号外
橋下(はしもと)徹 大阪市長が、10月15日に国会を訪問された事について、このブログ上で私は批判論評した。
今回「週刊朝日」が、彼の出生上の事項の記事を掲載したらしい。まだ私は読んでいないが、その内容は想像が付く。というのも、9月中頃から、あるブログ上で、その苗字の読み方を「はしした」と読ませ、その出身を「被差別」あるいは、「帰化人」であるが如く記載し「誹謗中傷」する記事を目にしてきたからである。
たとえそれが事実であろうとも、国として長年「被差別問題」に取り組み、国民総意の元、解決した物とすることに決した事項であり、日本の法の元、「帰化人」も立派な日本人である。それらのブログ上の記事は、「日本維新の会」を攻撃する為の記事と解していたが、どうも違う様相を呈してきた。
その裏には、「竹島」問題が潜んでいるようである。「朝鮮半島人出身の帰化人」を何らかの理由で排除しようとする人達が存在しているようだ。
秋葉 忠利 前広島市長も、3期目の任期途中から同じ様な、個人攻撃を受けていた。彼は家族の事を思い引退した。
そもそも「被差別」問題について、その発祥の経緯が明治維新時における、国の「新身分制度」の欠陥と相まって、明確に解決されないまま、「解決した」物とした事が、今日に至るまで、新しい問題を醸し出すのではなかろうかと思う。
現に、「被差別」問題は解決していないと主張している団体も存在している。彼らが支持し、地方議会に議席を持つ「政党」が事実存在している。
私も彼らの主張する意見には、賛同すべき点が多々あると思う。
何れにしても、今回の「週刊朝日」の記事の内容はおそらく、私の予想の範疇を超える記事ではないであろう。
いずれにしても、日本の「被差別問題」の原点を、「江戸幕藩体制」と、「仏教思想」にその源を置く解釈が、真に正しかったのか否か、検証し直し、「正しい歴史観」を国民で共有する事こそが大切なのでは無かろうか。
「保守政権」が政局の中心に位置すると、必ずやこの種の問題が浮上し、国民が判断を誤ると、戦前の「国粋主義」に陥り、軍拡へと繋がっていく。
ゆめゆめ同じ過ちは、繰り返しては為らない。