十月の中頃だったでしょうか。
どこからともなくやって来た小さい猫が
私が作ったばかりの猫ベッドに寝ているのを見つけました。
年寄り猫のチコちゃんのために作ったベッドでしたが
小さい子が先に見つけた様です。
それ以来一週間程そこで暮らしていましたがある日出入りに雄猫に襲われて
家に入らなくなってしまったのです。
よほど怖かったのでしょう。
暫くは畑にある猫子屋に住んでいました。
でも寒くなって来たので古いセーターなど重ねた布団を設え寝床を作ってやってからずっとそこで暮らしておりました。
そばに石油のタンクがあるのでストーブの給油の時など
箱の中の猫に声をかけたりしていたのです。
それが今朝早い時間に猫の姿が見えませんでした。
家人に話すと昨日の晩も見なかったと言います。
それを聞いて急に心配になりました。
いつも箱のそばから離れないのにどこへ行ったのか知らん。
でも直ぐに
そのうち戻るだろうと思っていました。
朝食後、洗濯機の止まる音が聞こえたので裏に回って洗濯物を取り出している時に
何かに気を引かれ振り返って畑の方を見たんです。
すると大きな鳥が畑から飛び立つところでした。
大きく広げた羽からして鳶では無い様です。
そう判断した数秒後畑に続く道に目を向けるとそこに猫が横たわっているのが見えました。
近付くうちに猫の体が硬直しているのが分かりました。
近付いて見ると微かに血筋の様な汚れが見えました。
その時空が急に騒がしくなったので見上げると
大きな鷹が羽を広げてこちらに向かってくるところです。
ところが地元のカラスが二匹、それを許すまいとしてカーカー鳴きながら
鷹に向かっていくでは無いですか。
しばらくの攻防の後タカは根負けして北の方へ飛んで行ってしまいました。
ビックリした私が大声で呼ぶとすぐに家人が駆けつけて来て
猫の死骸を見て涙したのです😢
ただ猫が死んだ原因は分かりませんでした。
でも家に戻ろうとするその道脇にしとい猫の毛が落ちているのを見つけ注意して地面を見ると、なんとそこには猫の内臓が転がっていました。
ギョ!
😳です。
察するに猫は此処で鷹に殺られたのでしょう。
内蔵を引き出され運ぼうとしたその時私が現れたのかもしれません。
嘴からこぼれ落ちた死骸が道に横たわっていたのでしょう。
幸いにも抉られた側では無い綺麗なボディが上になっていました。
猫が鷹に襲われるなんて今まで経験した事がありません。
三十年以上此処で暮らしていますがこんな事初めてです。
飛んでいる鷹をこんなに近くで見たのも初めてです。
滑降してくる時には翼の内側がはっきりと見えました。
素晴らしく綺麗でした。
山に住んでいても鷹が近くに降りてくる事なんか滅多に無い事です。
可哀想に猫ちゃん😢
犠牲になってしまいました。
鷹にとっては最悪でしょう。
せっかく内蔵処理までした獲物を手放さなければなりません。
この猫一匹で飢えた子供を満足させられたかもしれないのに
私の出現と煩いカラスのために獲物一匹を泣く泣く諦めた事でしょう。
二ヶ月弱の此処での生活でした。
ようやく最近になってエサの時だけは触れるくらいに慣れて来たところで
チビ猫が居る事が生活の一部になっていました。
待っても帰ってこない事がわかって
今日はとても寂しい一日となりました。
まさかこんな事になるなんて、、、、、😭
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