ウォールストリートジャーナル(2019/1/25)は、低格付け企業が資金調達するとき、企業が破綻したとき優先的に返済が受けられる優先債・優先ローンの割合がかつてないほど高まっていると報じた。
逆に減っているのが、企業が破綻したときに返済順位の低い劣後債・劣後ローン。
WSJは、2018年末時点で、優先債・優先ローンの27%は劣後債・劣後ローンをまったく発行していない企業によって発行されているとしている。
そして、WSJは、企業が破綻したときに切り捨てられる劣後債が少なくなることで、将来、企業が破綻した場合、優先債・優先ローンが十分に返済されない可能性が高まっているとしている。
世界的な金融緩和が長く続くうち、低利だが安全だと考えられてきた優先債・優先ローンも実は安全ではなくなってきているという驚くような話である。