十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

スマホ認知症

2022-12-04 05:00:00 | 投稿

 

最近、“スマホ認知症”というものがあるのを知った。スマホ認知症とはデジタル認知症ともいい、IT機器の長時間にわたる使用によって脳機能が低下し、人の名前が出てこなかったり物事を思い出したりすることが難しくなる状態を指すらしい。

近年は比較的若い層の患者が目立つようになり、患者の多くは日々の仕事の中で常にスマホを携帯し、メールの処理や新聞のチェック、インターネットでの情報収集に余念がない若い世代であるようだ。

文部科学省の研究調査によると、スマホの1日の使用時間が長い児童は、学習時間が同じでありながら、スマホの使用時間が短い児童に比べ学習成績が悪いと報告されている。さらに、スマートフォンの画面の光も人体に悪影響を与える。その結果、起きている時間帯の情報処理能力が落ちてくるので、ますますもの忘れがひどくなる。

子供や若い世代だけでなく、高齢者がスマホ認知症になるリスクも考えられる。近くに身寄りがなく近所付き合いも薄い独居高齢者の場合、誰からも干渉されることなく好きなだけスマホを使うことができるため、スマホ認知症になる可能性が高くなる。

高齢化にともない、認知症患者の数は急増している。その数なんと600万人以上で、65歳以上の高齢者の3人に1人が認知症かその予備群というデータもある。大切な記憶が少しずつ失われ、人格が変わってしまう。できれば生涯にわたって認知症とは無縁のまま、人生の最後まで自分らしく過ごしたいと思うのは、人類共通の願いだろう。

人間には、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感が備わっている。スマホを使う場合、視覚だけで情報を取り入れてしまうため、考えることをあまりしない。普段の生活の中で、視覚を含めた五感をバランスよくフルに活用するように心がけたい。

難聴者の友人(73歳)は、床屋の経営を息子に譲って土曜日と日曜日の2日間だけ店に出るようになったため認知症になったらしい。環境が大きく変わると、人間は認知症になりやすいのである。俳句や囲碁は頭を使うため認知症に良いそうで、90歳で亡くなった父は、俳句と囲碁をしていたために認知症にならなかったように思う。

戦後の日本の高い経済成長の基盤になったのは、日本人の学習への意欲と読書習慣であった。しかし、最近の日本人はスマホばかりを見て新聞を読まず読書もしないので、今後も認知症者が増えていくだろう。

「十勝の活性化を考える会」会員


サッカーワールド杯の勝利と談合

2022-12-03 05:00:00 | 投稿

 11月24日のサッカーワールドカップカタール大会のドイツ戦で、日本チームが勝利した。勝利の要因は、同安選手や浅野選手の勝利を決めたシュートのほかに、ゴールキーパーである権田選手の名セーブだった。

また、試合後に行なった日本のサポーターによるスタンドで行なった「ゴミ拾い」は、世界中から絶賛の声が上がっている。選手のロッカールームも選手たちによって綺麗に掃除されていたそうだ。まさにこれがスポーツマン精神で、日本人の真骨頂ともいえるだろう。

一方、25日には東京五輪・パラリンピックのテスト大会を巡る入札での談合の疑いである。東京地検特捜部と公正取引委員会が11月25日、広告大手電通本社の強制捜査に乗り出した。徹底捜査で疑惑の全容を究明してほしい。

富と権益に群がる不正行為を明らかにし、スポーツ本来の価値や理念を覆う汚れを洗い落とす機会とすべきではないだろうか。そのようにしなければ、2030年に予定される冬季オリンピック札幌大会の開催ができなくなる恐れがあるからだ。

このような不正は、どこの国にもあるだろう。中国やロシアでは、国あげての不正が行われているから仕方ないが、日本は民主国家なのだから正すべきは正すことだろう。

同じ25日、森友学園に関する財務省の決裁文書改ざんを苦に自殺した近畿財務局の元職員赤木俊夫さんの妻名雅子さんが、佐川宣寿元国税庁長官に損害賠償を求めた訴訟の判決がでた。大阪地裁では、判例に基づき請求を棄却した。

国会では、こうした政治の関与も含めて問題の実態究明を進めるべきだろう。相次ぐ大臣の辞任の原因が、こんなところにも関係があると思っているが、どうだろう。

「十勝の性化を考える会」会員


新ゴミ処理場について

2022-12-02 05:00:00 | 投稿

 

