女系論者
高森 明勅
小林よしのり
女系論反対
小堀桂一郎
百地章
竹田恒泰
西洋哲学全般に渡って広範に根深く浸透してきた思考傾向を「理性主義」と呼ぶならば、戦後日本の学界は理性主義によって確立されたと言っても良いでしょう。
戦後71年を"僅か"と考える神話から始まる日本の歴史を考慮すれば、理性主義では計り知れない、或いは計ってはならないものの代表格が皇室ではないでしょうか。
今回の"生前退位"はその最たるものであって理性主義の世の中と国民に一石を投じるものとなりました。
浮かんでは消えていた女性宮家創設、女系論までがこの機に乗じて再燃する動きもみせています。彼等はまさに理性主義を掲げ皇室典範の改正を声高に主張しているのです。
つまり、天皇や皇族も我々国民と同等の人権的配慮を感情的に訴え平板化を図ろうとするのです。
私はこの一見正しく思える彼等の主張は何かを覆い隠す為の手段である様な気がしてならないのです。それを解き明かすと同時に生前退位に関しての考え方に触れたいと思います。
万世一系と言われる皇統の存続が危ぶまれているのは何も今に始まった訳ではなく、危機感から女系論が生まれたのでしょうが、私のようなものさえ男系男子で連綿と存続してきたことは常識として認識しており、寧ろ女系論など誰も触れない暴論であることが当たり前と信じていました。
秋篠宮悠仁親王殿下の誕生で立ち消えたかの様にも思われましたが、生前退位の報道とお言葉によってまたも息を吹き返したのです。
では、そんな彼等女系論者達の生前退位の解釈はどうでしょう。一刻も早く国会の議決だけで可能な皇室典範の改正を主張しています。
一般に男系論は皇室典範の改正には消極的であり、恒久的な改正に危機感をもっています。竹田氏などは特別措置法或いは典範に特例事項の付け足しを主張しています。
つまり、女系論者にとって今回のお言葉は皇室典範にメスを入れるまたとないチャンス到来となっている訳です。
ここまでして彼等女系論者は何を守ろうとしているのでしょうか、また何を覆い隠そうとしているのでしょうか。
それを探るには何故皇室が皇統の断絶という危機に陥ったかを考えれば自ずと答えが出るのです。
男系、女系の議論でさえも劣勢となって真の研究者達の男系維持の正論を理性主義の女系論で対抗することが、戦後日本の皇室、或いは象徴天皇の根本からの在り方に対する眼差しと同系統のものである気がしてなりません。
私が真の研究者だと感じている小堀桂一郎教授の言葉に、
『昭和二十二年十月に占領軍による皇室弱体化政策と方針によって,皇籍を離脱された十一宮家がございました。直宮様を除いて,それ以外の皇族が皆様臣籍降下されたわけです。あれは占領下の外国の権力による異常事態の下での措置で,むしろこれを元に戻すことによって,占領政策の克服の一つとすることもできるという発想に立てばよいのです。』がありますが、まさに皇室、皇統の危機とはマッカーサーによって齎された神道指令
に伴う皇室弱体化政策なのです。
今上陛下が象徴天皇として即位なされてから日本人、殊更左派の日本人は事あるごとに「象徴天皇として日本国憲法を遵守され」と連呼します。
しかし、現状はどうでしょうか、テレビは一部早朝の時間帯に皇室番組を流すものの、学校教育ではその尊崇は一切教えず、女性週刊誌では不敬とも思える俗世間的と同等の扱いです。
毎月一日に天皇陛下が自ら行ってきた「旬祭」を年二回に減らし、新嘗祭は簡略化し、勤労感謝の日と改称され、益々国民から切り離されているのが現状です。
そんな中象徴天皇としての公務であるかの様に海外の慰霊、宮内庁の都合でブッキングする予定はプライベートのない激務なのです。
憲法とは、英語でいえばConstitutionです。Constitutionとは、別の意味で体質のことです。つまり日本国の体質、國體こそが憲法であり、憲法こそが天皇を中心とする国柄でもある訳です。
要するに天皇とは日本国憲法よりも遥か上位の御存在であると言えます。
その日本国憲法が占領軍の草案を元に臣籍降下させられ象徴天皇が遵守させられている状態を70年以上も国民は放置したまま今日に至っている訳です。
この戦争責任を暗示する象徴天皇の立場と憲法を必死で守ろうとする護憲派こそが、女系論者の正体であり、深く繋がって皇室の弱体化政策を継承している日本人であるのです。
あくまで理性主義を振りかざし人権を盾にとり、女系論を振り翳すのであれば、現行憲法に於いて
外国元首や外交官の接受、外交官認証(公証行為)といった対外代表の公務を国家元首の規定のない天皇陛下が行われる違憲に近い状態をいつまで続けるつもりなのかを伺いたいものです。
要するに彼等女系論者は皇室は頭に無く象徴天皇という存在と憲法を守りたいのであって、天皇陛下には戦争責任など元から無かったという事実をを覆い隠したいのです。
最後になりましたが私の結論は皇室典範を改正するぐらいなら、憲法を改正して国家元首の規定と旧宮家を復活、これで全てが解決するのです。
