本日も、「森林土」調査の続きです。
森林土がph5近くを示す理由を探るため、落葉樹の枯れ落ちた枝と葉を拾ってきました。樹木体内にアルカリ成分がどの程度あるのか推定するため、枝と葉の抽出液をph測定してみます。先ずは枝です。
<サンプルA:落葉樹の枝の抽出液>
(1)湧き水ph7.17で抽出。開始から
5分後→ph7.13
10分後→ph7.09
20分後→ph6.97
30分後→ph6.90
3時間後→ph6.59
(2)水道水ph6.44で抽出。開始から
5分後→ph6.49
10分後→ph6.48
20分後→ph6.46
1時間後→ph6.46
※水道水とほぼ同じ弱酸性
3時間抽出すると、液が淡い褐色に染まりました。タンニンの色でしょうか。
水道水で抽出した際、最初の5分で上昇したphが、その後減少に転じている理由を考えてみますと、最初に、水に溶けやすいアルカリが素早く抽出されてphが上昇、その後、タンニンなどの有機酸がゆっくりと抽出されたことでphが減少したのではないかと思われます。
続いて、葉を抽出します。
<サンプルB:落葉樹の葉の抽出液>
水道水ph6.45で抽出。開始から
5分後→ph6.52
10分後→ph6.52
20分後→ph6.52
30分後→ph6.50
45分後→ph6.47
1時間後→ph6.45
※水道水と同程度の弱酸性
葉の抽出においても、phが上昇した後、一転してphが減少する結果となりました。
水源地調査の折もそうでしたが、森林においては有機酸の影響がかなりあるようです。アルカリは酸によって相殺されるので、ph測定値だけではアルカリ成分の存在量は推定できません。とは言え、ph5の土壌に比べれば明らかに高いphなので、樹木が土壌からアルカリ成分を吸い上げていることは間違いなさそうです。
森林土がph5近くを示す理由を探るため、落葉樹の枯れ落ちた枝と葉を拾ってきました。樹木体内にアルカリ成分がどの程度あるのか推定するため、枝と葉の抽出液をph測定してみます。先ずは枝です。
<サンプルA:落葉樹の枝の抽出液>
(1)湧き水ph7.17で抽出。開始から
5分後→ph7.13
10分後→ph7.09
20分後→ph6.97
30分後→ph6.90
3時間後→ph6.59
(2)水道水ph6.44で抽出。開始から
5分後→ph6.49
10分後→ph6.48
20分後→ph6.46
1時間後→ph6.46
※水道水とほぼ同じ弱酸性
3時間抽出すると、液が淡い褐色に染まりました。タンニンの色でしょうか。
水道水で抽出した際、最初の5分で上昇したphが、その後減少に転じている理由を考えてみますと、最初に、水に溶けやすいアルカリが素早く抽出されてphが上昇、その後、タンニンなどの有機酸がゆっくりと抽出されたことでphが減少したのではないかと思われます。
続いて、葉を抽出します。
<サンプルB:落葉樹の葉の抽出液>
水道水ph6.45で抽出。開始から
5分後→ph6.52
10分後→ph6.52
20分後→ph6.52
30分後→ph6.50
45分後→ph6.47
1時間後→ph6.45
※水道水と同程度の弱酸性
葉の抽出においても、phが上昇した後、一転してphが減少する結果となりました。
水源地調査の折もそうでしたが、森林においては有機酸の影響がかなりあるようです。アルカリは酸によって相殺されるので、ph測定値だけではアルカリ成分の存在量は推定できません。とは言え、ph5の土壌に比べれば明らかに高いphなので、樹木が土壌からアルカリ成分を吸い上げていることは間違いなさそうです。