 “広報おびひろ”令和32月号の「市長コラム」を読んだ。帯広市長が言っているとおり、これからの市政は、人が真ん中に居るデジカル化を進めるべきである。

日本は国策で、地球温暖化につながる温室効果ガスの排出をゼロにする「脱炭素社会」の実現を、2050年までに行なうようであるが、帯広市はこの脱炭素化をどのように進めるのだろう。

聞くところによると、約500億円も費やして新ゴミ処理場の建設が予定されている。これには、地球温暖化を招く焼却炉が検討されているようであるが、これは国策と相反する政策である。しかも、現在より5メートルも低い場所に通られると見られ、浸水の恐れがある。「福島原発」のように想定外では困るのである。将来を見据えて、人間が真ん中にいる「脱炭素社会」の実現が、市政に求められる所以であろう。

折から、地球温暖化により日本のほか、世界中が大変なことに成

ってきているので、「計画変更」ないしは「無期限延期」などを検討すべきである。そうすることによって、十勝の価値が一層高まり、全国からの移住者も増えると思っている。これからの市政のキーワードは、地球温暖化を踏まえて、「環境都市」の実現が中心になると思っている。

地域というのは、人間と自然の関係や人間同士の関係が、総合的に結合したものである。この関係を忘れ産業開発を急ぐと、地球環境や自然破壊といった取り返しのつかない結果となり、公害問題という形で住民の生命や健康に危険を及ぼすことになる。十勝は日本の食糧基地を担っているので、自然を大切にしたいものである。

十勝は農業のほか、他の地域との差別化を図りながら、リーズナブルに食べて飲める独特の屋台街を作り、“屋台のまち「おびひろ」”としても売り出したらどうであろうか。

乳製品、各種パン、ジャガイモ、トウモロコシ、アイヌ料理などの地場産品、十勝ワインやジビエも提供することで、生産者の創意工夫にも繋がる。また、美味しいお菓子や地場産品の良さを知ってもらう、大きな機会にもなるのではないだろうか。

全国各地に住んだ者として思うのであるが、十勝ほど自然に恵まれ、食べ物が美味しいところはない。だから、“フードバレーとかち”と言うのだろう。十勝に活気を取り戻すためには、住民やよそ者の声を聴き多くの人が結集し、行政機関と一体になって取り組む必要がある。

「十勝の活性化を考える会」会員


障害者週間にあたって

2022-12-01 05:00:00 | 投稿

 

12月3日から9日までの一週間は“障害者週間”ある。先日、難聴者の友人が別添のとおり映画ポスターを持ってきたので、11月20日に市内のイベント会場で見てきた。映画“笑む”は、全日本ろうあ連盟の創立70周年記念映画である。

「聞こえない、聞きにくい」ということに対する社会の障壁、差別、偏見が無くなってわけではなく、目まぐるしく変わる社会情勢の中で新たな問題も生まれている。こうしたことを踏まえて同連盟は、障害者・健常者に関係なく、様々な人々が共生していく社会を目指し映画製作に取り組んだものである。

毎年、この期間に合わせて、障害のある方々の社会参画促進や障害福祉に対する関心や理解を求める取り組みが行われている。 欧米では、障害に対する人々の理解や意識が高く、障害があっても利用しやすい施設や制度なども充実しており、国によって障害の捉え方や福祉のあり方が異なっている。

日本は科学技術の進歩によって、社会参加しにくかった人たちが自分の考えを発信したり、新たな働き方に挑戦するなど、社会と積極的にかかわる動きも出てきている。私も「十勝の活性化を考える会」ブログで、差別のことなど様々なこと発信をしている。

 私は11年前に脳出血を患い「要介護3」の障害者であったが回復し、来年3月から働けることになった。就業時間は短時間ではあるが、他の障害者のためにも頑張ろうと思っている。 一人一人が能力を発揮し、前向きに生き生きと暮らす。十勝はそんなところになってほしいと思っている。

障害や差別は、人に“差”をつけ、自分とは “別”の存在(グループ)として一種の排除をすることである。人間には、障害・外見・能力などの合理的あるいは非合理的な様々な違いや差があることは否定できない。大切なことは、その事実を認めたうえでその違いや差によって人を排除せず、人間として共生していくことが大切であると思っている。

  • 映画ポスター

「帯広身体障害者福祉協会」会員