大野威研究室ブログ

おもにアメリカの自動車産業、雇用問題、労働問題、労使関係、経済状況について、最近気になったことを不定期で書いています。

ハワイ州、タカタとホンダを提訴:1台につき1万ドル(110万円)の賠償を要求

2016年05月14日 | 日記

 2016年5月13日のNYT(ニューヨーク・タイムズ)によれば、ハワイはエアバッグの欠陥を隠していたとしてタカタとホンダに対し、欠陥エアバッグを搭載した車の所有者に1万ドル(110万円:1ドル=110円で計算)の賠償をおこなうことを求め、ハワイ連邦裁判所に提訴した。ハワイは、タカタを訴える初めての州となった。

 NYTによれば、ハワイでの事故は報告されていないが、高温多湿地域に限定しておこなわれた初期のリコール対象にハワイは含まれている

 ハワイでは7万台がリコール対象となっており、1万ドルの賠償がすべて認められるとタカタとホンダの負担は7億ドル(約800億円)に達する。

 なおNHTSA(米高速道路交通安全局)は、昨年11月、タカタに対しエアバッグの欠陥を適切に報告しなかったとして7千万ドル(約80億円)の罰金を科しているが、NYTは罰金がさらに1.3億ドル(140億円)増額される可能性があるとも指摘している。