美術の学芸ノート

中村彝、小川芋銭などの美術を中心に近代の日本美術、印象派などの西洋美術。美術の真贋問題。広く呟きやメモなどを記します。

6月30日と7月1日の呟き

2019-07-07 15:26:00 | 日々の呟き
バエス『書物の破壊の世界史』(八重樫克彦、由貴子訳)の書評が今日の読売に載っていた。「ハイネは『本を燃やす人間は、やがて人間も燃やすようになる』と書いた。…書物の破壊の歴史は人間社会の憎悪の歴史と表裏一体だった。」
 
猪木武徳『デモクラシーの宿命』の今日の書評を読んだ。「中間的なものの重要さ…短期の目的合理性の陥穽…」
 
『徳川家康と武田氏』の著者、本多隆成氏とその本を紹介する今日の読売記事を読んだ。引用文献は、2010年以降のものとのこと。有名な顰像、三方原の戦いに無関連と。信康切腹についても「注目すべき説を紹介」とあった。
 
今日の読売、阿部公彦氏と平野啓一郎氏の対談を読んだ。阿部:「教養」として文学を読むようにと言っても、もう誰にも響かない。平野:読書、ゲーム、テレビ、動画、SNSが、横一線に並んでいる。現代人は何に時間を使うか厳しく選択している…
 
なぜ鷗外の「山椒大夫」は、<山椒大夫>という題なのか?鷗外は、この作品の典拠を提示することに意義を認めたのだと思う。この人物は、この物語の時代的、社会的背景を象徴的に示している影の主人公には違いない。
 

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