小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

お見舞いの花

2009-12-30 | 犬&猫との暮らし

 ハンナやグラッシーの飼い主さんからもお花を頂き、ノエホタ母さんが持ってきてくれた花束は、トチの棺に入れてやりました。

 今日は編集者のゆうさんから、5月に一緒に取材したバラ作家・國枝啓司さんのバラの花束が届きました。
 今年の5月から毎月数度は犬たちに留守番をさせ、ゆうさんとともにハードな取材をこなして一緒に誌面を作り上げて来ためくるめく日々を思うと感慨深いものがある。私のバラ好きを知っている彼女が、2人して感動したバラ作家のバラをわざわざ手配してくれたのでした。

 「電話をしようと思ったけど、大泣きしそうなので止めておく」と、ゆうさんの携帯にお礼メールを送信すると、ひと言「わかってる。ゆっくり休んで」と返事が返ってきました。

 ほら、トチ、お前の周りにこんなにきれいな花がいっぱいだよ。

 さて、もういい加減、仕事に打ち込もう。そして明日は盛大にトチの15歳の誕生パーティーをしよう!

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まだトチがいる

2009-12-30 | 犬&猫との暮らし
 トチが亡くなった夜、疲れてベッドに横になっていると、額にふっとしっぽが触れたので、ブナとクリを探すと少し離れた場所で熟睡していました。あのしっぽの毛のぱさっとした感じは猫のしっぽじゃない。トチがソファーに寝に来たんだと思いました。ものすごくリアルに、今でもはっきり思い出せる感触です。

 昨日の夜は、ボッチが急に座っていたソファーのへりから身を乗り出し、じっと居間の方を見つめていました。さっとソファーから降り、身構えた様子で相変わらず同じ方をずっと見ていました。

 きっとトチが見えたのね。トチはまだこの家にいるんだな。

 室内の空気が違うことがあります。何かざわざわした感じがする。ちゃんと昇天していないものの気配とでもいうのかな。

 かつて同じマンションでお付き合いのあった女性が自死したときに、私が感じたざわざわ感を昨日ふっと感じました。あのとき彼女が困ったように行きつ戻りつしている姿がはっきりと見えた。あちらに行けなくて迷っていたんだと思う。
 そんなバカな…と思うでしょうが、見えちゃったのだから仕方ない。本当に何か違う空気感を感じるのだから仕方ない。

 今朝も車の助手席には、ブナもクリも座りに来ない。空いているのに、空いていないのね。車の中で「まだトチがいるんでしょ。トチ、もうお行き。お母さんは大丈夫」と言いかけて、はっとしました。トチは12月31日までうちにいるつもりなんだ。

 すると、すっと心の中に「許して」という言葉が入ってきました。そんなバカな…と思うでしょうが、聞こえちゃったのだから仕方ない。
 私が「15歳」にこだわっていたから、トチもきっとすっかりそのつもりになっていたんだね。ごめんね、トチ。そんなことで縛ってしまって。

 12月31日にみんなでトチの15歳のお誕生日をしよう。そうしたら、トチ、もうお行き。そして部屋の中がざわざわならないように、仏教の言葉でいえば、ちゃんと成仏してから、またおいで。
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