高森 明勅
小林よしのり
女系論反対
小堀桂一郎
百地章
竹田恒泰
西洋哲学全般に渡って広範に根深く浸透してきた思考傾向を「理性主義」と呼ぶならば、戦後日本の学界は理性主義によって確立されたと言っても良いでしょう。
戦後71年を"僅か"と考える神話から始まる日本の歴史を考慮すれば、理性主義では計り知れない、或いは計ってはならないものの代表格が皇室ではないでしょうか。
今回の"生前退位"はその最たるものであって理性主義の世の中と国民に一石を投じるものとなりました。
浮かんでは消えていた女性宮家創設、女系論までがこの機に乗じて再燃する動きもみせています。彼等はまさに理性主義を掲げ皇室典範の改正を声高に主張しているのです。
つまり、天皇や皇族も我々国民と同等の人権的配慮を感情的に訴え平板化を図ろうとするのです。
私はこの一見正しく思える彼等の主張は何かを覆い隠す為の手段である様な気がしてならないのです。それを解き明かすと同時に生前退位に関しての考え方に触れたいと思います。
万世一系と言われる皇統の存続が危ぶまれているのは何も今に始まった訳ではなく、危機感から女系論が生まれたのでしょうが、私のようなものさえ男系男子で連綿と存続してきたことは常識として認識しており、寧ろ女系論など誰も触れない暴論であることが当たり前と信じていました。
秋篠宮悠仁親王殿下の誕生で立ち消えたかの様にも思われましたが、生前退位の報道とお言葉によってまたも息を吹き返したのです。
では、そんな彼等女系論者達の生前退位の解釈はどうでしょう。一刻も早く国会の議決だけで可能な皇室典範の改正を主張しています。
一般に男系論は皇室典範の改正には消極的であり、恒久的な改正に危機感をもっています。竹田氏などは特別措置法或いは典範に特例事項の付け足しを主張しています。
つまり、女系論者にとって今回のお言葉は皇室典範にメスを入れるまたとないチャンス到来となっている訳です。
ここまでして彼等女系論者は何を守ろうとしているのでしょうか、また何を覆い隠そうとしているのでしょうか。
それを探るには何故皇室が皇統の断絶という危機に陥ったかを考えれば自ずと答えが出るのです。
男系、女系の議論でさえも劣勢となって真の研究者達の男系維持の正論を理性主義の女系論で対抗することが、戦後日本の皇室、或いは象徴天皇の根本からの在り方に対する眼差しと同系統のものである気がしてなりません。
私が真の研究者だと感じている小堀桂一郎教授の言葉に、
『昭和二十二年十月に占領軍による皇室弱体化政策と方針によって,皇籍を離脱された十一宮家がございました。直宮様を除いて,それ以外の皇族が皆様臣籍降下されたわけです。あれは占領下の外国の権力による異常事態の下での措置で,むしろこれを元に戻すことによって,占領政策の克服の一つとすることもできるという発想に立てばよいのです。』がありますが、まさに皇室、皇統の危機とはマッカーサーによって齎された神道指令
に伴う皇室弱体化政策なのです。
今上陛下が象徴天皇として即位なされてから日本人、殊更左派の日本人は事あるごとに「象徴天皇として日本国憲法を遵守され」と連呼します。
しかし、現状はどうでしょうか、テレビは一部早朝の時間帯に皇室番組を流すものの、学校教育ではその尊崇は一切教えず、女性週刊誌では不敬とも思える俗世間的と同等の扱いです。
毎月一日に天皇陛下が自ら行ってきた「旬祭」を年二回に減らし、新嘗祭は簡略化し、勤労感謝の日と改称され、益々国民から切り離されているのが現状です。
そんな中象徴天皇としての公務であるかの様に海外の慰霊、宮内庁の都合でブッキングする予定はプライベートのない激務なのです。
憲法とは、英語でいえばConstitutionです。Constitutionとは、別の意味で体質のことです。つまり日本国の体質、國體こそが憲法であり、憲法こそが天皇を中心とする国柄でもある訳です。
要するに天皇とは日本国憲法よりも遥か上位の御存在であると言えます。
その日本国憲法が占領軍の草案を元に臣籍降下させられ象徴天皇が遵守させられている状態を70年以上も国民は放置したまま今日に至っている訳です。
この戦争責任を暗示する象徴天皇の立場と憲法を必死で守ろうとする護憲派こそが、女系論者の正体であり、深く繋がって皇室の弱体化政策を継承している日本人であるのです。
あくまで理性主義を振りかざし人権を盾にとり、女系論を振り翳すのであれば、現行憲法に於いて
外国元首や外交官の接受、外交官認証(公証行為)といった対外代表の公務を国家元首の規定のない天皇陛下が行われる違憲に近い状態をいつまで続けるつもりなのかを伺いたいものです。
要するに彼等女系論者は皇室は頭に無く象徴天皇という存在と憲法を守りたいのであって、天皇陛下には戦争責任など元から無かったという事実をを覆い隠したいのです。
最後になりましたが私の結論は皇室典範を改正するぐらいなら、憲法を改正して国家元首の規定と旧宮家を復活、これで全てが解決するのです。