大野威研究室ブログ

おもにアメリカの自動車産業、雇用問題、労働問題、労使関係、経済状況について、最近気になったことを不定期で書いています。

日本では買えない最先端のものが多い:eスクーター

2018年11月25日 | 日記

 最近、世界的にeスクーター(電動キックボード)が注目をあつめている。

 自転車より手軽で、持ち運びや屋内への持ち込み(保管)が容易なところなどがうけているようだ。

 とくにeスクーターのシェア・ビジネスが注目を集めており、アメリカでeスクーターのシェア・ビジネスを展開するBirdLimeは今年、グーグルなどからそれぞれ3億ドル(330億円:1ドル=110円)以上の資金提供を受けている。いまは未公開であるが、(公開したときの)時価総額は10億ドル(1100億円)以上とする見方もあるようだ。

 このeスクーター、日本でもアマゾンで比較的手ごろな値段で買える。しかし日本では公道が走れないため、このさきも普及する見込みはない。

 安全性などの問題もあり、このさきeスクーターが新しい乗り物として定着するかどうかはわからない。世界的に注目を集めているこの乗り物、日本では試す機会もない間に日本以外の地域でその将来が決まりそうだ(日本でも交通量の少ない地域などで地域振興、まちおこしに使えそうに思うのだが)。

 eスクーターのように日本を素通りする最先端のものは少なくない。

 たとえば、私個人がこれまで手に入らずとくに残念に思ったものにティーボ(TIVO)、ブラックベリ―、衛星ラジオ(シリウスXM)などがある。

 ティーボ1999年にアメリカで販売がはじまったケーブルテレビ番組を検索予約してHD録画する機械である(いまのような高画質ではなかったが)。当時、日本ではまだHD録画は登場しておらず、テレビ番組の検索予約という機能も知られていなかった。アメリカでは爆発的に売れたが、結局、日本では発売されなかった。

 ブラックベリ―は、1990年代末にカナダの会社が開発した小さいキーボードがついた携帯電話である。私はテンキーで言語を入力するのがいやなことなどから、いまだに携帯電話を持っていない。このブラッドベリ―、アメリカやカナダでは爆発的に売れ、オバマ大統領も愛用者だったが、日本では最近まで売っていなかった。

 衛星ラジオというのは、スカパーがやっているものでなく、アメリカでやっている自動車で聞ける衛星ラジオ(シリウスXM)である。アメリカでは、2000年代初頭、シリウスとXMという2つの衛星ラジオがはじまり、いまではアメリカで販売されるほとんどの新車に衛星ラジオの受信機が取り付けられている。またホームセンターなどでも100ドル程度で受信機が売られている。

 遠距離を自動車運転すると、聞いていたラジオ局が入らなくなったり、地域により聞きたい局が少ないといったことがあるが、衛星ラジオであればそのような問題はおこらない(チャンネルは数百局以上ある)。

 最近でも、自動車とインターネットをつなぐアップルのCarPlayのようなものが、欧米では急速な普及を見せながら日本にはなかなか入ってこないということがおこっている。日本にいれば、世界の最先端のものをふくむあらゆるものが手に入るというのは、バブルの頃、日本が一時的に世界の先端をはしっていたときに当てはまるだけで、いまはまったく当てはまらないと思う。むしろいま、最先端の技術の素通りがおこっているのではないかと心配している。

 ここではなしを最初にもどすと、実はeスクーターを使ってみたくてしかたがない。  

 しかし、このままではどうやらティーボなど欲しかったリストに仲間入りしそうである。