2010年最後の更新はランチネタではなくCDのご紹介です。このCDは題名通り、琴でビートルズのナンバーを演奏した珍しいものです。実はこのCD、ずっと探していて最近やっと入手したものです。3年前のある日、TVを見ているとBGMにおもしろい曲が流れていました。曲名は確かビートルズの With a little help from my friends だったと思います。曲だけなら珍しくもありませんが、演奏が何と和楽器のみ。TVの内容はそっちのけでBGMに聴き入ってしまいました。演奏者も何もわかりませんでしたが、早速Amazonで検索してたどり着いたのがこのCDです。ところが何と在庫切れ。それもそのはず1994年発売という非常に古いCDでした。
そこで他の通販サイトも当ってみて、やっと在庫ありのサイトを見つけて発注をかけました。ところがいつまでたってもCDは届かず、最終的には期間内での入手は無理ということでキャンセルされてしまいました。その後も近所の中古店などで探してみましたが見つけられませんでした。そこで泣く泣く断念。
それから時が過ぎ、ほんの1カ月ほど前思い立ってAmazonで検索して見ると、何と2点だけ在庫ありになっていました。早速発注し、4年越しでやっとこのCDを手に入れました。
聴いてみると期待にたがわず面白いアルバムでした。ビートルズのナンバーを琴だけで再現、いやコピーしています。と言っても普通の琴だけではコピーは無理で、十三弦、京琴、鈴琴、ソプラノ琴、低音琴という五種類の琴を使って、またこの五台の琴だけで演奏しています。収録されている曲目は次の通りです。
1.MICHELLE
2.IN MY LIFE
3.YESTERDAY
4.GET BACK
5.NORWEGIAN WOOD
6.SOMETHING
7.HERE COMES THE SUN
8.GIRL
9.WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS
10.OB-LA-DI OB-LA-DA
11.AND I LOVE HER
12.THE FOOL ON THE HILL
インストルメンタルのアルバムですが、2,5,8のような旋律の美しい曲では琴本来の魅力が溢れています。GET BACKはどうやってコピーするんだろうかと思いましたが、充分過ぎるほど再現してくれています。ビリー・プレストンのピアノ・パートまでコピーしているのには、良い意味で笑ってしまいます。どの曲でも、琴独特の弦を押し下げるチョーキングがよく効いているし、AND I LOVE HERではボトルネック奏法としか思えないような演奏まで聴かせてくれます。全体的に非常に面白いアルバムです。
演奏は山内喜美子さんという、琴では第一人者の方のようです。Amazonで検索すると、日本の伝統曲や古い歌謡曲、演歌を琴で演奏しているアルバムがヒットします。山内喜美子さんのプロフィールは、金沢市生まれで東京芸大邦楽科卒というぐらいしかわかりません。
このCDは万人向けのアルバムというわけではありませんが、もの好きな方にはお勧めです。今日現在、Amazonではまだ1点だけ在庫があります。
2010年もいよいよ大晦日ですが、我が家では昨日のうちに竹家さんで年越し蕎麦はすませました。大晦日の蕎麦屋さんは混みますからね。私がいただいたのは揚げ餅おろし蕎麦でした。天ぷらのように衣をつけて揚げたトロトロのお餅が2個入っていてボリュームは満点です。胸やけしそうにも思えますが、そこは大根おろしのジアスターゼで抑えてくれています。駅前には新しい広島焼のお店ができています。こちらもその内ランチの紹介をするつもりです。
それでは皆様、よいお年を。
2010年大晦日