工房 手土手 やきもの暮らし

土に触れ、土と戯れる日々の記憶
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窯焚きを終えて思うこと

2015-04-28 19:43:50 | 日記

よかったら、今度お仲間の皆さんで穴窯を炊いてみたら・・・

そんなお声をかけて頂いたのをきっかけに、できるかな?・・と考えてみました。

まきの窯で3日間焚き続ける・・・

具体的な知識も経験も乏しい中、イメージするのは、その大変さ。

それでも、めったにないチャンスだよね・・・

そこで、まずは遠くまで窯焚きに行っている仲間に声をかけました。

高齢になってきて、負担が大きくなってきていると聞いていたから。

少しはお役に立てるかも・・

そして、工房のメンバーにも良い体験になるんじゃないか・・・

希望者は何人いるだろうか・・

結果、今回は総勢19人の参加となりました。

実際始まってみると、三保窯の増丸さんやお仲間のサポートに支えられ、

参加者の顔は嬉々として輝いていました。

この顔が見たかったんだよなぁ・・・・・やって良かった。

そう思うと同時に、みんなのためにと始めたことが、

本当はみんながいてくれたからこそ実現できたことだった・・・

みんなに支えられて、かけがいの体験ができたのは私自身だったと気付きました。

1週間後の窯出し。その上がり具合が良くてもそうでなくても、

やきものの楽しさと難しさという魅力を体験できたのは、今回関わってくれた皆さんのおかげです。

心から感謝します。

 

そして今回の窯焚きのおまけがこちら。 

これは何でしょう?

 

 答は赤松のまきに生えていた茸。

積まれていたまきを運んでいたメンバーがこれを発見。

しばらくみんなで探索したら、いろいろな形が出てきました。

顔に見えるものには目をつけてたりして。

赤松に きのこ・・・松茸の素・・・じゃないよね? 

 

 

 


窯焚き

2015-04-27 13:37:47 | 日記

最初から最後まで参加する初めての窯焚き。

まずは榊と酒、塩、米を捧げて、
窯焚きの成功と無事を祈ります。



火入れ



新緑の丹沢に立ち上る煙。



初日は富士山に見守られて。





交代しながら、夜通しの窯焚き。

1日目は、まだまだのんびりしたムード。



まきの投げ入れも、サマになってきたかな?



高温の窯の中を見られるのも、まき窯の魅力。

写真は1100℃を超えた位でしょうか。



参加メンバーが交代で、窯の番を務めたり食事当番や掃除をしたり。

40歳代から82歳まで。

初めての体験に、みんな目を輝かせて生き生きとしていました。

予定したまきが、予想より早く終わってしまったり、

最後の攻め焚きにあたふたしたり・・・

予想外の出来事もたくさんありましたが、覚悟していたよりも体も楽で

活気に満ちた3日間でした。

とりあえずの経過報告でした。





窯入れ

2015-04-19 13:41:04 | 日記

今週末から焼成予定の穴窯の窯入れ作業が終わりました。



入らなくてもいい、予備の作品も作ったつもりでしたが、

予想以上にたくさん入ってビックリ!

まきの投げ入れが不慣れなため、灰かぶりの作品は少なめに。


最後に右上に作品を入れて、レンガで蓋を閉めました。

9時前に始めて、少しの昼食休憩を入れて2時半過ぎまで。

経験のある先輩が丁寧に詰めてくれました。

本番はこれからなのに、なんだかもうかなりの充実感。

さて、気を引き締めて金曜日を迎えたいと思います。


FM横浜

2015-04-15 19:45:17 | 日記

廃工場をクリエイティブな楽しい場所に!

みんなの やってみたい を 実現する場所に!

