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「ティラノサウルス 肉食恐竜の世界」その3



「インゲニアと呼ばれた標本」。他の生物種の学名で先取権があるために、インゲニアは使えなくなり、まだ未定ということのようですね。
 コンゴウインコそっくりの体色にしたシティパティのイラストは、まあ遊び心でしょう。




 アフロヴェナトルが発見されたニジェールのTiouraren formationは、元々は白亜紀前期(オーテリーヴ期からバレム期)と考えられていましたが、その後の研究で2009年に、ジュラ紀中期(バス期からオックスフォード期、164 ~161 mya )とされるようになりました。ジョバリアと一緒にタイムスリップしたわけです。
 よって、過去のアフロヴェナトルの記事中で「アフロヴェナトルは白亜紀前期まで生き延びた優等生」云々の文言は訂正しました。昨年の群馬の頃には気づいていたのですが、ほったらかしていました。(最新の図鑑などで初めて知った人は、そういう経緯があったことも気づかないでしょうが。。。)
 メガロサウルス類の生息年代が短くなったのはちょっと残念ですが、カルノサウルス類(アロサウロイド)との競合で敗れたのでしょう。

 ちなみにアフロベナトール、アフロヴェナトール、アフロベナトル、アフロヴェナトルなどいろいろな表記がありますが、各自が好きなように発音すればいいと思います。このサイトではアフロヴェナトルと表記していますが、私も会話では結構アフロベナトールと発音していたりします。(学問的に正式なのはラテン語のAfrovenator だけですので。)
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