詔書を「人間宣言」とし、翌年の日本国憲法で象徴と規定された天皇陛下のご存在は
二代に渡って、というよりも今上陛下が昭和天皇の意思を継いでお一人で沖縄を始めとする硫黄島、サイパン、フィリピン、ペリリューと慰霊され、過密とも言える公務と宮中祭祀で埋め尽くされた28年間は日本人とアジア各国への、日本の戦争責任の象徴とされ、お一人で果たされて来たのではないだろうか。

マッカーサーに命を預け、8000万人の命と引き換えにしてまで覚悟をなさった先帝陛下と今上陛下
そのお方が自分のことはさて置いて、国民と安定的な皇統を望んでおられるのだ。

ここで皇室と天皇陛下のご存在の意義を考えて頂き、お言葉で何が仰りたいのかを改めて考えたい。陛下は日本国憲法を遵守なさり正に人並み外れた国事行為、慰霊、宮中祭祀という激務は国民には計り知ることが出来ない。

本来の天皇陛下としての"つとめ"とは何か?

それは天皇陛下でしかなし得ない"もの"であり、何者の事前承認など必要としない"もの"であること、また古来より絶えることなく行われて来た
"もの"でしかあり得ない。

その"もの"とは四方拝である。宮中祭祀の中で天皇でしか行えない唯一の祭祀である。これだけは代拝が不可能で天皇でしかなし得ない日本国民の為に安寧を祈る祭祀なのだ。

72時間寝る事は許されず天皇が行えない場合は中止される。

つまり、天皇陛下とはこの祭祀だけの為に存在している、と言ってもよい。

昭和天皇、今上陛下の象徴天皇とはそれまで行われていない国事行為を行わなければならない、そして今上陛下は象徴としてのつとめを全身全霊で
果たされた。

つまり、皇室の安定的継続と国民の安寧を祈られての退位は正に昭和22年から欠かさず続けて来られた戦争責任を象徴天皇として憲法を遵守することで果たされて来たのだと確信する。

日本国の近代化に利用され、国家権力と権威の象徴とされ、現在は権威の象徴となられると共に一時の戦争責任をとってこられた。もう充分過ぎるのではないだろうか。

これからは象徴として宮中祭祀と僅かな国事行為を行う権威の象徴としての天皇となり日本国と共に未来永劫あり続ける為の方策をたて日本国憲法を改正しなければならないのだろう。

ここで最後に私がこのような境地に達した事象を二つ揚げて終わりにしたいと思う。


・元東京帝国大学教授で歴史学者の板沢 武雄
が神道指令を行ったマッカーサーに対して
先帝陛下が「ハサミで煙が切れるか」とお漏らしになられたということを残している。

・2016/3/6 
北海道札幌市清田区有明にある白旗山競技場で3月6日、宮様スキー大会のパレードで大きな爆発音がするテロ行為。
このパレードには、亡くなられた三笠宮寛仁親王の長女・彬子女王が参加





朝日歴史修正新聞

2016-08-12 11:07:35 | 歴史
朝日が明治23年には伝書鳩を使ってスクープ記事を出していたことなど今となってはどうでも良い程に朝日に対する日本国民の不信感は高まり続けている。



大日本帝国陸軍が満州事変を起こし、満州国を建国した後、国際連盟に拒否されて脱退した際に「連盟よさらば」という歌を作成する程代表の松岡洋右を賞賛している。

支那事変・大東亜戦争中においても主戦論を主張する軍部の御用新聞として戦争翼賛報道を行った。

しかし、終戦直後の昭和20年9月18日朝日新聞はGHQより48時間の発行停止命令を受けた。


原因は、鳩山一郎衆議院議員の以下のインタビュー記事

「『正義は力なり』を標榜する米国である以上、
原子爆弾の使用や無辜(むこ)の国民殺傷が……戦争犯罪であることを否むことは出来ぬであらう」
アメリカの戦争犯罪について言及したからだ。
(9月15日付)。

