このブログの中でも、相馬焼のお話を何度かさせて頂きました。
震災後、一度も土に触れる事の無い暮らしぶりをテレビで知ったことをきっかけに、
相馬焼 明月窯 の長橋さんとのお付き合いが始まりました。
何度か工房にお越しいただき、臨時講習会を開催し、
その後も機会がある時には、お預かりした作品の販売をお手伝いしています。
避難生活も長くなり、年齢的な事もあり、窯の再興は年々難しくなっているようです。
あの轆轤の技術。
さまざまな経験と知識。
本当にもったいない。
できることは少ないけれど、せめて忘れてはいないということを伝えたい・・・
そう思って、機会を見つけては販売のお手伝いをしています。
そんなおつきあいの長橋さんから、イカの切り込みが送られてきました。
せっかくなので、相馬焼に盛りつけてみました。
私たちは塩辛と言っていますが、福島県浪江ではイカの切り込みというそうです。
工房の窓から海が見えたそうですが、仕事が一区切りつくと釣りに出かけたり、
新鮮な魚介を料理したり・・・そんな毎日を懐かしんでいると話されていました。
震災から3年と11カ月。
せめて、これからも相馬焼を紹介していきたいと思っています。
それが、今も健在です。厚めの釉薬で重厚な雰囲気で
蝋燭立てになっています。
相馬焼の窯元も大きな被害にあったそうですね。
あれからもうすぐ4年になります。
おっしゃるとおり忘れてはいけませんね。
若い窯元は、福島県内に場所を変えたり、県外のツテを頼って作家活動したりしている方もいらっしゃるようです。
二重になった湯飲みやビアマグなど、匠の技が受け継がれていくことを願っています。