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朝日新聞 11月21日
約1160万年前、海に巨大な隕石(いんせき)が衝突したとみられる痕跡を海洋
研究開発機構などのチームが発見し、20日付の英科学誌に発表した。ちょうど同じ
時期に生物が大量絶滅したことが分かっており、この隕石衝突が原因だった可能性が
あるという。
チームは太平洋の南鳥島の沖合で、レアアースを含む泥がどうできたのかを調べて
いたところ、水深約5600メートルの1100万年前ごろの地層に、オスミウムと
いう貴金属が極めて高い濃度で含まれているのを見つけた。イリジウムなどもあり、
同位体の比などから、もともと宇宙にあったものが隕石として落下して降り積もった
と推定した。
地球では過去に何度も生物の大量絶滅があり、特に大きな5回は「ビッグファイブ」
と呼ばれる。1160万年前の絶滅はこの5回には含まれないが、過去3億年に11回
あった絶滅の一つで、原因が分かっていなかった。チームは、今回見つかった隕石衝突が
この絶滅を引き起こした可能性があるとみている。
地上ではクレーターが見つかっておらず、隕石は海に落ちたとみられる。海洋機構の
野崎達生グループリーダー代理は「複数の地点の地層を調べて衝突の規模や場所、地球
環境への影響などを解明したい」と話した。(合田禄)
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天体衝突の想像図(Credit: NASA/Don Davis)
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試料を採取したJAMSTECの海洋地球研究船「みらい」。前身は原子力船「むつ」で、
撤去された原子炉に代わりディーゼルエンジンを搭載する改装を受けている
(Credit: JAMSTEC)
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