そんな思いに共感したメンバーが集まった ソウセイLaBo
そこで進めている タイル作りのワークショップに

FM横浜のリポータ・藤田君が来てくれました。

作った作品はこちら。



おなじみのフレーズを入れたイラストと、幾何学模様の型押しタイプ。

作って頂いたタイルは6月の初め、地元のあじさい祭の頃、お披露目となります。

FM横浜の関係者の皆さま、ラジオを聴いて来てくださったリスナーの皆さま、

そして一緒にタイル作りに参加して下さった皆さま、ありがとうございました。

タイル作りのワークショップは、まだまだこれからも回を重ねて行います。

皆さまの参加、よろしくお願いします。


お土産

2015-04-14 13:16:22 | 日記

先日、ミャンマーのお土産をいただきました。

民族衣装を思わせる袋物と、手書きのカード。

そこで、それを飾るフレームを作ってみました。


黒い土を使い、横から差し込める形。

袋物にあった文様をポイントにしました。

思ったよりも若干縮みが大きかったので、カードを2ミリほど切りました。

フレームの色や形が変わると、カードの雰囲気もぐっと変わりそうです。

これを機会に、少し違うタイプも作ってみようかな・・・

そんな楽しみも、お土産にいただいたような気がしました。

 

 


丹沢アートフェスティバル

2015-04-13 15:30:57 | 日記
ゴールデンウイークの初めから約一ヶ月間、秦野を中心とする地域で

丹沢アートフェスティバルが開催されます。



私も、あしがらクリエイターズの仲間と一緒に参加することになりました。

会場は、昨年の秋に 暮らしを彩るハンドメイド と題して作品展を行った

秦野市戸川の住宅建設会社の アイ創建本社ギャラリー。





今回は、週末ごとにワークショップを開催します。



私は土笛を用意し、アクリル絵の具で彩色していただきます。

気軽にできるペン立ても準備しています。

住宅建設会社が会場なのだから、何かそれらしい物も…

そう思って、家の形をしたタイプも少し作ってみました。

いろいろな会場をめぐる一つとして、お立ち寄り頂けると嬉しいです。

副産物

2015-04-08 20:50:33 | 日記

作品を作っていると、思わぬ副産物が生まれることがあります。

写真は先日、Iさんが(Iさんは3人もいますが、そのうちのお一人)
ちょっと良いでしょ?・・・と、みんなに見せてくれた陶のペンダント。



これは、わざわざ作ったものではありません。

ろくろを練習中の Iさんは、湯飲みやカップ、お茶碗などを作っていました。

轆轤でひいた作品を削っていた時、

なんか高台が高すぎる、バランス悪いよね・・・・

と、上を切り離したものを眺めて・・

綺麗な輪っかだなぁ・・何かにならないかなぁ・・・・

そこで、ペンダントになるよとアドバイス。

絵の具でカラフルに色つけして、お気に入りのアクセサリーになりました。

 

熟練すれば、こんな作品ができることもないのですが、

どんな状況も楽しむ姿勢が、良いなぁと思っています。

 


準備

2015-04-07 13:36:07 | 日記
5月、6月と作品展やイベント参加の予定が続いています。

その一つ、というより工房としてはメインの作品展の準備も
追い込みに入ってきました。

今年の共通テーマは き

それぞれが自分の き を決めて作品にしています。

それを小さな陶板にして、会場にディスプレーする予定。



これらの き が、どんな作品になっているか、どうぞお楽しみに。

目跡

2015-04-01 08:51:08 | 日記

タヌキ猫さんから、お尋ねがあった赤貝のお話です。

穴窯や登り窯ならではの焼き方として、まきの灰が作品に降り積もって自然釉となるのを
楽しみます。

作品を窯に詰めていくときに、まっすぐ置くだけでなく、斜めに傾けたり、横倒しにしたりして
灰が積もって溶けて流れる事を想定して詰めていきます。

その時に下に赤貝を置くと、焼き付いて目跡が出ることがあります。

写真は山梨県の陶芸家、岡見さんの作品ですが、その様子が分かると思います。






赤貝の内側に道具土を詰めて、貝がつぶれないようにして作品の下に置きます。

この目跡も大切な見せ所の一つと考えられているようです。

西洋を中心とする破綻のない完璧な形を求める焼き物と違い、

日本人は、釉薬の窯変や偶然の焦付きや割れなんかも

面白みを感じる審美眼を持っている・・・

と、これらのお話は師匠から折に触れて話してもらったことの受け売りです。

今回の焼成で、私も色々と試してみようと思っています。