Wさん、初めての大作。
フクロウが宿る傘立てにしたいんです・・・
そんな希望が形になりました。
3回に分けて作った傘立ても、
ようやく昨日、成形が終わりました。
表面に木肌の雰囲気を出したいと
藁をぐるぐるとまとめたもので型押ししましたが、
良い感じに仕上がったのではないでしょうか?
この作品は、知り合いの男性の作品です。
会社をリタイアした後、陶芸を始めた方です。
陶芸グループに所属しながら、様々な作家や工房を訪ね、
いろいろな手法を探り、様々な作品を見て回っているそうです。
仲間との作品展の時、自分の作品の前を素通りされたら悔しいだろ?
そんな思いから、この作品が生まれたそうです。
なるほど、この作品と目があったら
思わず足を止め、微笑み、覗き込んでしまいますね。
先日のタイル作りのワークショップで作った作品は、ただいま乾燥中。
どんな感じになるか、並べてみました。
それぞれ個性的な作品が並び、楽しくなってきます。
サイズ調整のために作った小さなタイルも、良いアクセントになっているようです。
そして、先に作っていた試作を試し焼き
素朴な味わいがあり、ソウセイLaBoを彩るタイルとしては似合いかもしれません。
これから少しずつ、作り足していくことになりますが、
機会があったら、ぜひワークショップにご参加くださいね。
何人かで一緒に作陶していると
他の人の作品が、とても気になる時があります。
それぞれ自分好みの違う作品を作っていても
何で、あの人はあんな風にできるんだろう・・・
どうして自分は、うまくいかないんだろう?・・・
先日も I さんが、
うまくいかないなぁ・・・
みんな素敵な作品作るよねぇ
と、言葉を漏らしました。
すると、向かい側で作業をしていた k さんが
うまくいかない時は、成長している時なんだって
と、答えました。
もっとこんなふうにしたい、
これじゃダメなんだ、
そう分かっているってことは、成長してる証なんだって。
そうか私は今、成長の真最中だね、がんばろ。
そんなやりとりを聞きながら、とても嬉しくなりました。
仲間に素敵なアドバイスをしてくれる K さんも
そんなアドバイスをしあえる二人の関係も・・・
良いなぁ。
このブログの中でも、相馬焼のお話を何度かさせて頂きました。
震災後、一度も土に触れる事の無い暮らしぶりをテレビで知ったことをきっかけに、
相馬焼 明月窯 の長橋さんとのお付き合いが始まりました。
何度か工房にお越しいただき、臨時講習会を開催し、
その後も機会がある時には、お預かりした作品の販売をお手伝いしています。
避難生活も長くなり、年齢的な事もあり、窯の再興は年々難しくなっているようです。
あの轆轤の技術。
さまざまな経験と知識。
本当にもったいない。
できることは少ないけれど、せめて忘れてはいないということを伝えたい・・・
そう思って、機会を見つけては販売のお手伝いをしています。
そんなおつきあいの長橋さんから、イカの切り込みが送られてきました。
せっかくなので、相馬焼に盛りつけてみました。
私たちは塩辛と言っていますが、福島県浪江ではイカの切り込みというそうです。
工房の窓から海が見えたそうですが、仕事が一区切りつくと釣りに出かけたり、
新鮮な魚介を料理したり・・・そんな毎日を懐かしんでいると話されていました。
震災から3年と11カ月。
せめて、これからも相馬焼を紹介していきたいと思っています。
雛祭りもまだですが、娘さんと息子さん、両方の家庭に家族が増えることになった K さん。
兜を作ることにしました。
土と大きさを少し変えて二つ作り、お好みの方を選んでもらうとか。
手を動かす K さんの頭の中には
まだ見ぬ 男の子たちの笑顔が浮かんでいるのかなぁ・・・・
2月6日、7日と、タイル作りのワークショップを開催しました。
場所は開成町にある クリエイティブコミュニティー ソウセイLaBo
どんな人にも どんな事にも開かれた実験室・・・そんな想いをこめてLaBoが付け加えられました。
そして、廃工場をみんなで改造して行く手始めとして、タイルを作りました。
こんなふうに地模様をつけたり
色の違う粘土で遊んでみたり
ステンドグラスの端切れガラスを再利用して、ガラスとモルタルのタイルも実験中。
裏は、こんなふうになっています。
参加された皆さんの創造性もどんどん高まって・・・
ご参加頂いたみなさま、ありがとうございました。
昨年、工房で使っていた急須が壊れました。
代わりに、以前に頂いていた急須を使っていたのですが、どうも使いにくい。
そこで、久しぶりに急須を作る事にしました。
たくさん入るように、大きめのポット型にしてみました。
ここのところ使えるものを作っていなかったので、
注ぎ口や持ち手など、使いやすさを考えながら色々やってみましたが、
さて、どうなるでしょうか?
急須を専門に作っている方には、積み重ねたノウハウがあり、
私など及びもつきませんが、
使う事を考えながらの作業は、とても楽しいものです。
今年は作品の展示だけでなく、販売の機会も多くなりそうなので、
変なものを作る傍ら、少しは真面目に使える物も作らなくちゃ・・・
一人、工房でそんな事を考えていました。