6月1日に扶桑社から発売される京都大学原子炉実験所・小出裕章助教授の書き下ろし『原発のウソ』を注文した際に、緊急復刊した『放射能汚染の現実を超えて』も注文し、今日それが届いた。
河出書房新社 1,365円
復刊にあたってのまえがきから引用されている帯の内容を記しておきます。
「原子炉の心臓部である炉心が大規模に溶け落ちる『メルトダウン』を防いでいるのは、生身の人間たちの苦闘である。そして、この苦闘は今からまだ何カ月も続かざるをえない。運良く、その苦闘が身を結んで破局的な事故を防いだとしても、破壊された原子炉を始末するには、何十年もの苦闘が待っている。」
何十年も先、私はもうこの世にいないかもしれない。何十年先、今はまだ小さい甥っ子や姪っ子が大人になったとき、彼らの健康がむしばまれても証言してもあげられないし、守ってもあげられないのだと思ったら、説明のつかない焦りを感じた。
細切れの情報をつなぎ合わせるために遅ればせながら、ほかにも小出先生の著書『隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ』を買った。
創史社発行・八月書館発売 1,470円
それから、放射線が染色体を侵す恐ろしさが描かれた『朽ちて行った命』も。茨城県東海村の臨界事故で被曝した患者のすさまじい治療記録。
新潮文庫 460円
染色体は「細胞の核分裂のときに現れる糸状の構造で、遺伝に重要な意味をもつ」とされているでしょ。
細胞分裂が活発な子どもたちが、自然界で浴びる許容範囲以上に放射性物質を体内に取り込み続ければ、どれほどリスクがあるか、普通に考えても分かりそうなものだ。
文科省は何をグズグズしているのかな。文科省前で訴えていた福島のお母さんたちの涙の意味をしっかり受け止めてほしいよ。