昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

奈良公園・頭塔など

2008-05-17 | 歴史・文化遺産
興福寺を含む奈良公園を、あちこちに屯する鹿を見ながら、東へ春日大社の方へ歩きます。


大きな樹木の生い茂る木陰には、今年生まれた小鹿が落ち葉の上に座っている。傍に寄っても逃げようともしません。




公園のはずれに来ると鷺池が見えてきた。浮見堂が見えてきた。このような池の中の建物は風通しが良くて気持がいい。
貸しボートもある鷺池である。










 さらに5分ほど行くと、不思議な建造物がある。奈良盆地が一望できる高さに、エジプトの階段ピラミッドのような塚である。

 藤原鎌足の孫4人兄弟が都で権勢を振るっていましたが、ある時、急に病で一挙に亡くなリました。その後に橘諸兄(もろえ)や吉備真備(まきび)が権勢を振るいました。

 4人の兄弟の息子であった藤原広継は九州へ左遷されました。

 彼は藤原氏再興のために九州で反乱を興しました。それに破れ、広継は名馬に乗って九州の海に入水しました。

 ところが、その後広継の亡霊が現れました。



 興福寺の僧の玄肪(げんぼう=肪は日扁に方)が九州で亡霊を供養する祈りをしたところ、やがて、霊が苦しげに現れ、玄肪の首を雲の上に飛ばしてしまいました。

 数日後、興福寺の境内にシャレコウベが空から落ちてきました。それには玄肪の頭と書いてありました。

 東大寺の時の管主良弁(ろうべん)は、彼を悼んで、ここに頭墓を建てたと言います。(平家物語による)
 それが今の頭塔だそうです。 

発掘整備され、平成12年に完了し、公開されています。






7段になった塔の奇数段に、石仏が配置され、現在28基があり、そのうちの21基が国の重要文化財に指定されています。






左:石仏の如来三尊
右:塔の南半分は復元がされていなくて、板で囲っています。





大和盆地の家の庭(複数)には、こんな樹木がありました。ヒメサクランボと言うと聞きました。