工房 手土手 やきもの暮らし

土に触れ、土と戯れる日々の記憶
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炭化焼き締め

2014-03-21 21:16:29 | 日記

これは、先日の窯で出たコーヒーカップ。

炭ともみがらで炭化焼成した焼き締めのカップです。

 表

 裏

いつも作るカップは、釉薬をかけた物ばかりで、

ビアマグなどの酒器以外のカップで、焼き締めの物は初めてでした。

そこで、まずは自宅でお試し中。

口の当たり具合。持ち手の感じ。コーヒーを注いだ時の印象。

思ったよりも使い心地は良い感じです。

普段使いの食器類は、やっぱり使い心地が大切だと思います。

デザインや色合いは好きだけど、なんだか美味しそうに見えない・・・・とか

何だかこの取っ手、持ちにくい・・・・とか

使ってみないと分からない事もたくさんあります。

ついつい、いつもこれ使っちゃうんだよなぁ・・・そんな愛着を持てる作品を作っていきたい。

そんな事を考えながら、今日もコーヒーを飲んでいます。



 


テーマ

2014-03-17 09:49:45 | 日記

工房 手土手 では、来年の5月、作品展を行います。

2年~3年に一度のペースでメンバーの作品展を行っていますが、

毎回、自由作品の他に、共通テーマを設けています。

初めての作品展は、「鯵の開きが似合う皿」 次は「お気に入りのコーヒーカップ」

少しテーマに沿って作品を考えることに慣れてきた頃から、「桜」「あじさい」と続き

前回は「青・あお・蒼」

そして、この作品展の開催中に次回のテーマは「き」に決まりました。

 

木・黄・気・器・樹・・・・・・・・・・・・

只今、メンバーは頭をひねって、イメージを広げて自分の「き」を探しています。

工房には、決まった人からそれを書いていく紙が貼られています。

作品展なんて、自分にはまだまだ早い・・・

呼ぶような友達いないし・・・・

何作ったらいいか分からないし・・・・・

そんなふうに躊躇していたメンバーも、

これで行こうと思うんだけど、どうかな?と自分から話すようになり、

他のメンバーも、

それでいくなら、こんな事もできるんじゃない?・・とか

じゃあ、私はこっちで行こうかな?

なんて、アドバイスしたりお互いのイメージを広げたり。

新しいメンバーも、そんなみんなにつられて

私も参加できるなら、「祈」で行こうと思うんです・・・って。

う~ん、そうきましたか。

みんなの頭の中から、まだまだいろんなアイデアが出てきそうです。

私はそれを形にしていくお手伝い。

みんなとそんな時間を持てる事に、心から喜びを感じています。

 

今のところ約半数が試作に入っています。

みんなの方針が決まったら、私自身の作品も決めなくちゃ。

 


絵はがき

2014-03-13 09:16:17 | 日記

今週末15日は、ASHIGARAアートプロジェクトの会議の日。

新しく任意団体を発足させ、来年度からの活動を検討していく会議です。

 

会議が始まる前の時間を使って、絵ハガキ作りをすることになりました。

ASHIGARAアートプロジェクトの手始めとして、6月に開成町で行われるあじさい祭りに参加します。

ただいま、会場の一つ、瀬戸屋敷でワークショップを企画中。

そのサンプルとなる作品を、みんなで作ってみよう・・・というわけです。

写真は、サンプルのサンプルとして私が作ってみたもの。

ASHIGARAアートプロジェクトにはさまざまな創作活動をしている方々がいらっしゃいます。

そのメンバーが使っている素材や道具を使って絵ハガキ作りをしよう・・というのが今回の企画。

私も、いつもは型押しに使っている陶製の印をスタンプしてみたり、和紙染という技法を使って着色してみたり・・・

 

そしてこちらは、工房暮楽花人の風のみなさんが作ってくれたサンプル。

いつも使っている、ドライフラワーや押し花・フェルトを使っています。

 

こんなふうに、まずはみんなで素材を持ち寄って自由に作ってみよう・・・というわけです。

さて、どんな発想でどんな作品ができるのか・・・とても楽しみです。


工房見学

2014-03-07 08:13:33 | 日記

隣の大井町に工房を構える先輩が、工房見学に誘ってくださいました。

大きな作品を轆轤挽きする先輩ですが、だんだん大きな粘土を一度に練るのはしんどくなってきたとか。

そんな時は、小分けに練った粘土の塊を重ねてやっていると、実演してくれました。

いつもは4~5キロの粘土を重ねて8キロ~10キロの作品を挽いているそうですが、

この日は3×2の6キロで。


この状態での土殺しを教えてくれました。







せっかくなので挽いた作品を頂いて、翌日工房で削りをかけました。


ちょっと口を遊んで、飛びカンナでアクセントをつけた水連鉢。





見ていると、大きな作品に挑戦したくなります。

何を作ってみようかな?


窯出し

2014-03-05 09:14:54 | 日記

今回の窯出しで出てきた作品の中から

面白い物を少しご紹介しましょう。

初めはゲームボード。

昨年の作品展で、別のメンバーが作った物を参考に、

家族で楽しみたいと作られました。

一つ球を外して周りの溝に置いてスタート。

一つ飛び越えた真ん中の球を外していき、最後に残る玉の数を競うというものです。

ベースは青萩。球は色々な粘土の焼き締めにしました。

次は楽しい副産物。

轆轤を挽いていたメンバーが、高くなりすぎたカップの口を少し切り落としました。

そして、「これ、もったいないなぁ・・・何かにならない?」

そんな一言から生まれた作品です。

リースのような縁に紐をかけて、壁飾りになります。

 

こちらはガラスを使った陶板。

友人のお店のウエルカムボードにプレゼントするそうです。

初めはどちらの手を挙げた猫にしようかな・・と考えていましたが、

二つくっつけて、人もお金も呼んじゃって・・という形になりました。

ハート好きな作者は、色々なところに隠れハートをデザインしています。

 

そして最後もガラスの陶板。

こちらは、江の島水族館のすぐ近くにお住まいの友人にプレゼントされるそうです。

愛らしいイルカの表情がうまくできました。

水面の色の変化を出したくて工夫していましたが、成功ですね。


休日の楽しみ

2014-03-03 15:18:01 | 日記

今日は工房はお休み。

雨上がりの午後、伸びすぎたローズマリーをカットしていたら

ひっそりと咲くクリスマスローズが目に入りました。

小さな花器に活けてみようかな。

手びねりの小さな花器は、ざっくりとした伊賀土。

丹沢の三保窯で焼いて頂いたものです。

やわらかな緋色がクリスマスローズの淡い色合いに似合っているような気がします。

下の方に着いた貝の目あとがアクセント。

 

同じ花でも、粉引きの白い花器に合わせたり、すっきりとした青磁や磁器に合わせると

またぐっと違うイメージになりそう。

色々なタイプの小さな花器を持ち寄って、同じ花材を活け比べてみる・・・

そんな特別講習会を企画してみようかな・・・と、思いついた休日でした。