小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

いのちのスープ

2013-11-05 | つぶやき

 昨日Eテレで久しぶりに辰巳芳子先生を拝見した。相変わらず凛として、食といのちの手応えのお話をされていた。いのちの手ごたえを感じられれば自分を信じることができる。自分を信じられれば、人を信じることもできるとおっしゃっていた。逆にいえば、自分を信じられなければ、他人を信じることはできないないということだ。己を裏切らない、信じるに足る自分でありたいと思った。

 昨日は玄米スープの作り方やチキンビーンズの作り方を放送していた。辰巳先生の言葉に触発されて、今日はさっそく大豆を煮たり、玄米を炒ったりした。

 昨年の秋、「天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”」という辰巳先生のドキュメンタリー映画を見たのに、なぜあのあと、滋養のある愛のこもった辰巳先生流スープをブナやクリに作ってやらなかったのだろう。小麦色に炒った玄米の香ばしい香りが立ち込めるガス台の前で呆然としてしまった。なんで思い至らなかったんだろう。

 寝たきりのクリに“いのちのスープ”を作ってあげればよかった。吐いてしまったかもしれないけれど、クリに飲ませてやりたかった。玄米を煮出しながら、少し泣いた。クリの消え入る寸前のいのちの手応えを思って泣いた。

 ゆっくり煮出した玄米スープはブナやクリには飲ませてあげられなかったけれど、カヤには飲ませてあげよう。犬たちにはネギ類を使ったスープはNGだけど、素材の力を生かしたいろいろな“いのちのスープ”を作って、一緒に味わいたいと思う。

コメント
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