昭和20年9月19、20日の2日にわたって、
新聞を発行することが出来なくなった。

この処分を受け朝日新聞は首脳陣のパージが行われ、論調を180度転換する。

朝日親米新聞つまり、朝日反日新聞の誕生だ。
これがやがて朝日歴史修正新聞となる起源と思われる。

慰安婦問題では記事を書く記者植村と直接歴史修正を行う実行犯吉田誠治のタッグで旧日本軍の悪を再燃させていく。

この植村にはモデルとなる先輩がいる。「中国の旅」というルポルタージュを書いた本多勝一である。

「安倍首相の葬式は朝日が出す」
と主筆故若宮 啓文が豪語したのは安倍首相が戦後レジームの脱却として朝日の歴史認識を覆そうとしたからに他ならない。

南京大虐殺、百人斬り、毒ガス、731部隊と日本軍の捏造された記事を中国のプロパガンダに沿って
中国の"吉田誠治"からの取材で記事を量産したのだ。

戦勝国側に寝返り日本を悪の枢軸国とし、軍の御用新聞であったことは忘れ、戦争と日本国政府の被害者の立場に立って日本軍を貶め続けて来たのである。

国賊小林よしのり

2016-08-11 15:39:19 | 時事


小林よしのり
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天皇陛下のお言葉を聞いて、ただただご希望通りにして差し上げたいと思ったのは、わしも一般国民とまったく同じである。
陛下のこれまでの「全身全霊」の国民のためのお務めに素直に感謝しているから、【そのお礼に皇室典範を改正してあげたい、】政府は早急にこれに取り組んでほしい、そう願わずにはいられなかった。

わしが最も驚いたのは、「摂政」を置いて済ませるべきという誤った案を、陛下自ら完全に退けてしまわれたことだ。
天皇陛下は、百地章ら国賊・日本会議系の言論人たちの言動を知っておられる。
「ウシハク(支配する)」天皇ではなく、「シラス(お知りになる)」天皇の凄さに感嘆した。

「ゴー宣道場」では、「摂政」と言った者は、即OUT、無知であり、失格と言ってきた。
ものの見事に我々の正しさが証明されたわけである。

ところが国賊たちは、天皇陛下のお言葉のあと、ならば「特別立法」で対処すべきと主張しだした。
何が何でも「皇室典範改正」に手を付けさせたくないというその反逆心は、まったく「極左」以上である。

わしが失望したのは、なんと所功氏までが「特別立法」と言い出したことだ。
これは記憶しておかねばならない。

「摂政」をあれだけ明確に否定された天皇陛下が、「一代限りの特別立法」など望まれているはずがないじゃないか!
どれだけ陛下の気持ちが分からないのだ?
ご自分と皇太子殿下だけのことを考えておられるわけではない。
眞子さま、佳子さまの将来のことも考えておられる。
譲位のあと、「皇太子不在」になる皇統の不安定さにも懸念を持っておられる。
全方位的に「公」を考えておられるのが天皇陛下だ。

そもそも譲位されたあとの陛下の地位の名称は何になる?
これも皇室典範に規定する以外あるまい。
すでに高森氏もわしもブログで書いた通り、「特別立法」は憲法第二条違反である。

天皇陛下のお言葉からは、並々ならぬ覚悟が感じられた。
【なんとしても「譲位」する、さらに「典範改正」しかない、】安定的な皇位継承のために、国民に理解を求めるという最後の戦いに陛下は臨まれた。

そして、「天皇の終焉」のときまで、家族や国民に迷惑をかけまいとするお気持ちに、わしは感極まって落涙してしまった。

政府は「皇室典範改正」に出来る限り速く着手してほしい。
これが出来たら、わしは安倍首相を大いに評価する。


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これを読んでハッキリした。わしは完全に小林は国賊であると太鼓判を押す。
安保法案で記者会見まで開いて安倍首相を批判したその舌の根の乾かぬうちに、『これが出来たら、わしは安倍首相を大いに評価する。』だ。
呆れて物が言えない。

冒頭を読めばすぐ解るように
【そのお礼に皇室典範を改正してあげたい、】
【なんとしても「譲位」する、さらに「典範改正」しかない、】から小林の頭の中には
《皇室典範改正》しかない、と言っても過言ではない。

皇室典範第1条では「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。」とある。

お言葉が発せられる直前小林がなんと言っていたか?陛下のお身体やご負担には一切触れず、
『次の皇太子が空位になります』
『日本も「女性活躍社会」と言うなら、女性・女系天皇も認めるべきです。』との持論を展開するのみに終始した。

これを国賊と言わずしてなんと言う。




天 皇

2016-08-09 14:36:20 | 時事
天皇陛下のお言葉を拝聴して私なりに要約したものが、前ブログでも書いた以下の文です。

【高齢に伴い宮中祭祀や公務など国民に対して充分に行うことが困難になりつつある。崩御に伴う祭祀と新天皇としての公務は大変な重責であり、
"家族"にそのような思いをさせたくない。存命のうちに新天皇の公務だけでも国民の為にしっかり果たし負担をかけたくない。】

