埼玉県の志木・新座・朝霞・和光4市で購読されている読売新聞に、毎月5日に折り込まれる「スマイルよみうり」という地域情報紙があります。
この地域情報紙の読者には子供がいるお母さんが多いのだそうです。朝霞市などは少子化とは無縁のようで、就学児童の数も多い。そこで紙面をリニューアルしたこの4月から、児童書を紹介する欄が設けられたのです。
その児童書評欄を私が担当することになりました。400字にも満たない文量なので、毎回突っ込んだ紹介はできませんが、4月号は子どもの未来社発行の詩の絵本『教室はまちがうところだ』を紹介しました。この詩の絵本、9万部のベストセラーだそうですよ。
以下、掲載文ですが、特に先生方に読んで頂きたい本です。
『教室はまちがうところだ』
蒔田晋治・作/長谷川知子・絵/子どもの未来社 1,575円
間違えて赤面したこと、失敗して悔んだこと、だれにでもひとつやふたつ、そんな経験があることだろう。この詩の絵本には、それを恐れずに自分を発現しようよというエールが詰まっている。
40年にわたる教師生活を送り、教室はのびのびと自分を表現できる場であってほしいという作者の願いが、まっすぐに伝わる秀逸な作品だ。「まちがうことがなぜわるい まちがってることわかればよ 人が言おうが言うまいが おらあ自分であらためる」。何ともグッとくるセンテンスである。
この気づきこそ、子どもたちの成長の一歩であり、その気づきを待つゆとりこそ、親御さんや先生方に求められていることではないだろうか。社会が大人にとっての教室だとすれば、この詩は社会人一年生にとっても、心の処方箋になるものと思う。子どもたちと一緒に、大きな声で音読してほしい一冊である。
この地域情報紙の読者には子供がいるお母さんが多いのだそうです。朝霞市などは少子化とは無縁のようで、就学児童の数も多い。そこで紙面をリニューアルしたこの4月から、児童書を紹介する欄が設けられたのです。
その児童書評欄を私が担当することになりました。400字にも満たない文量なので、毎回突っ込んだ紹介はできませんが、4月号は子どもの未来社発行の詩の絵本『教室はまちがうところだ』を紹介しました。この詩の絵本、9万部のベストセラーだそうですよ。
以下、掲載文ですが、特に先生方に読んで頂きたい本です。
『教室はまちがうところだ』
蒔田晋治・作/長谷川知子・絵/子どもの未来社 1,575円
間違えて赤面したこと、失敗して悔んだこと、だれにでもひとつやふたつ、そんな経験があることだろう。この詩の絵本には、それを恐れずに自分を発現しようよというエールが詰まっている。
40年にわたる教師生活を送り、教室はのびのびと自分を表現できる場であってほしいという作者の願いが、まっすぐに伝わる秀逸な作品だ。「まちがうことがなぜわるい まちがってることわかればよ 人が言おうが言うまいが おらあ自分であらためる」。何ともグッとくるセンテンスである。
この気づきこそ、子どもたちの成長の一歩であり、その気づきを待つゆとりこそ、親御さんや先生方に求められていることではないだろうか。社会が大人にとっての教室だとすれば、この詩は社会人一年生にとっても、心の処方箋になるものと思う。子どもたちと一緒に、大きな声で音読してほしい一冊である。