小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

ひとりひとりの命について

2008-04-06 | 
 帆翔43号に掲載した作品。優太というのは、3年生になる私の甥っこです。すべての人が自分以外の人の存在にきちっと向き合えるよう、そして、理不尽に命が奪われることのない世の中を願い、祈りをこめて書いた作品です。


ひとりひとりの命について 
         ― 親愛なる優太へ
                           
ぼくには名前がある
呼びかけてもらうために
ぼくがぼくであるためには
だれかがいてくれなくては困るんだ

もし地球上にぼくしかいなかったら
たぶん「ぼく」という言い方もないだろう
名前だって必要ない
だってだれもいないのだもの
「ぼくがさ」なんて言っても
話を聞いてくれる相手がいないのだから

ぼくは
おとうさんがすき
おかあさんがすき
ともだちがすき
でもきらいな人もいる
すきという気持ちを知っているから
きらいという気持ちが生まれてくる
だとしたら
ぼくがきらいな人も
ぼくにとって大切な存在なのかもしれない

ぼくには名前がある
呼びかけてもらうために
みんなのなかで生きているから

みんながみんなこの世に必要だから
名前をもって生まれてきた
だから
だれひとりとして
傷つけられてはいけないのだ
まして命を奪われるなどということは
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帆翔の会について

2008-04-06 | 
 詩誌『帆翔』は15年近く続いている同人誌です。前身は村田晴雄氏が主宰していた『離陸』。村田さんは横浜詩人会の方だったと思います。
 私は『女の詩人たち』にいた頃、誘われて途中から『離陸』に入会しました。作品の質はどうあれ、中学生の時から詩を書いていたので、詩歴だけは長い私…。
 村田さんが逝去し、後を引き継いだ岩井昭児さんが名称も新たに『帆翔』とし、今日まで続いています。

 岩井さんは昨年度まで小学館OB会の会長を勤めていた方。小学館在職中は敏腕編集者だったようで、まあ、博学なこと! こちらも横浜詩人会だったかしら。絵の才能もおありで、『帆翔』のカバーはいつも岩井さんの絵で飾られます。

 岩井さんのほか主要なメンバーには、時代小説家の赤木駿介さん。若い頃は競馬評論の方で名を馳せ、競馬解説者としてテレビにもずい分お出になっていたそうで、競馬関係の書籍も多いのですが、その後、時代小説に転向されました。
 赤木さんの作品は 『榎本武揚』『天下を汝に―戦国外交の雄・今川氏真』『エドウィン・ダンの生涯』『わが旅はわが心のままに』『南蛮馬 春砂』『長崎犯科帳異聞』『春潮記』『 独眼竜の涙』、最近の超大作『石川五右衛門』などなど、とても書ききれません。
 赤木さんは詩は書かれませんが、時代小説を寄稿してくれています。岩井さんと旧知で、会の居心地がいいのか、『帆翔』になってから長いお付き合いです。

 女性では茅ケ崎在住の女流詩人、坂本絢世さん。『風の中のできごと』『結露の風景』といった優れた詩集を編んだ方です。楚々とした淑女で、私のようながさつ者とよくお付き合いくださっていると思います。

 遠くは福山市に、広島県詩人協会の幹事も務め、詩集数も多い荒木忠男さんがいます。なかなかお会いする機会はないのですが。

 私は皆さんの娘のような年なのですが、ジェネレーション・ギャップもなく、多岐に渡る話題が出る同人会はとても楽しい! 学ぶところが多いです。

 10年以上前、同人で郡上八幡に出かけた際、連れて行ったトチを赤木さんがたいそう気に入ってくれ、それからは「トチは元気? トチはどうしてる?」と何かと気遣ってくれます。

 年輩の方が多いので、亡くなられた方、お辞めになった方もいて、同人は減りましたが、岩井さんが続けるという間はずっと仲間でいたいと思っています。
  
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お散歩仲間のバウ

2008-04-06 | 犬&猫との暮らし
 バウは6歳のオス。すごくエネルギッシュで疲れ知らず。ディスクが上手で、バウの見事なキャッチを見るたびに、こちらは羨ましく思いながら、ただただ拍手喝采です。穏やかで(ボールを巡って、ときどき急にガオガオすることがありますが)、私にも大変懐いてくれています。

 私のことを、どうも遊んでくれるオバさんだと思っているらしく、飼い主さんとボール投げやディスクをやっている最中でも、私のところにボールやディスクを持ってきて、「投げてくれろ」という顔をして、ドロップします。

 すぐに自主休憩するブナや、持来の途中になぜか考え込んで立ち止まったまま、なかなか戻って来ないクリ、もはやボール遊びには興味も示さないトチを相手にしている私としても、バウが機敏に持来をし、どんなに遠くに投げてもダッシュで取りに行く爽快感に魅せられて、ついお相手をしてしまう。
            

ディスクをくわえているのがバウ、後ろから来るのはブナ

 バウのパワフルさについて行けずに、投げ疲れてゼエゼエしている私は、「バウ、持って来る相手が違うと思うんだけど…」と弱音を吐くのですが、バウは口の脇からヨダレを垂らしつつ、「何が?」という顔で見上げます。

 バウがグランドに先に来て遊んでいても、私と3頭を見つけると、グランドから土手道まで迎えに来てくれます。知らぬ間に来ていて、1頭増えていることに驚くこともしばしば…。何をやっても「憎めないヤツ」って感じです。

 うちの3頭ももっと一緒になって走ってくれればいいのにな。歳だからということではなく、幼犬の頃からほかの犬とあまり遊ばせていなかったので、一緒に走り回るということに興味がないみたいです。
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