愛猫ラクシュミが今朝旅立ちました。
私の布団の中で最後の息を吸ったあと静に息が止まるのを暗闇の中で耳を澄ませて聞いていました。
あれ?
ラクチャンは自分で決めて出て行ったんじゃなかったの?
そう思われた方に事の成り行きをお話しましょう。
二日前の午後私達が作業をしている間に姿を消したラクチャンは暗くなっても帰ってきませんでした。
家の周りを探して見たものの見つからないのですっかりこれが最後と諦めたのでした。
その時の心境を記事にしてアップしました。
その日は、夕方から外に明かりを灯し賛美歌を流しました。
ラクシュミが讃美歌を聴きながら逝けることを願って居ました。
午後十時過ぎに私達もラクチャンのために歌い始めました
四十曲程歌ったあとのことです。
家人が隣の部屋へ行くと、
なんとそこにラクシュミが座っているじゃないですか。
びっくりしましたよ。
夜中の十二時近い時間です。
もう微かな期待さえ残っていませんでした。
ても帰ってきてくれたのです。
きっと私達の歌う声が聞こえたのに違い無い、と二人ともそう思いました。
歌声を聞いてもう一度会いたいと思ってくれたのでしょう。
そうに違いありません。
歌声を頼りに真夜中に帰って来ました。
完全に諦めモードになっていたのでこの再開は奇跡のようなものでした。
直ぐに膝の上に抱き上げると歌集の残り数曲を歌って聞かせ、その夜はまた一緒に寝ましたが朝まで持た無いかもと思ったものです。
朝が来るとラクシュミはまた自分で階下まで下りて机の下にうずくまって居ました。
固まった体をそっとベッドに寝かせた後は息を引き取るまでずっと昏睡状態でした。
掛けた毛布がかすかに上下するのを見て、息をしているのを確認しながら過ごしたものです。
ラクシュミの病気は急性腎炎です。
血液検査で腎臓が悪いとわかった時、ドクターは言いました。
腎臓やられると進行が早いよって。
だけど、まさかこんなに早いとは思っても居ませんでした。
病気に対する認識が余りにも甘かった自分を悔やんでしまいます。
心から大切なものを失って始めて分る事、それを無駄にしてはなりません。
そうだとしても、この現実は悲しすぎます。
先ほどキッチンの窓から見える場所に埋葬しました。
毎朝窓から挨拶できます。
旅から帰ってちょうど一週間。
ラクシュミとの濃厚な日々でした。
真夜中の再開は感動的で歌の力に感謝しました。
失ったものの大きさに心にポッカリ穴が空きました。
涙まみれの時間が過ぎて行きます☆