とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

黒ボク土 ph測定

2018年12月21日 | 日記
昨日行ったススキ原(多湿黒ボク土)のph測定と比較するため、本日はブタクサ林に向かいました。
ススキ原は棚田土手下の水が溜まりやすい場所にできますが、このブタクサ林はそれと対照的に、石垣上の水はけが良い場所にあります。石垣上でブタクサが3メートル以上に伸びています。


ブタクサ株元にはハコベが生い茂り、水はけの良さを窺わせます。ハコベが元気な場所の土壌はほぼ「黒ボク土」です。


同じブタクサ林でも、水はけの悪い場所ではブタクサが2メートル程度にしか育ちません。株元には藪草のヤエムグラが生え、ブタクサにツル性の草が絡まっています。このような場所は「多湿黒ボク土」に近い土壌です。


ブタクサ株元のハコベをむしって、その下の黒ボク土を採取しました。土質はサラサラです。このphを測定します。
<サンプルA:ブタクサ株元の黒ボク土>
水道水ph6.46に土を投入→ph6.37
※ススキ原と大差無い弱酸性


続いて、ブタクサ枯れ茎の抽出液のphを測定します。本日の実験の主目的はこちらです。
<サンプルB:ブタクサ枯れ茎の抽出液>
湧き水ph7.17に茎を投入→ph7.20 ※抽出時間7分
※抽出時間10分でph7.21、抽出時間30分でph7.22


11月1日の実験では、ブタクサ枯れ茎抽出液のphが7.5以上でした。ブタクサが枯れてから既に2ヶ月近く経つので、雨に晒される内に茎内部に集積されていたアルカリ成分が漏れ出したと考えられます。しかし、それでも湧き水より高いphが測定されました。
明日から、ススキ原とブタクサ林、そしてカブ畝のph測定結果をもとに、地下水・土壌・植物の間のアルカリ移動について考えてみたいと思います。
コメント
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