お言葉の中で唯一天皇の終焉としてのべられた「殯」(もがり)という崩御に伴う祭祀のことですが、これが2ヶ月にかけて行われ、その後
一年に渡って葬儀の行事が行われ、ここに公務が加わるのです。


写真は今年上半期の天皇陛下の祭祀と公務の日程表ですが、82歳になられこれだけの激務をこなされているのです。

つまり、次の天皇には自分の崩御でこのような祭祀と公務、葬儀が重なることにより、国民にも影響を及ぼすというある種の混乱が起こらないよう希望されていることが伺えるのです。

メディアはNHKのリーク報道に始まり横並びで
「生前退位」のタイトルで字幕付きでお言葉を放送しました。国民の声として数名のインタビューを付けそれを容認し易くするためにご学友や専門家の解説を加え視聴者を"退位"へと印象操作していたようにも感じます。

ここで注意すべきは、メディアがお言葉の発表直前に「生前退位との言葉は使われませんがお気持が滲み出たものになるでしょう」との前振りです。

受け取る国民は先入観から摂政を否定され、譲位か退位を望んでおられる、と受け止め思考停止してしまうからです。

実際には『国民と次の天皇さらには残される皇室に負担がかからないようにし、皇室の安定的継承と国民の安寧のために高齢化をどうすれば良いのでしょう。』との問いかけであり、『摂政をおくのならば問題解決にはならないのではないか、象徴天皇としての天皇、伝統としての天皇、高齢化してゆく天皇としての在り方を国民と共に考えなければならない時が来た』と言った感じでしょう。


お言葉を理解するには何故今上陛下は象徴天皇となられたのか、と言う戦後に立ち返って考えることと、宮中祭祀である神道にも重きを置いて合わせて考える事が必要なのです。

何故激務となったのでしょうか、戦後皇室祭祀令など戦前の皇室令は一旦全て廃止され宮内庁は内部通牒で「新たに明文の規定がなくなった事項は、旧皇室令に準じて実施すること」としています。

象徴天皇は戦後のGHQの影響下で成立した新しい皇室制度です。つまりこの象徴天皇自体も戦後レジームとの解釈が可能なのです。

2000年以上続く皇室を守る為にはあまり大きな変革は避けねばなりません。時代と共に天皇の高齢化は避けては通れません。

象徴天皇と此れ迄の天皇の違いを考えるとき、
宮中祭祀は変わらずにあり、今上陛下はそれに加え被災地にも赴き、国事行為を行い、海外へもいらっしゃいます。

政教分離下の象徴天皇は宮中祭祀など神道に関係する行事は公になりません。

要するに今上陛下は第一代象徴天皇であられ、
同時に125代天皇陛下であられるということです。ですから皇室典範を改正し退位なり譲位を検討するということは同時に象徴天皇を見直すということ、つまり明治期の大元帥陛下なのか、或いは国家元首に戻られることも議論に値すると言うことです。


次に今上陛下は象徴天皇であると同時に神道の王でもあられます。そのお考えは神道の中今の思想であると言われます。今を懸命に生きることが神の道、ということなのです。ここでいう今とは、過去と未来を内包して、永遠に続く中心点ととらえます。過去は過ぎ去った今、未来はこれからの今、人は常に瞬間の、今しか生きることができません。ですから宮中祭祀こそが皇室の真の形であり、如何なるときも陛下は全身全霊で祭祀に取り組まれるのです。


日本国民は戦後、正月は神道、クリスマスはキリスト教、葬式は仏教と、と節操のない教えと言われていますが、これこそが古神道であり、長い歴史の中で良い物を取り入れ、同化し、取捨選択の中 残った教え・思想・信仰、つまり、習俗であるのです。日本人に広まっていった教えではなく、教えの中から日本人が生まれた、と考えるのが自然です。

ですから日本国民の多くは無宗教であり、初詣、初宮参り、七五三、夏祭り、厄払い、春分の日・秋分の日、学業成就、おみくじ、すでに古神道の教えの中に生きている訳です。

思想や考え、伝統があっても神道そのものの「定義」はなく、象徴天皇下で宗教とし、政教分離して祭祀に関してあまり触れず、宮澤俊義の「天皇は目くら判を押すだけのロボット」と揶揄される不敬を許す由々しき事態を内包しているのではないでしょうか。

今、国民は2000年以上連綿と続く皇室の伝統をどうしていくのかが真剣に問われているのです。