小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

迷子犬騒動その2

2009-12-18 | 犬&猫との暮らし
 ハル君を家に連れ帰ると「もう1頭黒いヤツが来た!」と慌てたのはボッチで、一緒に暮らしている仲間と違うハル君を激しく威嚇していました。ハル君は猫に興味は持っても吠えるでもなく、ブナの幼い頃に比べたら、たいそう大人っぽい振る舞いで、育ちのよさが表れているような坊っちゃんタイプに見受けます。

 すぐに室内でも写真を撮り、「黒ラブの子犬、保護しています」と大きく印字した張り紙を用意しました。妹がパウチッコを持っているので、早速ラミネート加工してもらい、それを持って河川敷へ。

       

 ハル君の飼い主さんがいつも車を止める場所の周辺の鉄柵に、ヒモでくくりつけて帰って来ました。帰りしなにドラッグストアに立ち寄り、幼犬用のエサを購入。うちにはシニア用のエサしかなく、さずがに6カ月の子犬にシニア用のエサではねえ。

 室内では、落ちていたワインのコルク栓を口に入れてみたり、ブナのまねをして牛骨をかじってみたり、子犬らしくせわしない。私がちょっと外出し、目が届かない時間が心配だったので、フォールディングタイプの大きなケージを立てておきました。

 歯医者に行っていた30分余りの時間、ハル君は大人しくケージに入っていたし、ウンチやオシッコを床でしてしまうこと以外、何の問題もありませんでした。多分、排泄は外でするようにしつけられているのでしょう。
 それでも、一応、吠えたり鼻を鳴らして、排泄したいと教えてくれる賢い子。なぜこの子が置き去りに……。

 しばらくうちで預かることをいよいよ覚悟した夕方まだ明るいうちに、なんと飼い主さんから電話がかかって来たのです。いつも散歩はご主人が連れてくるのですが、電話は奥さんから。

 朝、帰ろうと目を離したすきにハルがいなくなってしまい、何回か探しに行っても見つからなかったとのこと。ずいぶんタイミングが悪かったんだな。ご主人は落胆のまま仕事に行ったようです。
 奥さんは近所の人だかに「黒ラブの子犬を保護している」という張り紙を見たと聞かされ、その張り紙を河川敷に確認に行ってから、私の携帯に電話をくれたのでした。

 私はすぐにハル君を連れて河川敷に向かい、待ち合わせた飼い主さんに無事ハル君を返すことができたのでした。やれやれ。
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迷子犬騒動その1

2009-12-18 | 犬&猫との暮らし

 今朝はトチがしっかり立つことが難儀な様子で、気持ちは散歩に行きたいのだけど、体がついて行かないという感じでへたっていたため、ブナとクリだけを散歩に連れ出しました。

 車から2頭を降ろすと、河川敷へ向かう広場のベンチでうごめく黒い物体が見えました。工事用のロープでベンチにつながれた黒ラブが熱心にロープを噛み切ろうとしていたのです。

 見覚えがある子犬。黒ラブとチョコラブの飼い主さんが飼い始めた子犬のようだけど、なぜここに? 
 確か「ハル」という名前で6カ月くらいになっていると思うのだけど、「どうしたの? なんでここにいるのよ」と聞きながら、いずれ切れてしまうであろうロープをチョークチェーンから外し、持っていた予備のリードに着け変えているとき、早朝ときどき会う白犬の飼い主さんが車から降りてきました。

 ベンチに迷子犬をつないだのはその白犬の飼い主さんで、子犬が離れてうろうろして、車にでもはねられたらいけないと思ってゆわえつけ、警察に要保護の連絡を入れたというのです。お互いに「あの人の犬ですよねえ」と言い合っているところにパトカーが来て、若いおまわりさんが2人降りてきました。

 順々に車から人が降りてきて、順々に人がつらなっていく民話「大きなカブ」みたいでした。

 おまわりさんは通報を受けて駆けつけたのだけど、おまわりさんの手に渡るとすぐに保健所に行き、飼い主がうまく見つからないまま2週間もすると天国に行ってしまうことになる。

 よろしくない! 絶対よろしくないので、「うちでは預かれない」という白犬の飼い主さんに代わって、私が預かって飼い主さん、もしくは里親を探すことにしたのです。

 で、白犬の飼い主さんと電話番号を教え合い、彼は仕事へ。そして私の連絡先を控えたおまわりさんも仕事に戻って行ったのでした。

 それから私はトチの代わりに、多分「ハル」という名前の黒ラブの子犬を連れて、3頭で土手を散歩したのですが、まあ、呼べばすぐに来るし、リードをつけて歩かせてもあちこち行かずにちゃんと歩くし、車の中でもいい子だし、なんでこの子が置いて行かれてしまったのか、皆目見当もつきませんでした。

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