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早見和真「アルプス席の母」

2024-07-12 08:58:11 | 日記
早見和真さんの
「アルプス席の母」です。
以前、競馬界を舞台にした
「ザ•ロイヤル•ファミリー」という作品を読んだことがあります。
これが2作目。
タイトル見ればお分かりの通り
舞台は高校野球。
さらに、タイトル見ればお分かりの通り
主人公は、球児の母です。

お話は、甲子園から。
ベンチから出てきた息子を、アルプス席から見守る母。
といっても、選手としてではなく、役目は伝令。
2桁の背番号をつけた秋山航太郎が、選手の輪の中に入っていく。

もともと航太郎は、関東のシニア•リーグでは、図抜けた選手だった。
色々な高校から声が掛かるが、当人の希望は、関西の甲子園常連校。
そのユニフォームは、彼の憧れだった。
航太郎の母親•菜々子は、若い時に夫を亡くし、看護師として
女手一つで息子を育ててきた。
お母さんを楽にさせたい。
そんな想いの航太郎は、結局、関西の新興校•希望学園に進学を決める。
なにより、希望学園の若手監督の情熱溢れる指導を受けてみたかったから。
菜々子は、看護師という仕事柄、どこでも仕事ができるので、
息子についていくことを決意。

さあ、母子の二人三脚の甲子園行きは実現できるでしょうか。
というお話。

冒頭で、甲子園で試合する選手たちが描かれていますので
夢が叶ったことは分かるのですが、
そこまでの苦闘ぶりは凄い。
面白い作品でした。


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