雪祭り
ふと窓の外に目をやるといつの間にか雪が降り出していました。
今日は雪まつり。
知り合いの住んでいる村で昔から続く伝統芸能だと聞いていますが一度も出かけた事がありません。
去年の夏は夜通し踊るその地の盆踊りに行き、郷土芸能の面白さに開眼、
雪まつりもぜひ一度見ておきたいと、暑い夏のうちにはそう思ったものでした。
今朝、知り合いに電話して何時頃に出かけるのがいいかといあわせると、
夜中の二時三時頃からが良いよとの話。
そうかじゃ、今夜は徹夜かな。
夜中の二時三時と言ったら一日のうちでもいちばん寒い頃でしょう。
今夜は氷点下四か五になりそうです。
いっぱい着込んで行きましょうか。
夏の時の意気込みも氷点下と聞くとちょっと尻込みしています。
寒の入りのいちばん寒い時に夜通し祭りを行うのは如何してなのでしょうね。
どんな意味があるのか分かりませんが
室町時代から続いていると言われるこの祭り、一度は見てみたいものです。
そういえば今思い出したけど、お正月にはこの近くの村で鬼の出る祭りがあり、
何年か前に見に行った事がありました。
鬼が出るのは夜明け少し前でまだ暗い時。
舞台に祭のメインである鬼が躍り出ると
勢いで鬼の面から鼻息が白く噴き出るのがみえ、
まるで本物の鬼が出たみたいで迫力がありました。
氷点下に下がった冷たい空気の中だからあんな風に息が白く見えたのでしょう。
お面の鼻の部分には大きな鼻の穴が開けてあるので
鬼の役の人が荒く息を吐けばそのお面の穴から白い息が吹き出すのです。
真冬の真夜中だからこそ起きる魔術のようだと思いました。
今日のお祭りもきっとそんな魔術が見られるのかも知れません。
楽しみです。
と、外の雪が雨に変わった時、知り合いから電話が入りおすすめの祭り事は
今夜じゃなくて明日だという事でした。
連絡無ければ今夜出かけるところでした⭐️